どんどん蒸し暑くなり、食品の傷みや食中毒が気になる時期になりました。特にお弁当は作ってから食べるまでに時間が空くため雑菌が増えやすく、食中毒の危険性も高くなります。家族に毎日お弁当を持たせている方は心配ですよね。そこで今回は、暑い時期に食中毒になりやすいおかずや便利なお弁当グッズを紹介します。あわせて簡単に出来る夏のお弁当作りのコツなどの食中毒対策もまとめましたので参考にして下さい。
1.お弁当作りの準備で気をつけること
しっかりと手洗いをする
お弁当に限らず料理をするときの基本ですが、調理前に石鹸でしっかりと手洗いをしましょう。洗った後は手の水分をしっかりと拭き取ります!作業の合間にできるだけアルコール消毒するのもおすすめ。また、手拭きタオルやふきんもずっと同じものを使うとタオル自体に雑菌が繁殖してしまいますので、こまめに取り替えるのもポイントです。
お弁当箱やフタをよく洗い、水気を残さないようにする
お弁当箱は帰ってきたらすぐにしっかりと洗い、水気を残さないようにキッチンペーパーやキレイなふきんなどで拭き取って保管します。パッキンの隙間などは特に水分が残りやすく雑菌が繁殖しやすいので気をつけましょう。
まな板や包丁などの調理器具の洗浄や消毒をしっかりとする
生の食材などを乗せたり切ったりする調理器具は常に清潔な状態を保てるように意識することが大切です。使ったら濡れた状態で重ねたりせずに、しっかりと乾かして保管しておきましょう。毎日でなくても良いですが、定期的に消毒すると安心ですよ。細かい傷が付きやすく、しっかり洗っても細菌が残りやすいまな板は普段のお手入れにも気を遣いますが、使用済みの牛乳パックを洗ってから切り開き、魚やお肉などの生の食材を切るときにまな板に乗せて使うと菌が直接付きにくくなるのでおすすめ。使用後はそのまま捨てるだけなのでとても便利ですよ!
お弁当を詰める前にお弁当箱を除菌しておく
洗ってからよく乾かしたお弁当箱に食材を詰めていく前に、少し薄めたお酢かアルコールスプレーでお弁当箱を拭き取り、抗菌しておくのがおすすめ。お弁当箱のフタにわさびを少しだけ塗っておくのも抗菌作用が期待出来ます。また、プラスチック製のお弁当箱は使用しているうちに出来た細かい傷から菌が繁殖しやすくなるので、古くなってきたら新しいものに買い替えると良いですよ。
2.食中毒対策に使える便利グッズ
保冷剤
ランチバッグに入れてお弁当箱に乗せておくだけで冷たい状態が保てます。保冷剤はケーキや冷凍の宅配便などに付いていて、知らないうちに溜まってしまいがち。どのご家庭にも必ずあると言っても過言ではないので、一番手軽な食中毒対策方法ではないでしょうか?最近は100均などでもとても可愛い形やデザインのものがたくさん販売されているので、お子さんが好きなものを選ぶだけでもテンションが上がりそうですね♡保冷剤は割と短時間で溶けてしまうのがネックですが、冷たさを長持ちさせる裏技があります!それは、保冷剤にアルミホイルを巻くだけ♩冷たい時間を長くキープすることが出来るだけでなく、結露でびしょびしょになるのを防ぐことも出来ますよ!
保冷バッグ
内側がアルミ素材で加工されていて保冷効果のあるランチバッグは保冷剤が溶けるスピードを下げることができ、冷たい状態をなるべく保つのに役立ちます。チャックが付いているトートバッグ型やポーチ型など形、サイズ、デザインも豊富にあるので何個も欲しくなってしまいますよね。アルミシートは汚れてもサッと拭くだけで簡単に汚れが落とせるのでお手入れが簡単なのも使いやすいポイントです。
お弁当抗菌シート
フタを閉める前にお弁当の上に乗せておくだけで食べ物の抗菌効果が期待でき、おかずが傷みにくくなるシートです。お弁当箱のサイズに合わせてカットして使うことも可能。100均などでもさまざまなデザインのものが販売されています。乗せるだけなので手間も無くとても手軽に出来ますね♩品質表示に「カラシ抽出物」と記載されているものを選ぶのがおすすめです。
使い捨ておかずカップ
お弁当に使い勝手の良いおかずカップを普段から活用している方は多いでしょう。シリコン製の洗って繰り返し使えるものもありコスパも良いので人気ですが、きちんと洗えていないと細菌などが残ってしまうこともあります。夏の時期は毎回使い捨て出来るおかずカップにするのが清潔でおすすめです。カップを使って仕切ることでおかず同士がくっつかないので二次感染を防ぐことにもつながりますよ。100均でもサイズやデザインが豊富に揃っていて、油分や水分を吸収してくれる素材のものも販売されています。
タレビン
しょう油やソースなどはおかずに直接かけるよりもタレビンに入れておいて食べる直前にかけた方が安心です。昔ながらのお魚の形のものからカラフルなもの、可愛い形のもの、大容量のものまで種類も色々あるので選ぶのも楽しそう。タレビンの中身が書けるシールが付いているものもありますよ。
お弁当箱専用のお手入れグッズ
汚れやすいのに洗いにくいお弁当箱のパッキン部分や、調理器具の細かいところをしっかりと洗えるブラシなどのお手入れグッズが100均やホームセンターなどで販売されています。一つあれば長く使えるので、お弁当箱の清潔を守るためにも専用グッズを活用するのがおすすめです。
保冷剤一体型ランチボックス
お弁当箱自体に保冷剤機能が付いている一体型のものなら余分なスペースを取らずにお弁当を冷たい状態で保つことができます。さまざまな形やデザインのものが販売されていますので、お気に入りのものを見つけてみては?♡
【おすすめの保冷剤一体型ランチボックス】
①GEL−COOL PEKO
フタの部分に保冷剤が内蔵されているので、冷凍庫で6時間ほど凍らせてから本体にセットするだけでOK。上にペットボトルをセットすることも出来るので、お弁当とドリンクの両方を保冷することが可能です。本体は電子レンジや食洗機対応。カラーバリエーションも豊富なので家族みんなで使えますね★
幅21×高さ6×奥行9cm
【容量】
550ml
【材質】
本体:ポリプロピレン(耐熱温度 140℃/耐冷温度 −20℃)
保冷凹蓋:ABS樹脂(耐熱温度 60℃/耐冷温度 −20℃)
【保冷効果】
外気温25℃:15℃以下、4時間程度
外気温30℃:15℃以下、3時間程度
②BRUNO ランチボックス GEL−COOL
大人気ブランドBRUNOのピクニック&アウトドアシリーズのランチボックス。フタに保冷剤が内蔵されていて、暖かくなる季節でも安心してお弁当の持ち運びが出来ます。イニシャルなどがデザインされた可愛いフタはドーム型になっていて、お弁当の盛り付けが潰れにくい工夫もされています♡本体は冷凍、電子レンジ、食洗機使用可能。別売りでスペアのフタが販売されているので、もう一つあるとお弁当箱を出し忘れたり保冷し忘れた時にも安心です!
幅19.3×高さ6.8×奥行9.2cm
【容量】
600ml
【材質】
本体、留め具、仕切り:ポリプロピレン(耐熱温度 140℃/耐冷温度 −20℃)
保冷蓋:ABS樹脂(耐熱温度 60℃/耐冷温度 −20℃)
パッキン:シリコーンゴム
【カラーバリーエーション】
A、K、M、N、S、Y、MY、ENJOY、GOOD、SPECIAL
③GEL−COOL ラウンドクリアタイプ
丸くて可愛いフタに保冷剤が内蔵されていて、ランチタイムまでしっかりとひんやりを保ってくれます。クリアなのでお弁当やサラダ、フルーツなどが映え、見た目にも楽しめるランチボックスです。水切りすのこが付属していて、水気のあるものを入れても安心。べちゃっとせずに美味しく食べられます♡しっかりと閉まるネジ式のフタなので、汁漏れの心配もなくお手入れも簡単です。
直径12cm×高さ7.85cm
【容量】
400ml
【材質】
本体、水切りすのこ:飽和ポリエステル樹脂(耐熱温度 60℃/耐冷温度 −20℃)
保冷フタ:ABS樹脂(耐熱温度 60℃/耐冷温度 −20℃)
パッキン:シリコーンゴム
【保冷効果】
外気温25℃:15℃以下、4時間程度
【カラーバリエーション】
ミルクホワイト、アップルレッド、オイスターグレー、ベリーブルー、マカロンピンク
スープジャー
【おすすめのスープジャー】
①サーモス 真空断熱スープジャー
ステンレス製の魔法瓶と同じ高い保温・保冷力が期待出来る真空断熱構造で、一番美味しい温度をキープしてくれるフードコンテナ。しっかりと漏れない密閉構造なので安心して持ち運び出来ます。寒い季節のお弁当にはもちろん、暑い季節にお弁当の品質を守ってくれるだけでなく、冷たいフルーツやデザート、麺つゆなどを入れるのにもピッタリ♩内フタはフラットで洗いやすくお手入れも簡単です。
直径9.5×高さ11cm
【容量】
300ml
【材質】
本体:ステンレス鋼(アクリル樹脂塗装)
外フタ:ポリプロピレン(発泡ポリプロピレン内蔵)
内フタ:ポリプロピレン
弁、パッキン:シリコーンゴム
【保温・保冷効果】
53℃以上、6時間/12℃以下、6時間
②アイリスオーヤマ フードジャー
温かいスープから冷製パスタ、デザートまで最適な温度をキープしてくれるステンレス製のフードジャー。真空断熱層で温度を保ってくれるので中の温度を逃しにくく、外の熱を伝えにくいため高い保温力・保冷力が期待できます。落ち着いたシンプルなデザインとおしゃれなカラーでランチタイムが楽しくなりそうですね♡
直径8.4×高さ12.5cm
【容量】
400ml
【材質】
本体内びん:ステンレス鋼
本体胴部:ステンレス鋼(アクリル樹脂塗装)
せんカバー:ステンレス鋼
せん:ポリプロピレン
パッキン:シリコーンゴム
【保温・保冷効果】
57℃以上、6時間/9℃以下、6時間
【カラーバリエーション】
ネイビー、ゴールド
③アスベル スープボトル
たっぷり大容量でお腹いっぱいランチを楽しめるスープジャー。保冷保温に優れているだけでなく、手に馴染みやすい丸いフォルムとワイドな飲み口で使い勝手抜群。温かいスープやリゾット、パスタ、炊き込みご飯、冷製の麺、冷たいデザートにも使えてとても便利です♡保冷バッグ、箸、スプーンも付属していてこれ一つあれば季節関係なくお弁当を楽しめますよ♩
直径10.2×高さ13.4cm
【容量】
500ml
【材質】
本体:ステンレス鋼(アクリル樹脂塗装)
フタ:ポリプロピレン(中材:発泡PP断熱材)
フタカバー:ポリプロピレン
パッキン、エア弁:シリコーンゴム
【保温・保冷効果】
59℃以上、6時間/10℃以下、6時間
【カラーバリエーション】
アイボリー、ネイビー
3.夏のお弁当作りのコツ14選
①お米を炊く時に少しだけお酢を入れる
②抗菌作用や防腐作用が期待出来る食材を入れる
【抗菌効果が期待出来るおすすめ食材】
- しょうが
- にんにく
- 大葉(しその葉)
- 梅干し
- わさび
- バジル
- ローズマリー
- 塩昆布
- カレー粉
- お酢 など
ご飯の上に梅干しをポンと乗せるよりも、刻んだ梅干しをご飯に混ぜ込む方が傷み防止効果がさらに上がります。また、にんにくやしょうが、カレー粉などは暑い時期に落ちた食欲を回復させ、スタミナがつくので一石二鳥ですよ♪
③おにぎりはラップや使い捨ての手袋を使って握る
いくらしっかり手洗いをしていても、手には常在菌が付着しています。素手でおにぎりを握ると細菌がおにぎりに移り、増殖して食中毒の原因になることも。手荒れをしていたり、ちょっとした傷などがある手で作るのは特に危険です!おにぎりを握るときはラップで包むか使い捨ての手袋をしてから握るようにしましょう。
④夏の間はキャラ弁はお休みする
⑤食材はしっかりと加熱をする
⑥冷凍おかずを活用する
凍ったままお弁当箱に入れるだけで自然解凍でOKな冷凍食品や、凍らせておいたゼリーなどをお弁当に入れると保冷剤の役割も兼ねてくれるのでとても便利です。他のおかずが完全に覚めてから入れるようにしましょう。一つ注意が必要なのは、枝豆やブロッコリーなどの冷凍野菜。自然解凍OKの表記があっても解凍時に水分が多く出るので傷みやすくなる原因に。冷凍野菜は加熱して水分をしっかり取ってから詰めてくださいね。
⑦食材は粗熱を取ってからお弁当箱に詰める
⑧生野菜は避ける
⑨ご飯にオリーブオイルを少しだけ混ぜる
⑩お箸を使い分けて調理する
⑪生で食べられるものも極力加熱する
⑫味付けは濃いめを意識する
⑬素手で食品を触らない
⑭食材の水分に要注意!
食材に水分が多いと雑菌が増えやすくなるため、食中毒の可能性が高まります。なるべく水分が飛ぶように強めの火力で加熱して調理し、詰める前におかずの汁気や茹で野菜の水分などはしっかりと切ってからお弁当箱に詰めましょう。水分の多いおひたしや煮物は夏のお弁当には避けたほうが良いですが、入れたい場合はおかずカップの下に鰹節を入れてからその上に入れると鰹節が水分を吸い取ってくれるのでおすすめです。また、カットしたフルーツなども水分が出やすいのでおかずやご飯と一緒にお弁当箱には入れず、別の容器に入れるようにしましょう。
食品が傷みやすい時期ですが、便利なアイテムや工夫をしながら食中毒対策をして夏の時期も美味しく楽しめるお弁当を作ってくださいね♪
最終更新日 2024年8月29日
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