子どもが入学するとランドセルや教科書類、文房具に鍵盤ハーモニカなど必要な物がたくさん増えるので限られたスペースにどう収納したら良いか悩みますよね。子どもがどこに何があるのか把握しやすく、学用品が多い小学生でも自分から進んで片付けやすくなるような子ども部屋の収納アイデアとコツをご紹介します。
目次
1.大人の理想の収納方法と子どもの感じる使いやすさは違う!
リビングやキッチンなどを片付けるときに収納ボックスやカゴに入れたり、扉のあるシェルフにしまったり、なるべく生活感が出ないように物を隠して見栄えの良いすっきりとした収納を目指したいと思いますよね。大人にとって理想とする収納方法は、実は子どもにとっては使いにくいことが多いんです。何かをする時にボックスをわざわざ引き出したり、扉をいちいち開けるという一つの動作が増えるだけでも子どもにとっては「面倒くさい」という意識につながってしまい、ついつい後回しにして忘れてしまったりなかなか行動に移せなくなります。
大人にとっては「たったそれだけの事」と思うような事も、子どもにとっては大きなハードルになるのかもしれません。子どもが出しやすく戻しやすい収納するには子ども自身が使いやすいと感じる高さ、範囲、入れ方を工夫し、一度決めたら終わりではなくその都度見直したり本人の意見も聞きながら相談して置き方を決めるのも良いと思います。子どもの為のスペースなので、なるべくアクション数を減らして「面倒くさい」「取りにくい」と思わずに使えるような収納にしてあげたいですね。
2.収納スペースに余裕を持たせるのが鉄則
宿題をした後のノートやドリルが出しっぱなし、翌日の時間割を揃えるときにランドセルから出した教科書が床に落ちている…小学生ママなら皆さん一度は目にした事がある光景だと思います。学年が上がるにつれて教科書だけでなく資料集や地図帳など冊数も増え、教科書自体も厚くなってくるので場所を取るようになります。教科書類をしまうスペースがぎっしりと埋まっていてあまり余裕が無い状態だと、そこに戻すために片手で本を抑えて寄せるという動作が増えます。それだけでも子どもにとっては手間に感じて出しっぱなしになってしまう傾向があります。
理想としては常に3割くらいの空きスペースがあること。定期的に中身を確認して、使い終わったノートや不要なものがあったら処分しましょう。収納スペースに余裕を持たせてあげるだけで子どもがしまいやすくなり、出しっぱなしが少しは減るかもしれません。スペースを確保するだけで子どもが自然と自分でちゃんと戻すようになり、ママがイライラする回数が減ったら一石二鳥ですね♥
3.手が届きやすい位置にテーマごとまとめる
子どもが自分から片付けられるようにするためのコツは
- よく使う物は目に入りやすく届きやすい位置で使いやすく
- なるべく動作が少なく済む収納にする
ということです。子どもが場所を把握しやすいように一番見やすく届きやすい場所に良く使う物をまとめておけば、あちこちに移動せずその場所で必要な作業を全部する事が出来るので、ランドセルから棚に戻す片付けの流れもスムーズになります。
仕分けに収納ボックス等を使う場合は1つに1テーマにして【体操着】、【給食セット】などおおまかな内容で分類するのがポイント。細かすぎると面倒になってしまったり迷ってしまいがちなのでざっくり簡単に収納しましょう。ラベリングしておけばさらに分かりやすくなり、新しいものが増えても子どもが自分で考えてしまうようになります。
4.子どもでも扱いやすい収納グッズを使って分かりやすくまとめる
種類が多くごちゃごちゃしがちな学用品は、子どもでも扱いやすい収納グッズを使ってまとめるのがおすすめです。ワンアクションでも少なく、スムーズに片付けられるように前面に立ち上がりのないブックスタンドを選んだり、文房具は浅型のトレーに入れればわざわざ引き出さなくてもスッと取り出せて見やすいので細かいものも迷子になりません。
フタの無い布製の取っ手付きボックスは軽くて子どもでも扱いやすく、サイズも豊富なので体操着やタオルなどを入れるのにピッタリ。壁に取り付けられるフックで帽子やレッスンバッグを掛ける収納にすると子どもが帰宅後に決まった位置に自然と戻すようになります。ポールハンガーと違って床置きしないので掃除しやすいのもメリットです。一目で見える収納にすることで忘れ物や無くし物の防止にもつながりますよ。
5.使い勝手抜群なカラーボックスを使った収納アイデア
家中の色々な場所の収納で活躍する使い勝手抜群なカラーボックスは一段にランドセルがちょうどすっぽり収まるサイズで学用品の収納にも最適です。縦にも横にも置けてアレンジ自在なうえにカラーバリエーションも豊富。子どもが使いやすい高さで、リーズナブルなのに丈夫な作りというところも魅力の一つです。2段のカラーボックスに教科書類と辞書などをゆったりめに入れ、一番上をランドセル置き場にするアイデアです。2段ならカラーボックス自体が低めなので背の小さい低学年の子どもでも重いランドセルを乗せやすいのがポイント。
絵の具セットや習字セットなどの道具系は長期休み以外は基本的に学校に置きっぱなしなので下段は余裕が出来ます。文房具や体操着、給食セットなど学校に必要なものを全部まとめて一ヶ所に収納したい場合は3段のカラーボックスにしたり、ワイドサイズを選んで収納スペースを増やしたり、横向きにして重ねて使ったりとご家庭に合わせて使いやすくアレンジしてみて下さい。カラーボックスの横に取り付けて簡単に収納を増やせるフックやラックなど専用のアイテムもいろいろ販売されていますよ♪
6.IKEAのワゴンを使った収納アイデア
IKEAの代名詞とも言えるほど人気の最強ワゴン『RASKOG(ロースコグ)』は、高い収納力と自由に動かせるキャスター付きで家中どこでも使うことが出来るので、学習デスク周りに置いたりリビング学習の習慣があるご家庭にはとても便利なアイテムです。教科書類以外にも文房具や鉛筆削り、体操着にハンカチやマスクなどの身支度用品全般までいろいろなものをひとまとめに収納出来ます。一番上の棚にランドセルを置いても良いですし、別売りの天板を使えばその上にも乗せられるので棚が全て活用出来てたくさんのものが収納可能です。
兄弟がいるご家庭はそれぞれ別でワゴンを用意してあげると混ざったり間違いも無くなり、準備がスムーズになりますね。フックやポケットなどつけると帽子や名札、レッスンバッグなどの小物も一緒に置くことが出来ますし、ワゴンにはマグネットがくっつくので忘れ物防止のメモや予定の書類を貼ったりすると必ず目に入るので便利です。子どもが卒業して不要になっても家中どこでも使い回しがきくワゴンなので、無駄にならず長く使えるのもポイントですね。
7.ニトリのマルチラックを使った収納アイデア
カラーボックスやスチールラック、サイズやカラーの種類が豊富なボックス類など収納アイテムがたくさん揃っているニトリ。中でも、キャスター付きで移動が簡単なうえに、狭いスペースでもたくさんのものを収納出来るマルチラックは学用品を入れるのにもピッタリ。
マルチラック スリム
取っ手が付いているので子どもでも簡単に移動することが出来ます。幅21cmというスリムなラックで、クローゼットやカウンターの下などの隙間収納も可能。入れたいものに合わせて棚板の高さを細かく変えられるので、スペースの無駄がありません。天板にランドセルを置いたり、取っ手部分にフックを付けてバッグを掛けたり、別売りの収納ボックスと組み合わせれば小物も分かりやすく収納出来るので子どもでも使いやすいですよ。
マルチラック リモブ
用途に合わせて棚板やネットを外して使えるタイプのマルチラックです。対荷重は全体で20kgなのでランドセルや教科書類、辞書・図鑑の厚い本類など重めのものでも安心して置くことが出来ます。キャスター付きで移動も簡単。子ども部屋に置いてもリビングに置いても馴染むデザインです。ネット部分にフックやポケットを取り付けて帽子やバッグをかけたり、ついつい忘れがちなハンカチやポケットティッシュなど毎日学校に持っていくものを目に入るように収納しておけば、出発前の準備の流れで必ずポケットに入れていけるので忘れにくくなりますね。
8.学用品の収納におすすめな無印良品のアイテム
シンプルで品質も良く長く使える無印良品のアイテムは、インテリアにも馴染みやすく子ども部屋でもリビング学習でもとても使いやすいものが多いです。
①スタッキングシェルフシリーズ
どんなお部屋にも合う木製のスタッキングシェルフは、扉が無いので物が取り出しやすく片付けやすいのがポイント。サイズや付属品も豊富なので学用品だけでなく、おもちゃや衣類など子どものものをまとめて収納することが出来ます。シンプルで使い勝手が良いので学年が上がったり必要なものが増えたりしても大丈夫。スペースに余裕がある時は子どもが学校から持ち帰った作品を飾ったりするのも良いですね♥
②アクリル仕切りスタンド
ファイルボックスと違って前に立ち上がりがないので、スッと取り出しやすく教科書やノートの収納におすすめ。ブックエンドのように本の重みでズレたり倒れたりせず、子どもでもストレスなく使うことが出来ます。仕切りの幅が2種類展開されているので、学年が上がって量が増えたら買い替えたり買い足したりするとさらに長く使えますね。透明で存在感が出ないのも◎
③ポリプロピレンデスク内整理トレー
鉛筆、消しゴム、ハサミなど子どもにとってはなぜかしょっちゅう行方不明になる細かい文房具類はトレーを使って定位置を決めてあげると迷子になりにくくなります。トレーごと引き出しに入れて整頓してもOK。3種類のサイズ展開で中の仕切りは動かすことが出来るので、入れたいものや引き出しに合わせてピッタリのものを選べます。仕切り板のみ追加購入も可能なので細かく分類することも出来ますよ。浅めのトレーは見やすく一目で中身が分かるので、もし何かが無くなっていたらすぐに気付くことも出来て、文房具の紛失防止にもなりますね。
④綿麻混・ソフトボックス
持ち手付きで軽いので子どもでも扱いやすいソフトボックスはサイズ展開や種類が豊富で体操着や靴下、給食用のナフキン、タオルやハンカチなど様々なものの収納に適しています。前に持ち手があるので棚やシェルフに入れてあっても簡単に引き出せますし、低めの高さのものならわざわざボックスを引き出さなくてもそのままで子どもが手を伸ばして取ることも出来ます。生地の内側がコーティングされていて汚れに強く、使わない時は畳んでしまっておけるのも嬉しいポイント。
⑤壁につけられる家具・3連ハンガー
学校生活ではランドセルの他にも手提げバッグや帽子、絵の具や習字セット、夏は水泳バッグ、寒い時期には上着などたくさんのものが必要になります。習い事をしている子はさらに専用のバッグもあって大変。壁につけられる家具のハンガーで掛ける収納にしてしまえば場所を取らず、直置きしないので掃除も簡単です。面倒くさがりの子どもでも掛けるだけならハードルが低いので帰宅後にそのまま定位置に戻してくれるようになると荷物が床に放置されたままになるのを防げて良い事だらけ。兄弟がいる場合はそれぞれ身長に合わせた高さに設置すると使いやすくなるのでおすすめです。
子どもが自分で片付けられる収納にすることで、子どもにとっても大人にとってもメリットがたくさん出てきます。成長しても長く使える収納アイテムばかりなので、子どもがいつでも使いやすいと感じるようにアレンジしながら学用品を収納してみて下さいね。
最終更新日 2024年8月16日
この記事へのコメントはありません。