金具の接着から素材の封じ込めまでいろいろな活用法のある万能アイテム、レジン。今は100均でも様々なレジン素材が売られているので、挑戦してみたいなと思う方も多いのではないでしょうか?今回は、これからレジンを始める方向けに、初心者さんでも分かるレジンの基礎知識をまとめてみました。
1.レジンとは
レジンとは、簡単に言えば「樹脂」のことであり、液体にラメやホログラム等のデコパーツやドライフラワーを入れたりして固めることで、オリジナルアクセサリーを作ることができます。
①種類
エポキシレジン
エポキシレジンとは、2つの液を混ぜ合わせて固めるものです。化学反応で固まるものなので、厚みのある大きなものも作ることができます。さらさらとしているので気泡も抜けやすく、放置しておくだけで固まります。硬化には少し時間がかかりますが、しっかりと混ぜ合わせて固めると透明度の高い高級感のある仕上がりになります。曲げる力には弱く、簡単に折れてしまうので注意が必要です。また熱にも弱いので、夏場の高温の部屋に置いておくとやわらかくなる変形する可能性がありますが、冷ますことで再度固まります。エポキシレジンを選ぶ際、品質の良いものでないと硬化不良を起こしたり、黄ばみが出たりすることもあるので、気を付けましょう。
UVレジン
UVレジンは紫外線を利用して硬化します。1液タイプなので初心者さんでも扱いやすく、粘度が高い分気泡は入りやすいもののモールドや枠に流し込むのも簡単です。「太陽光」や「UVライト」の紫外線を利用して硬化するため、紫外線が行き届くことが絶対条件であるため、分厚いものや大きな作品には不向きです。(薄く流して固める動作を繰り返すことで、ある程度の厚みを出すことは可能です)UVライトがなくても太陽光での硬化が可能ですが、天候や季節・時間帯によって硬化時間が異なるので、確実に数分で硬化できるUVライトがあると便利です。
②注意点
- レジンを使用する際は、必ず手袋を着用し、素手で触らないようにしましょう。
- 表示を守って使用すれば問題ないので神経質になる必要はありませんが、硬化前には極わずかですが有毒ガスも発生します。使用の際は必ず換気し、お子様の手の届くところには絶対に置かないようにして下さい。
- 完全に硬化していないと、皮膚と接触した際にアレルギーを起こす可能性があります。
2.タイプ別レジンの特徴
①ハードタイプ
②ソフトタイプ
③グミータイプ
3.UVレジンとLEDレジンの違い
一般的によく使われているのは、太陽光やUVライトを利用して硬化するUVレジン。でもよく見ていると、中にはLEDレジンと表記されているものもあります。LEDレジンとは、その名の通りLEDライトを使用して硬化するレジンです。LEDレジンをLEDライトで硬化した場合、硬化時間は約1分。硬化時間がとっても早いのが魅力です。さらに透明感が抜群に高いので、より高級感のある仕上がりとなります。そしてUVレジンを使用した作品は時間とともに黄色く変色することがありますが、LEDレジンは変色することがありません。
ただし、UVレジンでの作品は硬化後に反るようなことはありませんが、LEDレジンの場合、硬化が早い分収縮して若干の反りが生じることもありますのでご注意下さい。最近では「UV-LEDレジン」というものも販売されているので、作るものによって使い分けてみてもいいかもしれませんね。参考にして下さい。
4.UVレジンの使い方
今回は、ハンドメイドアクセサリーに一番手軽に使えるUVレジンの使い方が分かる参考記事をいくつか紹介します。
- こちらの記事は、シリコンモールドを使って、レジンでカボションを作ります。ピアス・イヤリング・指輪等、様々なアクセサリにアレンジできます。
- タイルと押し花を使った簡単可愛い、レジンアクセサリーの作り方
レジンは接着剤としても使えます。こちらの記事は、タイルに押し花を装飾する工程とタイルをバレッタに接着する工程でレジンを使用しています。 - UVレジンは粘度が高いため、枠や台座に流し込むのも簡単です。こちらの記事では、ワイヤーで枠を作ってレジンを流し込んでいますが、フープパーツなどの輪の中にレジンを流し込むことでオリジナルパーツを作ることもできます。
- こちらの記事は、本物のお花にレジンをコーティングしてピアスを作っています。
レジンはコーティング材としても使用できるので、ドライフラワーや折り紙などの柔らかいものもアクセサリーパーツとして使用することが可能です。
5.レジンアクセサリーを作る時のコツ
- レジンを枠やモールドに流し込む際、勢いよく流し込むと気泡ができる原因になります。レジンを流し込む時は、ゆっくりと注ぐようにしましょう。
- 気泡が入ってしまったら、爪楊枝で潰すかすくうかして、出来る限り取り除きましょう。
- 液ダレやバリは、はさみで切り取ったあとやすりで削ってきれいにしておきましょう。角のあるものは、角も滑らかにしておきましょう。
- アクセサリーを作る際、接着剤とレジンのW使いで強度を高めることができます。アクセサリー金具(ピアス・イヤリング金具、台座、ゴム留め等)を接着剤でくっつけた後、金具を覆うようにレジンを塗り、コーティングしましょう。
今やハンドメイドアクセサリーを作るのには欠かせないレジン。初心者の方でもオリジナルアクセサリーが作れてしまうのがレジンの魅力です。基礎知識をつけて、レジンを楽しんで下さいね。
最終更新日 2024年8月14日
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