ひじきの栄養と豆知識☆ヒ素を含むって本当?鉄分も実は少ない?

日本では古くから親しまれている海藻の一つで、煮物や炊き込みご飯などで食べる機会も多く、馴染みのあるひじき。低カロリーでヘルシーですが栄養豊富で、しっかりと噛んで食べることで満腹感が得られやすいのでダイエットにもピッタリの食材です。しかし、ひじきは毒素であるヒ素を含み、鉄分も実は少ない?とも言われています。今回はひじきの栄養や身体にもたらす効果、豆知識などをご紹介します!

1.旬の時期と産地

ひじきの旬は3〜5月の春から初夏にかけての時期です。太平洋岸や瀬戸内海、日本海南部などの暖かい海で育ちます。夏から秋の間に成長し、冬から春にかけて収穫されたものが食用として流通しています。収穫時期を過ぎたものは固くなり、食用には不向きです。
現在日本で流通しているひじきの約9割が韓国産と中国産で、残りの1割が国内産です。

韓国産・中国産はほぼ養殖ですが、国内産は安心の天然100%。しかし、盛んに養殖されている輸入品に押され国内産のひじきの採取量は年々減少傾向にあります。国内では長崎県、三重県、大分県、愛媛県などで多く栽培されています。天然で育ったひじきは海の干潮時に天日や潮風にさらされることもあり、厳しい環境の中で育っていくのでしっかりとしていてコシがあり、汚れも少ないのが特徴。また、産地によってそれぞれ加工法や風味に違いがあり、同じひじきでも全然違った食感や味わいが楽しめますよ。

2.栄養と効能

栄養

・鉄分
・カルシウム
・食物繊維
・カリウム
・リン
・マグネシウム
・ヨウ素
・βカロテン
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンK
・炭水化物
・ヨード
・マンガン
・亜鉛 など

効能

・冷え性や貧血の改善
・骨や歯を丈夫にする
・中枢神経を和らげ、イライラを鎮める
・便通を整え、便秘を改善する
・コレステロールや有害物質を体外へ排出する
・動脈硬化の予防
・大腸ガンの予防
・血液の流れを正常に保つ
・皮膚を健やかに保つ
・骨粗鬆症の予防
・不眠の解消
・甲状腺ホルモンの分泌を促す
・疲労回復
・老化防止
・糖尿病予防
・生活習慣病予防 など

3.種類

ひじきは一本の全長が50〜100cmにもなる長い海藻で、直立した主枝と羽状の多くの小枝があります。長い一本のひじきの原藻のカットした部分によって名前が変わり、茎の部分を「長ひじき」、葉の部分を「芽ひじき」といったように種類が分けられます。

長ひじき

ひじきの茎の部分で、別名「茎ひじき」とも呼ばれます。長ひじきはしっかりとしていて歯応えがあり、ボリュームたっぷりなので煮物や炒め物、和え物などさまざまな料理に活用されています。原藻から約20%ほど採ることが出来ます。

芽ひじき

ひじきの葉の部分で、「米ひじき」または「姫ひじき」とも呼ばれます。細かいので短い時間で戻すことができ、他の食材とも絡みやすいので使い勝手が良いので煮物や炒め物、炊き込みご飯にもおすすめ。原藻から約80%採ることが出来ます。

寒ひじき

収穫時期になっていない1〜2月の冬の時期に若いひじきを刈り取って加工したもののことで、「早採れひじき」とも呼ばれます。新芽のため軸が細くて柔らかく、味わいが上品なのが特徴。収穫量が少ないため貴重で、出回る量が少ない品種です。

4.見分け方

収穫された生のひじきは渋味が強く、そのままでは食べられないことが多いため水煮や乾燥などの加工をしたのちに流通されます。収穫したばかりのひじきは実は黄褐色で、加工をすることで私たちがよく目にしている黒色になっています。スーパーなどで販売されているひじきの多くは乾燥ひじきですが、時折見掛ける生ひじきは収穫後そのままの状態ではなく、乾燥品を蒸して戻したものです。

見分けるポイント

  • 黒色に光沢があり、ピンとしてハリがあるもの
  • 全体的に大きさが均一なもの
  • 色ムラが少なく、しっかりと乾燥しているもの
  • ツヤツヤでふっくらとしたもの(生ひじき)

5.保存方法

乾燥ひじきは湿気に弱いため、パッケージを開封した後は保存容器でしっかりと密閉してから冷暗所で保存しましょう。意外ですが、実は冷凍保存もOK。冷凍することで長期間保存することが出来ますよ。なかなか使い切れない!という方にはおすすめの保存方法です。
また、生ひじきは日持ちしないので冷蔵庫に入れて保存し、なるべく早く使い切ってくださいね。

6.ひじきの戻し方

乾燥ひじきを戻すときはたっぷりの水に20〜30分浸けてから、ザルに上げて水気を切ります。時間がない場合は多めの水でサッと洗ってから90℃のお湯に10分ほど浸ける方法でもOK。短時間で柔らかくなりますよ。
さらにもっと時間が無くて急いで使いたい場合は、耐熱容器に水とひじきを入れて電子レンジで2分加熱しても使いやすくなるので便利です!

7.ひじきと相性の良い食材

①油

ひじきには油分が一切含まれていないため、油で炒めたり油揚げなどと一緒に調理すると風味が良くなります。また、ひじきに含まれているビタミンAやカルシウム、ヨウ素を吸収しやすくなり、効率良く摂ることが出来ます。

②卵や椎茸などのビタミンDが多く含まれているもの

ひじきをビタミンDが豊富な食材と一緒に摂取することで、小腸や腎臓でのカルシウムやリンの吸収を助けます。また、それによって血液中のカルシウムの濃度が一定に保たれることで骨や歯を健康に保つ働きをしてくれます。

③肉や大豆などのタンパク質が多く含まれているものや、緑黄食野菜などのビタミンCが多く含まれているもの

ひじきに多く含まれている鉄分は非ヘム鉄という成分です。非ヘム鉄は体内で消化吸収されにくいのですが、鉄分の吸収を助ける働きのあるタンパク質やビタミンCと一緒に調理するのがおすすめ。栄養素を効率的に摂取することが出来ますよ。

8.ひじきの豆知識

①ひじきに含まれているヒ素などの毒素の危険度は?

ひじきは栄養素が豊富で健康に良い食材ですが、実は「無機ヒ素」という身体に害を与える毒素も含まれています。無機ヒ素は大量に摂取することで吐き気や嘔吐、下痢、ひどい場合は骨髄障害、腎機能障害、ガンなどが発症する危険性がある成分です。2004年にイギリスではひじきを食べないように食品規格庁から国民に対して警告が出ましたが、日本の厚生労働省は「通常の食生活程度であれば問題ない」という旨の発表をしています。

その理由として、無機ヒ素は水溶性の性質があるため、水で洗ったり、水で戻したり、茹でこぼしすることでひじきから抜け出てしまうからです。ひじきを使う前に水で戻す作業で約半分程度、茹で戻す作業で約8割程度、水で戻してから茹でると約9割程度、無機ヒ素を減少させることが出来ます。ひじきを茹でたり乾燥から戻した水には無機ヒ素が溶け出ているため、調理には使わずに捨てましょう。ひじきに含まれている鉄分やカルシウム、食物繊維などの他の栄養素は水には溶け出さないものが多いので安心して下さいね。

②ひじきがザルに目詰まりするのを減らす方法!

ザルとボウルを重ねたままでひじきを水戻しして、ザルの目にひじきがたくさん詰まってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?乾燥したひじきがザルに詰まった状態で水分を含むことで膨らみ、さらに抜けにくくなってしまい、洗うのも大変ですよね…。
ひじきを戻すときにはボウルのみに水を入れ、後からザルにあけて水気を切るのがおすすめ。多少はどうしても入ってしまいますが、ちょっとしたことで格段に目詰まりの量を減らすことが出来ますよ♩

③『ひじき=(イコール)鉄分』が変わってしまった理由とは?

ひじきには鉄分が豊富で栄養満点なイメージがありますよね?しかし、近年ひじきに含まれている鉄分量は激減しています。以前はひじき100gあたり55mgほどの鉄分が含まれていましたが、ここ数年は同じ量に対して約6.2mg程度と言われています。ひじきに含まれる鉄分の量が減少した理由に、ひじきの製造過程で使われる釜の材質が変わったことが指摘されています。元々は鉄製の窯でしたが、ステンレス製になったことで鉄分の含有量にこれほどまでの差が出てしまったそうですよ。

ひじきは煮物や炒め物など和食と相性が良く、使い勝手の良い食材です。栄養もたっぷり入っているので、毎日の食卓にぜひ積極的に取り入れて下さいね♡

    Hata
    記事を書いた人 :

    わんぱく3兄弟の育児に毎日奮闘中!
    100均、300均などのプチプラ雑貨が大好きなので
    お金を掛けずに頑張りすぎないおしゃれで楽しい暮らしを
    目指して日々試行錯誤しています★

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