歩けるようになり、行動が活発になってきた1歳児。じっとしていられないので外に行きたがり、連れ出すことも多くなる時期ですね。できることが限られているし、家の中だといたずらばっかり・・・でもおでかけしなくたって、家の中でも平気で楽しめる遊びはたくさんありますよ。
今回は、室内でも楽しく過ごせる1歳児のお家遊びを紹介します。春夏秋冬、いつでもできる遊びばかり。楽しく遊べて、成長も促すので一石二鳥です☆
目次
1.お絵描き
紙とクレヨンがあればできるお絵描き。このお絵描き一つとっても、子供の発達に重要な要素がたくさん含まれています。クレヨンがうまく持てなくたっていいんです。
「持つ」「握る」という動作こそ、手先・指先の発達を促します。クレヨンで描くとき、力いっぱい書けば濃い線、弱い力で書けば薄い線になりますよね。力を入れすぎるとクレヨンが折れることもあります。力加減を調節することにも繋がります。
お絵描き一つで「持つ」「握る」「動かす」「書く」「調節する」ことを覚えるんです。また、いろいろな色の中から好きな色を選んで自由に描くことで「表現する」ことの楽しさも覚えます。
なぐり書きでもいいんです。たくさん褒めてあげて下さいね。クレヨンは、色を覚える・識別するのにも欠かせないアイテムです。
2.パズル
パズルといってもこの頃にできるのは、かたち合わせです。これを通して、限られた空間に「当てはめる」こと、ものには「形」があることを覚えます。
パズルを持って当てはめるという手先・指先の動作も重要ですよ。頭と指先の運動ができるなんて一石二鳥ですね。
3.積み木
積み木遊びも手先・指先の発達には大切なアイテム。この時期は、積み木で何か作るというより、「積む」「並べる」ことの多い時期です。
これもまた発達には欠かせない動作です。同じ色や形を集めたりして、色や形の認識も促すことができます。
4.粘土
粘土は、感触や形の変化を楽しむことができます。1歳児には丸めたり、伸ばしたりという作業も難しかったりしますが、指で「つつく」「ちぎる」ことは指先の発達を促し、脳の活性化に繋がります。
1歳児だとなんでも口にいれてしまうので不安がありますが、そんな時は口に入れても安全なお米粘土や小麦粉粘土がおすすめです。お米粘土は安価で手に入りやすく、最近では100均でも販売されていますよ。
お家に粘土がない場合でも小麦粉粘土なら家にあるもので作ることができます。アレルギーの心配な方や長期間楽しみたい方は、寒天粘土もおすすめです。いろいろな粘土に触れてみるのも感触の違いを知るいい機会になりますよ。
5.ごっこ遊び
おままごと
おままごとも「どうぞ」「ありがとう」だけでなく、簡単なごちそうを作るようになります。簡易的なおままごとグッズを揃えてみましょう。そしてまずはママが見本となっておままごと遊びを楽しみましょう。
真似っこが盛んになる時期なのでママの姿から使い方を覚えます。次第に「切る」「並べる」ことを楽しむようになるでしょう。
お世話ごっこ
ママの真似っこをしたがる時期であり、自分がしてもらっていることを今度はお人形相手にするようになります。お人形にミルクやごはんをあげたり、お布団をかけて寝かせてあげる姿も見られるようになるでしょう。
この時期は言葉も増えてくる時期なので、ママとの言葉のやりとりも楽しむようになります。会話は生きていく上で欠かせないコミュニケーションツールなので、ごっこ遊びを通し、会話の楽しさを知らせていくのも大切なことですよ。
また遊び終わったら片付けも一緒にやってみましょう。「使ったら片付ける」という習慣をつけるにも大事な時期です。
6.運動遊び
お山遊び
低めの台を用意し、上ったり下りたりすることを楽しみます。初めは手を使う姿が見られると思いますが、次第に手を使わずにやれるようになります。
「上る」時は前にバランスをおき、「下りる」時は後ろにバランスをおくことを知らず知らずのうちに身体が覚えていくのです。後の階段の上り下りの練習にもなりますよ。お山の先に椅子などを置いてトンネルに見立てても喜ぶと思います。
ボール遊び
はじめはボールを弾ませたり、転がしたり、追いかけたりすることを楽しみます。その中で力加減を学び、体力・筋力をつけることができます。次第にボールを投げたり蹴ったりすることができるようになってきます。
とはいえまだまだそこまでの力はないので、家の中でも十分にキャッチボールが楽しめます。「投げる」「蹴る」の動作で身体・筋肉の使い方を覚えます。この頃は持ちやすくて当たっても痛くないような柔らかいボールを選びましょう。
7.新聞遊び
ビリビリ遊び
その名の通り新聞をビリビリ破って楽しみます。思う存分思いっきり新聞を破ることは子どものストレス発散にも繋がります。
その中で「ビリビリ」と破れる音が聴覚を刺激し、「ちぎる」という指先の運動にも繋がります。ちぎる大きさもだんだんと細かくしていくことで、手先も器用になるはず!!
ボール遊び(玉入れ)
新聞紙をぐしゃぐしゃと丸めてボールを作ります。一見簡単そうなボール作りですが、経験のない1歳児はまだまだうまく丸めることができません。丸める練習をしながら、脳を刺激しましょう。
できたボールは投げて遊んでもいいですし、カゴを置いておいて玉入れのようにして遊ぶのもオススメです。新聞を破る時もそうですが、新聞を丸める時の音にも耳を傾けてみましょう。
新聞シャワー
こちらは①の延長で遊びます。ビリビリと破いた新聞をかき集めて上に投げます。シャワーのように降ってくる新聞に子どもは大喜び!
お風呂
今度は④で散らかった新聞を段ボールやカゴの中に集めましょう。新聞を入れた箱をお風呂に見立てて遊びます。集める段階からお片付け競争のようにして子どもと一緒に楽しむのもオススメ!
「きれいになったね」と一声かけるだけでも片付けることの気持ちの良さを実感できると思います。
8.段ボール遊び
お家
子どもって狭いところが大好きですよね。この時期のお子さんは、お家に飾り付けをしなくても、空き箱をお家として置いておくだけで喜びます。
「入る」「出る」と共に「自分だけの空間」を楽しみながら「広い」「狭い」も覚えます。窓や扉をつけてあげると「開ける」「閉める」を覚えて「いないいなばぁ」を楽しむ姿も・・・空き箱一つでも十分な時間が楽しめますよ。
トンネル
段ボールをいくつか繋げてトンネルを作りましょう。暗闇を潜り抜けることを楽しむ中で、「明暗」が分かるようになります。また、トンネルに合わせて身体を小さくすることも覚えますよ。
乗り物
段ボールを電車や車などの乗り物に見立てて、中にお子さんを入れて動かしてみましょう。紐をつけて引っ張ったりしてもいいかもしれません。子どもは歓声をあげて喜ぶことでしょう。
その中でも「速い」「遅い」を認識し、倒れないようバランスを取ることも学んでいきます。
9.工作
道具を使って作るのはまだまだ難しいので、ママが作ったものにシールやスタンプで飾り付けをしてみましょう。シールを剥がしたり貼ったりするのも指先がおぼつかない1歳児にとっては難関。細かい作業をすることは、指先を使う練習にもなります。
くっつく面とくっつかない面があることも知らせていきましょう。スタンプを「押す」というのも力加減が重要になってきます。そして何より大切なのは、できたという「達成感」を味わうこと。「できたね」とたくさん認め、できた喜びを感じられるようにしましょう。
10.知育
いろいろな知育おもちゃも売られていますが、ママが作ってあげられる知育おもちゃもたくさんあります。ネットで調べるとたくさん出てくるので余裕のある方は参考にしてみてくださいね。
作るのはちょっと・・・というママもいると思いますが、ティッシュの空き箱にガーゼを繋げたものを入れるだけでも立派な知育おもちゃ。
いたずら盛りのお子さんがティッシュを出してしまう経験をしたことがある方も多いと思いますが、これにも「摘まむ」「出す」「引っ張る」「入れる」「片付ける」というたくさんの動作が含まれているので知育に繋がるんですよ。
また、知育おもちゃがなくてもジャンバーやポーチなどチャックのついたものを与えるだけでもお子さんにとってはおもちゃとなり、チャックを通して「開ける」「閉める」ことを覚えます。マヨネーズの空き容器でも「潰す」「ふくらます」ことを覚え、空気が出ることを楽しみます。
かばんや袋を与えれば、「入れる」「運ぶ」ことを覚え、身近にあるものを入れて持ち歩きます。電卓を与えれば、ボタンを「押す」ことを覚え、数字が出てくることを楽しみます。
このように日常にある身近なものにも知育に繋がるものはたくさんありますよ。
11.ふれあい遊び
童歌(わらべうた)
わらべうたと言われてもパッとしないママさんも多いと思います。昔から伝わる歌というイメージで一歩踏みいれにくいところもあるかもしれませんが、誰もが知っている「だるまさん」(にらめっこ)や「一本橋」だって童歌の一つなんですよ。
「わらべうた」と検索するととてもたくさん出てくると思いますが、どれも親子のコミュニケーションやスキンシップが盛り込まれているものばかりですので、お子さんはとっても喜びますよ。
ひこうき
乳児期のお子さんは脇を支えて脛に乗せるやり方を紹介しましたが、1歳をすぎ身体がしっかりとしてきたら、足の上に乗せてみたり、脇ではなく手を持って挑戦してみましょう。バランス感覚がより鍛えられますよ。
歩けたり話せるようになるだけで、遊びの幅がぐんと広がります。日中は家にいないパパにとっても遊びやすく感じるのではないでしょうか?せっかく遊ぶなら発達を促すものを・・・と思われるかもしれませんが、この時期は意外と何をしても発達に繋がります。「パパやママと遊ぶ」ということが何より大切なんですよ。
この記事へのコメントはありません。