日本では古くから馴染みがあり、日本の食卓には欠かせない納豆。学校給食などでも提供されているので、健康効果が高いイメージを持っている方が多いでしょう。納豆はビタミンC以外はほとんどの栄養素が入っているスーパーフードです☆近年はおうち時間が増えたことで健康ブームが高まり、納豆の栄養効果に注目が集まっているほど。粒とひきわり、食べ方によっても栄養効果が違いますよ!今回は納豆の栄養と豆知識をご紹介します。
1.あまり知られていない納豆の旬の時期
納豆は季節を問わず一年中スーパーなどの店頭で見かけますし、加工品なので旬があるとは思っていない方が多いのではないでしょうか?実は納豆にも旬の時期があるんです。納豆の原料である大豆は、11〜12月頃に収穫されたものは貯蔵された状態で年を越します。その間にほど良く水分が抜けることで大豆の旨味成分がギュッと凝縮され、豆そのものの甘みをしっかりと感じられるようになります。その大豆を使って製造された納豆が出回る1〜3月頃が納豆の旬の時期。特に美味しい納豆を味わうことが出来ますよ♡また、納豆の表面に白いカビのようなものが多くついているものは納豆菌が大豆の表面にしっかりと回った状態の証で、美味しい納豆の証拠です!
2.栄養と効能
栄養
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄分
・亜鉛
・ビタミンK
・ビタミンB1、B2、B6
・ビタミンE
・葉酸
・食物繊維
・ミネラル
・リノール酸
・ナットウキナーゼ
・ジピコリン酸
・リゾチーム
・イソフラボン
・ポリアミン
・レシチン
・大豆サポニン など
効能
・血栓の予防
・免疫機能を活性化
・アンチエイジング効果
・記憶力を高める
・心筋梗塞予防
・脳梗塞予防
・動脈硬化予防
・整腸作用
・血行促進
・貧血予防
・便秘や肥満の解消
・乳ガン、前立腺ガンの予防
・老廃物の排出を助ける
・骨を強くする
・骨粗鬆症予防
・高血圧予防
・筋肉を作る
・食中毒の予防
・イライラの解消、精神の安定
・生活習慣病の予防
・女性ホルモンのバランスを保つ
・むくみの予防 など
3.種類
納豆はネバネバした糸を引くイメージがありますよね。一般的に多く流通している納豆は「糸引き納豆」と呼ばれるものです。それに対して、乾燥させることで糸を引かない「塩辛納豆」というものもあります。塩辛納豆は別名「寺納豆」または「浜納豆」とも呼ばれています。納豆に使われている豆はクセが少なく上品な味わいの黄大豆や、大豆の風味を強く感じられる青大豆、黒豆、枝豆、そでふりなどさまざまな種類のものがあります。
糸引き納豆
塩辛納豆(寺納豆・浜納豆)
五斗納豆
そぼろ納豆
干し納豆
塩納豆
4.納豆と相性の良い食材
トマトやアボカドなどのビタミンCが多く含まれているもの
納豆にはさまざまな栄養素が豊富に含まれていますが、ビタミンCやビタミンA(βカロテン)がほとんどありません。トマトやアボカドなどを一緒に食べると、納豆に不足しているビタミンCを補えるので、さらにバランス良く栄養を摂取することが出来ますよ♡また、アボカドには納豆同様に水溶性と不溶性両方の食物繊維やカリウムも豊富に含まれており、血中のコレステロール値を下げたり、糖の吸収を抑える、腸内環境を整える、身体に溜まっている余分な毒素を体外に排出するなどさまざまな相乗効果が期待出来ます!
キムチ
納豆とキムチはどちらも発酵食品同士で味の相性も抜群。また、納豆菌がキムチに含まれている善玉菌の乳酸菌の増殖を助けて活性化させ、悪玉菌の増殖を防ぐ効果が期待出来ます。悪玉菌が減ることで腸内を刺激して蠕動運動を促して腸内環境を整え、便秘改善などにもつながりますよ。
ねぎ、にら、ニンニク
納豆の薬味として定番のネギには硫化アリルという成分が含まれています。ねぎのにおいの主成分でもある硫化アリルにはビタミンB1、B2、B6の吸収を高める働きがあるので、納豆と合わせることでビタミンB群を効果的に摂取出来ます。硫化アリルには糖質をエネルギー源に変え、疲労回復効果も。刻んで入れるだけなので手軽なのも取り入れやすいポイントです。にらやニンニクにも同じ効果が期待出来ます。
山芋
ネバネバの納豆とネバネバの山芋は、どちらもトロッとした食感と喉越しで、ご飯はもちろんお蕎麦やうどんなどの冷たい麺類にも相性抜群です。納豆と山芋を一緒に食べると山芋に含まれている消化酵素(ジアスターゼ、アミラーゼなど)を効率良く摂取でき、腸内環境を整える働きがアップします。また、スタミナもつくので食欲が落ちがちな暑い時期などには特に積極的に食べたいですね。
もずく、めかぶ
もずくやめかぶと納豆は、どちらも食物繊維が豊富です。一緒に食べると腸内環境の改善効果が高まります。喉越しも良いので、ご飯や麺類と合わせるとスルスルと食べやすいのも嬉しいですね。ねぎや刻み海苔を加えても美味しいですよ♡
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
チーズやヨーグルトなどの乳製品にはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAには高い抗酸化作用があり、のどや鼻の粘膜を保護してくれる効果が期待出来ますが、タンパク質や食物繊維、納豆菌が含まれている納豆と一緒に食べると相乗効果で免疫力が高まります!どちらも発酵食品なので味の相性も抜群。トーストに納豆とチーズを乗せ、デザートにヨーグルトなどの組み合わせがおすすめです♡
酢
納豆特有のにおいが苦手な方におすすめ!酢を少し加えることでにおいが軽減し、食感もふわふわになります。また、酢には血糖値の上昇を緩やかにする効果もあり、醤油の代わりに入れることで健康的な効果も。「においが苦手だけど、健康のためには納豆を食べたい…」という方はぜひ試してみてください♪
麹
健康にさまざまな効果をもたらしてくれる麹には善玉菌が含まれており、納豆と合わせると納豆菌との相乗効果で腸内環境の改善が期待出来ます。納豆の半量のみりんと醤油を一緒に混ぜ合わせて、冷蔵庫で30分ほど寝かせると「麹納豆」が完成。時間を置くほど麹が馴染み、1週間程度は保存OK。ご飯にかけて、仕上げにいりごまや刻み海苔を乗せて食べるととても美味しいです。
オリーブオイル、ごま油などの油類
納豆に豊富に含まれているビタミンKは脂溶性のため、油類と一緒に摂ることで効率的に吸収することが出来ます。また、水溶性の食物繊維には脂質の取りすぎを抑制してくれる効果があり、納豆は油との相性が抜群です。納豆ご飯にごま油やオリーブオイルを少量かけると、風味が変わって納豆特有のにおいがマイルドになるので食べやすくなりますよ。納豆チャーハンなど油を使って調理するのもおすすめです。ただし、納豆に含まれているナットウキナーゼは70℃以上になると壊れてしまうので、火を止めてから後入れしてサッと混ぜ合わせる程度にしましょう。
5.おすすめの食べ方
①調味料をかける
付属のタレや定番の醤油ももちろん美味しいですが、納豆には他にもよく合う調味料がたくさんありますよ。ラー油、マヨネーズ、ポン酢、塩麹、ごま油、わさび醤油などがおすすめです。
②プラス一品
納豆にもう一品プラスすることで風味や食感が変わり、さらに美味しくなります。大根おろし、カリカリ梅、キムチ、刻んだトマト、しらす、塩昆布、ちりめん、オクラ、山芋などと合わせると、あまりの美味しさにご飯がどんどん進んでしまいそうですね♡
③一手間加えて調理する
納豆はご飯に乗せたり、そのまま食べることが多いと思いますが、炒めたり焼いたりペーストにしたりと一手間加えることでさらに食べ方の幅が広がります。チャーハン、オムライス、麺類、トースト、パスタ、お茶漬け、カレーライス、海苔巻き揚げなど簡単にアレンジ出来るものが多いので、ぜひ試してみてください♪
6.納豆の豆知識
①納豆のネバネバの正体とは?
②納豆の容器の形のヒミツ
③納豆はかき混ぜる回数で美味しさが変わるって本当!?
④外国の納豆と日本の納豆の違い
テンペ(インドネシア・ジャワ島)
キネマ(ネパール・ブータン)
バーリュ(インド)
豆豉(中国)
ダワダワ(ナイジェリア)
トゥアナオ(タイ・ラオス)
⑤納豆の意外な保存方法!
実は納豆は冷凍保存が可能で、冷凍しても納豆菌やナットウキナーゼなどの栄養素が損なわれる心配もありません。冷凍すれば1ヶ月ほど保存が効きますよ。発泡スチロールのパックのまま冷凍してしまうと、におい移りや霜がついてしまう可能性があるので、納豆をパックから取り出してラップに包み、ジップ付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。食べるときには事前に必要な分を冷蔵庫に移して解凍すればOKです◎
高タンパクで低カロリー、健康な身体作りに効果的な納豆。手間なく食べられるので毎日の食卓に積極的に取り入れてみてください♪
最終更新日 2024年11月19日
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