離乳食完了期がまる分かり☆完了期っていつまで?離乳食の進め方

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離乳食を始めてから半年以上が経ち、赤ちゃんも沢山の食べ物の味に出会ってきたでしょう。次はいよいよ離乳食の卒業に向けて完了期が始まります。大変だった離乳食作りもあと少し・・・。この時期はどんなメニューを食べることができるのか、いつまで離乳食を食べさせたら良いのか、そういった完了期ならではの疑問もあるでしょう。今回は、離乳食完了期がまる分かり☆離乳食完了期の進め方について紹介します。

1.離乳食完了期に移行する目安は?

この時期になると奥歯が生え始める子もいて、食べ物を噛むことも上手になってきます。まだほとんど歯が生えていない場合でも、歯茎を使ってうまくもぐもぐする練習をしてきたと思います。では、いつ頃から最終ステップである完了期に移行していくかと言うと、以下のようなポイントを目安にします。

  • 自分で食べたいという意欲が見られる(手づかみ食べ、スプーンやフォークを使いたがる等)
  • バナナ位のかたさのものを奥の歯茎(または歯)を使いながら咀嚼できている
  • 前歯で食べ物をかじり取って食べられる
  • 1日3回の食事に慣れてきた

時期の目安は1歳~です。ただ、赤ちゃんの成長はそれぞれ違い、歯の生える時期や食べられる量などもそれぞれ違います。「1歳になったから完了期のメニューを始めないと!」と思わずに、「後期の食事にも慣れてきたな」「上手にもぐもぐできているな」といった様子が見られたら、少しずつ完了期のメニューも取り入れていきましょう。

2.離乳食完了期(12~18ヵ月ごろ)に食べられる食材やメニュー

完了期の頃になるとより多くの食材が取り入れられるようになります。赤ちゃんの意欲に合わせて、手づかみ食べのメニューもどんどん増やしていきたい時期です。

どんな食材が食べられる?

1歳頃になると、栄養のほとんどは離乳食からとれるようになります。3回食にも慣れてきて、バリエーション豊かなメニューに挑戦して食べる楽しさを体験したい時期です。離乳食の初期から後期にかけて、まだ取り入れるのは早い食材も多くありましたが、完了期では食べられない食材は少なくなってきます。しかし、取り入れるのは早い食材もまだあるので注意が必要です。ここでは、その注意が必要な食材の例を挙げていきます。

注意が必要な食材

  • お餅
    かみ切りにくく喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、3歳以降から。
  • 蕎麦
    体質によってアレルギーの心配があるので、離乳食期にはNG。
  • にんにくやしょうが
    刺激や風味が強いため、あまり使わないように。
  • 油揚げ
    かみ切りにくい&油分が多い食材なので、使う場合はしっかり油抜きをし、細かく刻んで少量だけ使用する。
  • 牡蠣・えび・かに・あさり・ホタテ
    体質によってアレルギーの心配がありますし、かみ切りにくい食材でもあるので離乳食期にはNG。
  • いか・たこ
    硬くて食べにくいため、離乳食期にはなるべく使用しない。
  • いくら
    塩分が多く、アレルギーの心配もあるので3歳頃になってから。
  • 生もの(お刺身など)
    火が通っていない生ものは食中毒の危険性もあり、消化器官が未熟な離乳食期にはNG食材。3歳頃からが目安。
  • ししゃも
    塩分と小骨が多いので、使用する場合は下ごしらえを十分にする(小骨をしっかり取り除く等)
  • さけフレーク
    市販品は塩分が多いため、使う場合は塩抜きをしたりスープに入れたりして少量を使用する。
  • かまぼこ・ちくわ・さつま揚げ
    添加物・油分・塩分が多い魚加工品は、添加物が少ないものを選んだり油抜き・塩抜きをしたり湯通しするなど工夫をして使用する。
  • ソーセージなどの加工肉
    魚加工品と同様の理由から、離乳食期には不向きの食材。特にコンビーフは脂肪分も多いため離乳食期はなるべく使用を避ける。

このように使用にあたって注意が必要な食材もありますが、食べられる食材の種類は非常に多く、手づかみ食べのメニューや大人のものに近いメニューなど、パパやママと一緒に食事を楽しんでいきたいですね。この時期の献立例を挙げてみます。

離乳食完了期の献立例

  • 軟飯
  • 食パン(耳なし)
  • 一口おにぎり
  • ひじきおにぎり
  • ナポリタンスパゲッティ
  • ジャージャー麺(うどん版)
  • チキンドリア
  • かぼちゃとチーズのスティック春巻き
  • まぐろのスティックステーキ
  • ツナのロールサンドイッチ
  • 野菜たっぷりお好み焼き
  • けんちん汁
  • かぼちゃの茶きん
  • 高野豆腐の五目煮
  • 白身魚のチーズ焼き
  • 豆腐の野菜あんかけ
  • ほうれん草のたまご焼き
  • かぼちゃの磯辺焼き

このように、大人にもお馴染みのメニューがどんどん食べられるようになってきます。もちろん味付けは薄味を心掛けたい時期なので、大人の食事を作る際に味付け前に取り分けて離乳食を作ると時短になりますよ。取り分け離乳食については「5.離乳食完了期の不安や疑問」で詳しくお話しますね。

3.離乳食完了期(12~18ヵ月ごろ)の離乳食の作り方ポイント(かたさ・味付けなど)

かたさの目安

指でつまんで少し力を入れるとつぶれるくらいのかたさにしていきましょう。完了期の始めの頃はスプーンで簡単につぶせる位のかたさで、6mm角程度のコロコロした形が目安です。少しずつ咀嚼やかじり取ることが上手になってきたら、1cm角程度の大きさまで食べられるようになってきます。具材のニンジンや大根などを型抜きでかわいい形にすると見た目も華やかでお子さまも喜んでくれるかもしれません。

味付け

大人のメニューに近いものが食べられるようになっても、味付けまで一緒にするにはまだ早いです。薄味を心掛け、大人の1/4程度の濃さを目安にしてください。これまでと同様に風味の豊かな食材やだし、ほんの少しの調味料をうまく使っていきましょう!

離乳食完了期に使える風味付け調味料や食材

・マヨネーズ
・ケチャップ
・カレー粉
・青のり
・焼きのり
・きなこ
・粉チーズ

風味付け程度にこのような調味料や食材を使用すると、赤ちゃんにとっては大きな変化となります。うまくメニューに取り入れていってみてください。

4.離乳食完了期(12~18ヵ月ごろ)の進め方(1日のスケジュールや量など)

1日3回の食事が基本となり、生活リズムを整えていきたい時期です。

離乳食の回数と1回の食事の目安量

1日に必要な栄養は食事で摂取できるようになっていきたいので、状況に応じて授乳を減らしていきます。また、3回の食事の他に捕食(おやつ)を食べて栄養を補いましょう。

<1食あたりの目安量>

・炭水化物・・・軟飯90g、ごはん80g
・ビタミン類・・・野菜や果物40g~50g
・タンパク質・・・魚や肉15g~20g、豆腐50g~55g、全卵1/2~2/3個分
乳製品100g
(※どれか1品を選んだ場合の目安量)

これだけの量を1日3回の食事だけで摂るのは難しい場合があると思います。そこで、ちいさなおにぎりやパン、いも類などの炭水化物や牛乳・チーズなどのタンパク質の多いもの、野菜スティック・果物といったおやつを1日1~2回食べましょう。

1日のスケジュール例

7:30 離乳食
10:00 おやつ+牛乳(またはフォローアップミルクなど)
12:00 離乳食
15:00 おやつ+牛乳(またはフォローアップミルクなど)
18:00 離乳食

授乳については赤ちゃんのペースによって卒乳のタイミングが違うので、離乳食の後に授乳したり、食事や水分がしっかりとれているようであれば少しずつ回数や時間を減らしたりと、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつリズムを変えていってみてください。(“新しい食材のチャレンジは平日の午前中”という考え方はこれまでと同じです)

5.離乳食完了期の不安や疑問

パパやママと一緒に食卓を囲み、手づかみで食べられるようになったりフォークやスプーンを使おうとするようになったり、赤ちゃんも随分成長してきました。卒乳のタイミングがやってくる子もいる時期ですし、離乳食の卒業も間近です。どんなタイミングで卒業するのでしょうか?また、どんどん意思がはっきりしてくるこの時期の悩みも新たに出てくると思います。

◎「離乳食完了期っていつまで?どのタイミングで卒業するの?」

ハッキリと「こうなったら卒業!」と決まっていませんが、「自分の前歯で食べ物をかじり取って形のあるものを歯ぐきや歯を使ってかみつぶしてごっくんできる」「必要な栄養素を3回の離乳食と捕食(おやつ)でとれるようになっている」この2点ができるようになっていたら、離乳食を卒業して幼児食へと移行していきます。大体1歳6ヵ月頃が目安です。

離乳食を卒業した途端に大人とまったく同じものが食べられるようになるわけではありません。先述した通り3歳頃まではまだ与えない方が良い食材もありますし、味付けも大人と一緒ではまだ濃いです。大きさやかたさも、一気に大人に近付けるのではなく段階を踏んで調整していきましょう。

◎「おやつばかり食べたがって、なかなか離乳食を食べてくれない」

栄養を補うために捕食(おやつ)を取り入れ始めますが、おやつばかり食べてしまって肝心の離乳食を食べてくれないと栄養面も心配になりますよね。まずは基本の考え方として、“おやつは1回の食事でたくさんの量が食べられない赤ちゃんが栄養を補うためのもの”という認識を持っておくことが大切です。「さっきの離乳食をあまり食べなかったから…」とおやつを与えるのではなく、離乳食をしっかりとった上で食べるものがおやつです。

3回の食事をしっかり食べてもらうためには、見えるところにおやつとなるものを置いたり時間を気にせずおやつを食べさせたりしないで、赤ちゃんが空腹の状態で食事の時間を迎えることが大切。赤ちゃんせんべいなどをつい与えてしまうこともありますが、そればかり食べたがるようになると食事がしっかりとれなくなってしまうので、おやつの量や時間はなるべく決めておいてくださいね。

おやつの内容も甘いものばかりでなく、一口サイズのおにぎりやさつまいもなどの野菜スティック、バナナなどの果物といった栄養を補えるようなメニューが良いでしょう。野菜や果物を入れた蒸しパン・さつまいもスティック・一口サイズのお好み焼きを冷凍しておくのもおすすめです。

◎「取り分けってどうしたら良い?」

1日3食、赤ちゃんのためだけに完了期のメニューを作るのは大変です。食べられる食材もかなり多くなっているので、大人の食事から取り分ける“取り分け離乳食”をどんどん取り入れていきましょう。まず赤ちゃんが食べられない食材や調味料が入っていないか確認し、食べられるものだけを取り分けます。取り分けるタイミングは、

  1. 下ごしらえの段階
  2. 味付け前の段階
  3. 出来上がった段階

など様々。そして取り分けたものは、

  1. 形状を変える
  2. 味を薄める

大きく分けてこの2つの作業をして離乳食に使用します。たとえばお味噌汁であれば、出来上がったお味噌汁から具材を取り出して小さく刻み、取り分けた汁と同量のお湯を混ぜて味を薄めます。この場合、取り分けるタイミングは③・取り分けたものは①②どちらも、となります。

ハンバーグの場合、赤ちゃんの分は小さく成形して焼き上がったら味付け前に取り出してそのまま出す(大人の分はソースで味付け)といった具合に、少しだけ手間をかけて離乳食に取り入れます。味の濃い表面の部分を取り除いて内側だけを使用するのも一つの手です。取り分け離乳食がやりやすい大人の献立をいくつか頭に入れておくと、離乳食作りの負担を少し軽くすることができますよ。

<おすすめの取り分けメニュー>

・お味噌汁
・豚汁
・肉じゃが
・カレー
・シチュー
・ポトフ
・ハンバーグ
・肉団子
・ラタトゥイユ
・ミネストローネ
・オムライス
・ミートソーススパゲティ

このように、揚げ物など油分の多いものは避け、食材をたくさん取ることができるようなメニューが取り分け離乳食に向いています。美味しく楽しく食べることが食事の醍醐味なので、用意することで力を使い果たしてしまわないように取り分け離乳食を活用してみてください。


手探りで始めた離乳食も卒業となると少し寂しい気もしますが、赤ちゃんの成長は嬉しいものですね。「食べることは生きること」という言葉もあります。これからも一食一食を大切にし、親子で囲む食卓を楽しいものにしていきましょう。

最終更新日 2024年8月17日

    ぷぅ
    記事を書いた人 :

    小学校と幼稚園に通う甘えん坊兄弟の育児に奮闘中の30代主婦です。
    家族全員自然が大好きで、役に立つ楽しいお出かけ情報や子育てのあれこれについて
    リアルな声をお届けしていきたいと思います!

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