豚肉の栄養効能と豆知識。健康や疲労回復にいい食べ合わせは?

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豚肉は炒め物や煮物などさまざまな料理に使いやすく、美味しくて価格も手頃なので日本の食卓には欠かせない食材のひとつ。他の肉類と比べるとタンパク質やビタミンB 群を豊富に含んでいるので元気が出るスタミナ食材として食べられることが多く、疲れやすい人やスポーツなどをしていて活動量が多い人にもおすすめです。今回は栄養豊富な豚肉の栄養効能と豆知識、一緒に食べると健康や疲労回復にいい食べ合わせもご紹介します。

1.栄養と効能

栄養

・タンパク質
・脂質
・カリウム
・ビタミンB1、B2、B6、B12
・ナイアシン
・アラキドン酸
・カルニチン
・ビタミンA
・葉酸
・オレイン酸
・ステアリン酸
・コラーゲン
・リン
・亜鉛
・鉄
・リノール酸  など

効能

・体内の糖質を燃やしてエネルギーに変える
・疲労回復
・中性脂肪値を下げる
・夏バテや倦怠感の改善・予防
・内臓や筋肉などを形成し、健康的な身体を作る
・免疫力を高める
・便秘の改善
・脳を活性化する
・冷え性の改善
・運動神経や集中力を高める
・皮膚や粘膜の健康を維持する
・肌荒れ、口内炎、乾燥の改善・予防
・動脈硬化の予防
・基礎代謝を上げて消費エネルギーを大きくする
・滋養強壮
・貧血の予防
・生理不順の改善
・アルコールの分解を促進する
・神経症状の改善
・増血作用
・末梢神経を修復する
・睡眠の質を高める
・胎児の正常な発育に寄与する
・体内の悪玉コレステロールを減らす
・血液をサラサラにする
・ストレスを緩和し、情緒を安定させる
・体内の水分バランスを保ち、余分な塩分を排出する
・むくみの解消
・生活習慣病の予防
・美肌効果
・関節の動きを滑らかにしてスムーズな身体の動きを支える
・骨粗鬆症の予防
・低血圧や高血圧を予防し、血圧を安定させる
・総合失調症やうつ病の予防・改善
・肝機能の向上  など

2.種類

スーパーなどでお肉を購入する際にラベルを見て「国産」「外国産」などをチェックする方が多いでしょう。品種まではあまり気にしたことがないかもしれませんが、実は豚肉にはいろいろな掛け合わせの品種があり、その数は250以上とも言われています。国内で流通している豚肉のほとんどは、さまざまな品種を掛け合わせて作られた交雑種です。いくつかの品種の豚を交配することによってそれぞれの品種の持っている特徴や良い部分を活かし、病気に強い豚を生み出しています。

例えば、スーパーなどで目にすることの多い「三元豚」は3品種を交配させた豚のことで「三元交配豚」とも呼ばれています。掛け合わせた親品種が違うと種類も変わりますので、同じ三元豚の中でもたくさんの種類があるということになりますね。交雑種の親となる純粋品種はランドレース・大ヨークシャー・中ヨークシャー・デュロック・バークシャー・ハンプシャーの6つをメインに掛け合わされています。一見どれも同じように見えますが、質が良く美味しい豚肉を流通させるために実はいろいろな工夫がされていたんですね。近年では掛け合わせの品種以外にも、地域ごとの特色を生かしたブランド豚もどんどん誕生しています。

また、一頭の豚の中にはたくさんの部位があります。一言で豚肉と言っても、スーパーなどに行くと「どれを選んだら良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。部位によって味や肉質の柔らかさ、栄養価が全く違います。その料理に合う部位のお肉を使うことで、お肉の良さが引き出されてより美味しくなりますし、食生活に気遣っている方やダイエット中の方、生活習慣病を予防したい方におすすめの部位もありますよ。豚肉の部位ごとに特徴をまとめたので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね!

ブランド豚の一例

和豚もちぶた

三元豚ブランドの一つで、柔らかくジューシーな食感と旨みが特徴。キメの細かいしっとりとツヤのある肉質で、臭みやしつこさを感じないさっぱりとした味わいです。豚肉が苦手な人でも食べやすい軽い後味が人気の品種です。

白銀豚(プラチナポーク)

岩手県花巻市で生産されている品種。飼育用とうもろこし「子実とうもろこし」をエサに配合し、釜石で取れるミネラルたっぷりの鉱石でろ過した地下の天然水を飲用水として与えて飼育されています。柔らかくきめの細かい肉質と脂の乗りが特徴です。

かごしま黒豚

バークシャー系の品種で、肉質は筋繊維が細かくて歯切れの良さが特徴。旨みがたっぷりあり、人気の高い品種です。

阿波ポーク

徳島県で独自に生産されたアワヨークという品種にランドレースとデュロックを掛け合わせた品種。赤身と脂肪のバランスが良く、品質の良さが定評です。

TOKYO X(東京エックス)

北京黒豚、バークシャー、デュロックの三品種を掛け合わせたものを改良した品種。農薬不使用のポストハーベストフリーのとうもろこしを配合したエサや飼育米を与えて飼育されています。

黒部名水ポーク

ミネラルが豊富に含まれている富山県黒部川の伏流水や竹酢を配合したエサを与えて飼育された品種。肉質は柔らかく、ジューシーな味わいで人気です。

アグー豚

飼育期間が長い沖縄県固有の小型豚。肉は霜降り状になっており、甘みと旨みがある脂が特徴です。

しまんと米豚

高知県高岡郡四万十町で生産されているブランド米「仁井田米」を配合したエサを与えて飼育された品種。

おさつポーク

出荷前の三元豚にさつまいもを使用した甘薯ミールというエサを与えて飼育された品種。宮崎県で生産されています。

北海道ホエイ豚

チーズやヨーグルトを作るときにできるホエイ(乳清)をエサに入れて飼育された品種。

豚肉の部位の種類

豚の肩の部分の肉で、ほど良く脂肪分があり、筋肉質で少し硬めな食感としっかりした旨みが特徴。煮込むことで柔らかくなるので、煮豚やシチューなどの煮込み料理や豚汁などにおすすめ。

肩ロース

豚の首から背中にかけての肩とロースの間の部分の肉で、赤身の中に荒い網状の脂肪が混ざっていて、硬めの食感とコクのある濃厚な味わいが特徴。旨みが強いので豚肉本来の風味が感じられます。どんな料理に使いやすい万能な部位ですが、がっつり豚肉を味わえるトンテキ、焼き豚、生姜焼き、焼肉などにおすすめ。

ロース

豚の背中側についている部分の肉で、適度に脂肪を含んでおり柔らかい肉質とキメの細かさが特徴。脂身の部分にまろやかな甘さと上品な旨みが凝縮しています。タンパク質が豊富で、ビタミンB 1や脂身も程よくあるため味と栄養のバランスが抜群。さまざまな料理に使い勝手が良く、豚肉の中でも一番美味しいと言われる部分です。肉質が均一なので厚切り、薄切り、ブロックなどどんな切り方にしてもOK。ポークソテー、ロースハム、しゃぶしゃぶ、とんかつなどにおすすめ。

バラ

豚のあばら骨周辺の部分の肉で、赤身と脂肪の両方がバランス良く含まれている濃厚な味わいが特徴。赤身と脂身が交互に三層になっていることから別名「三枚肉」とも呼ばれ、骨付きのものは「スペアリブ」と呼ばれています。他の部位と比べると脂身が多いので、カロリーと脂質が高めです。ベーコンの原料として使われたり、肉じゃが、角煮などの煮込み料理や焼き豚、オーブン焼き、炒め物、豚しゃぶにもおすすめ。

もも

豚の後ろ脚の付け根からお尻までの部分の肉で、キメが細かく、脂肪分が少ないのでサッパリとした味わいが特徴。高タンパク低カロリーで、ビタミンB1を豊富に含んでいるのでダイエットや美肌にも効果的です。薄切りやブロックの状態で販売されていることが多く、ローストポーク、角煮、ポークソテー、ボンレスハムなどさまざまな料理におすすめ。

そともも

おしりに近い部分の肉で、淡白な味わいとキメが荒い肉質が特徴。焼き料理、煮込み料理、炒め物などどんな料理にも使いやすくて便利です。豚汁、角煮、カレーなどにおすすめ。

ヒレ

ロースの内側にある部分の希少な肉で、脂肪分が少なく、きめ細かく柔らかい肉質で淡白なあっさりとした味わいが特徴。豚肉の中でも一番良質の部位と言われており、低カロリーでタンパク質とビタミンB群を最も多く含んでいるため、ダイエットや生活習慣病の改善、健康増進にも効果的です。ヒレカツやポークソテー、ステーキなど油を多めに使った料理におすすめ。

ネック

脂肪分が多く、「トントロ」と呼ばれることもある。焼肉や炒め物におすすめ。

その他の部位

ミミ(耳)、ミミガー(耳皮)、タン(舌)、ハツ(心臓)、コブクロ(子宮)、レバー(肝臓)、ガツ(胃)、ヒモ(小腸)、トンソク(足)などをはじめ、他にもさまざまな部位があります。特に郷土料理に豚肉が欠かせない沖縄県では「豚は鳴き声以外捨てるところがない」と言われているほどで、頭から足まで余すことなく食べられています。

お肉のパックのラベルで見かける「豚こま」って何?

スーパーなどで販売されているパック詰めの豚肉のラベル表示に「豚こま肉」と書かれているのを見たことがある方も多いでしょう。豚こま肉は部位の名前ではなくお肉をカットした際に出た切れ端を集めたもので、バラやロースなど種類の違う豚肉が入っています。切れ端のため、一切れ一切れの大きさは小さくお肉の形もバラバラですが、炒め物や煮物などアレンジがしやすく使い勝手が良いのが魅力。また、他の部位に比べてリーズナブルに販売されているのも家計には嬉しいポイントです。種類の違うお肉が一度に楽しめるので、料理の味わいも増しますよ。

3.食べ頃と見分け方

選ぶポイント

  • ツヤがあり、やや淡い灰色がかったピンク色のもの
  • 脂身(脂肪)の色が白または乳白色で粘りのあるもの
  • 表面がみずみずしく、キメが細かいもの
  • 形がしっかりとしていて締まりの良い肉質のもの(ブロック肉)

避けた方が良いもの

  • ピンク色が退色して灰色が強く、やや黒みがかったものや青みを帯びているもの(鮮度が落ちています)
  • パックを傾けたときに水分(ドリップ)が出ているもの(旨みや栄養素が流れ出ています)

4.保存方法

豚肉は空気に触れることで酸化が進み、栄養素を失ったり風味を損なってしまいます。そのため、保存する際はできるだけ空気に触れる面を少なくするのがポイント。購入後はパックから取り出してラップでなるべく隙間が無いように包み、ジップ付き保存袋などに入れてから冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。その際にキッチンペーパーなどで余分な肉汁(ドリップ)を拭き取ると生臭さを防げるのでさらに効果的です。

厚切りの豚肉やブロック状のものは約3日、薄切りやこま切れは約2日、ひき肉は約1日が冷蔵保存の目安ですが、購入後はなるべく早く食べ切るのが理想です。使いきれなそうな場合やまとめ買いした場合は冷凍保存するのがおすすめ。冷蔵保存の場合と同様にラップに包んでからジップ付き保存袋に入れましょう。冷凍する場合は 1回分ずつに小分けしたり、ブロック肉は使いやすい大きさにカットしておくと、使いたい分だけ取り出せるので便利です。ひき肉はなるべく平らになるようにしましょう。冷凍だと 1ヶ月ほど保存が可能です。

冷凍した豚肉を使うときは事前に冷蔵庫に移してゆっくりと解凍すると美味しさを損ないにくいですが、急ぐとき流水に入れるか解凍せずに凍ったままでも使用できます。ただし、加熱することで凍ったときの形のままでくっついてしまいますので、加熱しながら菜箸などを使ってほぐしてくださいね。

5.下ごしらえの方法と切り方

豚肉は部位ごとに料理に合わせた切り方があり、切り方次第で口当たりや食感が大きく変わってきます。硬めの部位は肉の繊維に直角に切ると食べやすくなりますし、柔らかい部位は繊維に沿って切るとバラバラになりにくいというメリットも。また、下ごしらえで一手間加えると、美味しさを損なわず仕上がりも良くなりますよ。

お肉の美味しさがアップする下ごしらえのポイント

肉汁(ドリップ)をしっかりと取り除く

豚肉に限らず、肉類からは時間の経過に伴って余分な水分が出てきます。そのままにしておくと生臭さや味の劣化の原因になりますので、キッチンペーパーで吸収させて取り除きましょう。ドリップをしっかりと取り除くことで下味が付きやすくなるというメリットもあります。

調理前にお肉を柔らかくする

豚肉は部位の特徴に合わせて一手間加えると肉質が柔らかくなり、美味しさがアップします。肩やブロック肉など筋が多くて硬い部位は、肉たたきやめん棒などを使って叩くと柔らかい食感になりますよ。また、りんごやパイナップル、パパイヤ、キウイなどの果物には酵素が入っており、お肉を柔らかくする作用があるので、カットした豚肉をすりおろした果物に漬けるのも効果的です。他にも玉ねぎのすりおろしや料理酒、塩麹、ビネガー、ワインなどに漬け込んでマリネにしておくのもおすすめ。風味も増して美味しくなりますよ。お肉が柔らかいとお子さんや咀嚼力が低下している高齢の方でも食べやすくなり、良質なタンパク質をしっかりと摂取することができます。

下味をつけてから調理する

お肉は焼いたり炒めたりすると表面が油の膜で覆われるので、味が染み込みにくくなります。そのため、加熱する前に下味をつけておくのがおすすめ。指先でしっかりと揉み込むと味がよく馴染んで、お肉の生臭さも和らぎますよ。焼く前に片面に塩コショウを振っておき、そちら側の面から焼くと旨みを逃がすことなく美味しく仕上げることができます。

豚肉の切り方

薄切り(ロース、肩ロース、バラ、ももなど)

ブロック肉をお好みの厚さで切っていきます。2〜3mmの厚さに切ったものは生姜焼きやバター焼き、炒め物などに最適。さらに薄く切ったものはしゃぶしゃぶやすき焼きに向いています。

厚切り(ロース、ヒレなど)

ブロック肉をお好みの厚さで切っていきます。1cmほどの厚さに切ったものはトンカツやポークソテーなどにおすすめ。厚切りにするときは赤身と脂身の間にある筋を断ち切るように3〜4ヵ所切れ目を入れると、加熱したときにお肉が縮んだり、そり返るのを防ぐことができます。あまり切り込みを入れすぎると旨みまで流れ出てしまうので注意しましょう。脂身の部分が多い場合は少し切り落とすと良いですよ。

細切り(肩ロース、ヒレなど)

ブロック肉をお好みの厚さで切り、重ねてさらに端から同じくらいの幅で切っていきます。青椒肉絲などの炒め物に最適。細切りにしたいときはお肉が半解凍の状態だとキレイに切りやすいですよ。

6.加熱時間

「豚肉は必ず中までしっかりと加熱すること」と耳にしたことがあると思います。火が通り切っていないレアな状態でも食べられる牛肉や、生のままでも食べられる馬肉などとは違い、豚肉は生焼けのまま食べるのはとても危険です。調理する際には入念に火を通すようにしましょう。加熱の目安としては「75度以上で 1分以上」もしくは「63度以上で30分以上」です。中まできちんと加熱されたかどうかは一番厚みのある部分に竹串を刺して出てきた肉汁の色や、中心温度を計ることで判断することができますよ。加熱して出てきた肉汁が透明であれば火が通っている証拠です。中心温度を測定する場合は、65度以上であれば大丈夫でしょう。

薄切り肉のしゃぶしゃぶなどの場合は、お肉の色が白く変わればOKです。強火で加熱したりお肉が凍った状態で加熱すると、表面が焦げて充分火が通っているように見えても中はまだ生焼けのままのことが多いので、火力にも注意してくださいね。豚肉をしっかり加熱しないと危険な理由として、生焼けの豚肉には以下の3つのリスクがあります。生焼けの豚肉を食べてしまい、万が一何らかの症状が出た場合は自己判断するのは危険です。市販薬などは服用せず、症状が軽くても必ず医療機関を受診しましょう。

生焼けの豚肉のリスク

①食中毒

豚肉に限らず他の肉類でも言えますが、生の肉には細菌が付着している可能性が高いです。カンピロバクターやサルモネラ菌などが死滅していない状態で食べてしまうことで食中毒を引き起こす可能性があります。カンピロバクターの食中毒に感染すると嘔吐や下痢などの腸炎症状のほか、筋力低下や歩行困難を引き起こすギランバレー症候群を発症する恐れもあります。ギランバレー症候群は食中毒の約3週間後に発症し、最悪の場合は死に至る可能性もある病気です。食中毒はしっかり加熱することで防げますので、中心温度75度以上で1分以上でしっかりと加熱しましょう。

②寄生虫

豚肉の筋肉にはトキソプラズマという寄生虫やサルコシスティス属の胞子虫が寄生していることがあり、生焼けのまま食べることで感染するリスクがあります。トキソプラズマは通常は感染しても無症状で気づかないまま終わることが多いのですが、妊娠中に感染してしまった場合、胎児が神経障害や運動障害を引き起こす先天性のトキソプラズマ症にかかる恐れがあります。近年は農場の衛生管理が徹底されているところが多く、寄生虫はかなり数が減っていると言われていますが、万が一のことを考えてしっかりと加熱するように徹底することが大切です。

③E型肝炎ウイルス

飼育されている豚の多くは小さい頃にE型肝炎ウイルスに感染しており、食肉として出荷される頃にはウイルスが消滅していると言われています。しかし、稀ではありますが肝臓にウイルスの遺伝子が残ってしまっていることもあるそうで、その肝臓を生焼けの状態で食べると人への感染が起きてしまいます。E型肝炎に感染すると黄疸を伴う腹痛や吐き気、肝機能の低下などの症状が現れ、免疫力の低下している方や抵抗力の弱いお子さんや高齢者、妊婦は重症化しやすく死に至ることもあると言われています。これだけ聞くと恐ろしく感じてしまいますが、E型肝炎ウイルスはしっかりと加熱することで死滅しますので安心してくださいね。

7.豚肉と相性の良い食材

にら、ねぎ、ニンニク、玉ねぎなどの香味野菜

ニラやねぎ、ニンニクなどの香味野菜には、アリシンという成分が豊富に含まれています。アリシンは殺菌作用や血流改善作用、肩こりや冷えの改善、滋養強壮などの他にビタミンB1の吸収率を上げる効果があり、豚肉と一緒に食べることで相乗効果が期待できます。また、香味野菜にはお肉の臭みを消す働きもありますよ。アリシンは細胞を壊すことで発生する成分なので、ニンニクや玉ねぎを刻んだり潰して調理するとより効果的◎豚キムチや豚の生姜焼き、豚肉入りニラ玉、豚丼など、スタミナをつけたいときには特におすすめの組み合わせです。

じゃがいも、ブロッコリー、レモン、パプリカなどのビタミンCを多く含んでいるもの

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豚肉に含まれている質の良いタンパク質と、ビタミンCが合わさると高い美肌効果が期待できます。じゃがいも、ブロッコリー、レモン、パプリカなどビタミンCを豊富に含んでいる食材と豚肉は味の相性も良いので、焼いた豚肉にレモン汁をかけたり、パプリカの肉巻きなどいろいろなメニューで楽しんでみてくださいね。また、豚肉と合わせるのが難しい場合は、豚肉を使った食事のデザートとしてキウイやオレンジを食べたりすると良いですよ♡

かぼちゃ、さつまいもなどのビタミンEを多く含んでいるもの

ビタミンEは脂溶性の栄養素のひとつで、油と一緒に調理することで吸収率が高まります。かぼちゃやさつまいもなどのビタミンEを豊富に含んでいる食材と豚肉を合わせると、豚肉の脂分で栄養素を効率良く摂取することができますよ。ビタミンEには美肌効果や老化防止効果などの美容に欠かせないものや、動脈硬化やがんの原因になる過酸化脂質を抑制する働きがあるため、積極的に摂りたい栄養素です。豚肉で巻いたり、炒め物にしたり、夏野菜のカレーにするのもおすすめ。

8.豚肉の豆知識

豚肉の栄養を逃さずに摂取するおすすめの調理方法

豚肉に豊富に含まれているビタミンB群は水溶性の栄養素で、水に溶けやすいという性質を持っています。調理方法によってはせっかくの栄養素が流れ出してしまうことも。ビタミンB群を効率良く摂取するには、なるべく水を使わない炒め物や焼き物、蒸し物にするのがおすすめ。煮たり茹でたりする場合はカレーやシチュー、お鍋なら栄養素が流出したスープごと食べることができるので、余すことなくしっかり摂れますよ。水溶性のビタミンは体内からどんどん減ってしまう栄養素です。健康のためにも意識して積極的に摂るようにしましょう!

豚肉のカロリーを抑えるコツ

お肉を食べると太ると思っている方も多いと思いますが、豚肉は部位ごとによってカロリーもさまざま。ヘルシーな低カロリーのものもあれば、脂肪が多めで高カロリーの部位もあります。脂が多めのお肉も美味しいですが、健康に気を遣っている方やダイエット中の方は食べるのを躊躇してしまいますよね。ちょっとしたことですが、豚肉のカロリーを抑えるコツを知っておくと役に立つかもしれません♩

①脂身の少ないものを選ぶ

一番初歩的なことですが同じ部位のものでもパックごとにかなり個体差があるので、購入時にパックのお肉をしっかりチェックし、白い脂身が少なくて赤身の割合が多めのものを選びましょう。購入したものが脂身が多くて気になる場合は、その部分を取り除いて別の料理に使用するのがおすすめ。豚肉の脂は健康効果もありますので、捨てずに活用しましょう。カロリーを減らし、食品ロスの防止ができて一石二鳥です!

②加熱時に出てくる脂分をしっかりと取り除く

フライパンなどでお肉を焼いたり炒めると、余分な脂や肉汁が出てきます。一旦具材だけを取り出して肉汁を破棄したり、キッチンペーパーで脂分をしっかりと取り除くと余分な脂を減らすことができ、カロリーカットに繋がります。わざわざ工程を増やすのは面倒かもしれませんが、脂分が多いと全体的にベチャッとしてしまうので、この一手間で料理の仕上がりが全然違いますよ。テフロン加工など焦げ付きにくい工夫がされているフライパンであれば、事前にサラダ油などは敷かずに豚肉自体の脂で調理するのもおすすめです。

③茹でて脂を落とす

豚肉は茹でることでお肉の脂肪分が流れ出し、余分な脂を落としてさっぱりとした仕上がりになります。豚しゃぶや一度茹でてから焼いたお肉はカロリーがかなりカットされるのでおすすめ。ただし、豚肉は水溶性のビタミン類を豊富に含んでいるため、茹でることで脂と一緒に身体に良い栄養も流れ出てしまうということも覚えておきましょう。

豚肉を食べ過ぎると疲れやすくなる!?逆効果になってしまう理由

疲労回復効果のあるビタミンB1が肉類の中でもトップクラスの含有量を誇るスタミナ食材の豚肉ですが、食べ過ぎると疲れやすくなり逆効果になってしまうと言われています。「栄養豊富なのに何で?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。豚肉を過剰に摂取すると体内で「ピルビン酸」という成分が生成されます。このピルビン酸は体内にある水素と結びついて疲労の原因物質となる乳酸を増やし、結果的に疲れやすくなってしまうそうです。健康やスタミナをつけるために一生懸命食べているのに、余計疲れてしまったら残念ですよね…。

しかし、ピルビン酸は疲労回復に効果があるクエン酸と合わさることでクエン酸に変わります。レモンや梅干し、お酢などのクエン酸が豊富に含まれている食材と一緒に食べることで乳酸の過剰な発生を防ぐことができるので、積極的に取り入れましょう。豚肉の角煮にお酢を少量加えてアレンジしたり、豚しゃぶに梅干しをや梅酢ソースをつけたりしても美味しいですよ♡お肉は適量を食べると身体にとても良いですが、食べ過ぎると腸内の悪玉菌の数が増えて腸内環境が悪化する原因になります。腸内の善玉菌を増やしてくれる野菜や乳製品などもバランス良く食べるように心掛けたいですね。


健康な身体を作るために欠かせない栄養素が豊富で、夏バテ解消や疲労回復にも効果的な豚肉。バランス良くしっかり食べて、元気な毎日を過ごしましょう!

最終更新日 2024年7月12日

    Hata
    記事を書いた人 :

    わんぱく3兄弟の育児に毎日奮闘中!
    100均、300均などのプチプラ雑貨が大好きなので
    お金を掛けずに頑張りすぎないおしゃれで楽しい暮らしを
    目指して日々試行錯誤しています★

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