加湿器購入のための基礎知識・失敗しない自分に合った加湿器の選び方

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冬の室内に欠かせない加湿器。インフルエンザや胃腸風邪も流行るこの時期、乾燥は身体の不調にも繋がります。今年はコロナ禍にあるため、乾燥にはより意識して気を付けたいところ。加湿器の買い足しを考えている方も多いでしょう。ただ電気屋さんに見に行っても種類が多すぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで今回は、加湿器購入のための基礎知識と失敗しない加湿器の選び方をまとめてみました。

1.加湿器の基礎知識

暖房器具によって違うお部屋の変化

気温が低くなると室内も冷えるので、暖房器具を使うことが増えてきます。オフィスや小さなお子さんがいる家庭では、手軽で危険性のないエアコンを使用することも多いでしょう。石油ストーブや石油ファンヒーターを使用する場合、灯油を燃やすことで水蒸気が発生するのでそこまで乾燥はしません。しかしエアコンは、空気を直接温めて部屋の温度を上げるので、同時に湿度が下がり、乾燥を招くのです。

乾燥するとどうなる?

お部屋が乾燥すると、静電気の発生や目や肌の乾燥、風邪やインフルエンザウィルスの活性化、花粉や埃の飛散など様々なデメリットが生じます。様々な身体の不調を引き起こすのです。そこで重要な役割を果たすのが加湿器なんです。

加湿器の効果

加湿器を使用して湿度を高めることで、鼻やのどの粘膜を潤し、身体へのウィルスの侵入を防いでくれます。また、湿度が50%に上がることでウィルスの生存率が急低下するとも言われており、風邪やインフルエンザウィルスを弱めてくれる効果もあるのです。乾燥対策として「洗濯物の部屋干し」もよく挙げられるのですが、これは一時的な対策に過ぎません。洗濯物は徐々に乾いていきますし、洗濯物の量によって加湿量も異なってくるので、常に一定の効果が期待できる加湿器の使用がおすすめです。

加湿器使用の目安

目安として、加湿器は湿度40%以下の場合に使うといいでしょう。湿度が40%を下回るとウィルスが活性化すると言われているので、風邪を予防し健康を維持するためにも湿度を上げるように心がけていきましょう。湿度計がない場合、乾燥は目に見えるものではないので、身体で感じない限り実際のところはどうなのか分かりませんよね。加湿器を使わない状態でお部屋の窓が結露するのであれば、湿度は十分に足りているので、それを目安にするのもいいでしょう。

加湿器の上手な使い方

ただし加湿器はむやみやたらに使うものでもありません。適正な湿度は50%であり、60%を上回ると結露しやすくなり、70%を上回るとダニやカビが繁殖しやすくなってしまうのです。そのため部屋の湿度は50%前後(40~60%)を保つように心がけましょう。湿度が上がりすぎてしまった場合には、換気をするといいですよ。また加湿器を置く場所にも注意が必要です。窓際に置けば窓が結露しやすくなります。窓際や直射日光・暖房が良く当たる場所に置くと加湿器の湿度センサーに影響を及ぼします。

そして加湿器は定期的なお手入れを心がけましょう。近頃加湿器が原因で肺炎を起こしてしまうなんてことも増えているそうです。実は加湿器の内部は汚れやすく、菌も繁殖しやすいのを知っていますか?出してみたらカビが・・・なんてことも少なくありません。加湿器に発生しやすいカビやレジオネラ菌は呼吸困難や肺炎にも繋がる可能性があるので、日頃からきちんとお手入れしておくことが必要となってきます。健康を心がけて加湿器を使っているはずなのに、加湿器が原因で身体に不調をきたしてしまっては元も子もありません。ですから、お部屋の空気をきれいに保つためにもきちんとお手入れしたいですね。

2.加湿器の種類

気化式

水を含ませたフィルターに風を当てることで水を気化し、加湿する。

電気代

安い

メリット

  • 消費電力があまりかからない
  • 周りを濡らすことなく使用できる
  • お湯を使わず、吹き出し口も冷たいので安全に使用できる

デメリット

  • 定期的なフィルターの手入れと交換が必要
  • 吹き出し口から出る蒸気が冷たいので、周りの温度が下がりがち
  • 急速な加湿ができず、加湿力が低い
  • ファンの音がやや大きい

超音波式

水を超音波の振動でミストにして噴出し、加湿する。

電気代

やや安い

メリット

  • 急速に加湿できる
  • 比較的安く購入できる
  • 小型でスタイリッシュなデザインのものが多く、インテリアの邪魔をしない
  • ヒーターがついていないので、ミストも熱くならず安全

デメリット

  • 水のカルキで加湿器周りが汚れやすい
  • 雑菌が繁殖しやすく、こまめに手入れする必要がある
  • 静音なので、夜も気にならない

スチーム式

水をヒーターで加熱させ、沸騰させることによって出る水蒸気で加湿する。

電気代

高い

メリット

  • 蒸気が温かい
  • 加湿力が高い
  • フィルターがないので、カビや菌が繁殖しにくい
  • 構造がシンプルで手入れがしやすい
  • 小型なものが多く、場所を取らない

デメリット

  • 吹き出し口が熱くなる
  • ヒーターを使うので、消費電力が高い
  • 動くまでに(沸騰させるのに)時間がかかる

ハイブリッド式

加熱気化式と加熱超音波式の2種類ある。

☆加熱気化式(温風気化式)
水を含ませたフィルターに温風を当てて水を気化し、加湿する。湿度が低い時は「温風気化式」で急速に、設定湿度になるとヒーターを切って「気化式」に加湿する。

電気代

やや高い

メリット

  • 気化式よりも早く加湿できる
  • 周りのものを濡らさない
  • 風が冷たくならず、部屋の温度が下がりにくい
  • 蒸気が出ないので安全
  • 湿度によって加湿量を調節するので消費電力(電気代)にムダがない
  • 「ECOモード」なら常に気化式運転

デメリット

  • 定期的なフィルターの手入れと交換が必要
  • ヒーターを使用するので、スチーム式程ではないが消費電力がかかる
  • ファンの音が大きいものがある
  • ヒーターとファンを搭載するので、本体価格が高い

☆加熱超音波式
加熱した水を超音波で振動させてミストにし、噴出して加湿する。

電気代

やや高い

メリット

  • 菌が繁殖しにくく衛生的
  • 音が静かで夜間も気にならない
  • コンパクトなものが多く、場所を取らない
  • 消費電力も加熱気化式より抑えられる

デメリット

  • ヒーターを使用するので、消費電力が高くなる
  • 窓に結露ができやすい
  • 加湿器周りが汚れやすい
  • こまめな手入れが必要

3.加湿器の選びのポイント

  1. 加湿器の種類
    加湿器にも2で説明したように種類があり、特徴も様々。生活スタイルや使用環境に合ったものを選びましょう。
  2. 加湿能力
    加湿器を購入する際に必ずチェックしたいのが、「適用床面積」。広い部屋に加湿の能力の弱い加湿器を使用しても加湿の効果は感じられにくいですし、狭い部屋に必要以上の加湿能力の加湿器を使用すればダニやカビの繁殖を後押ししてしまうことになりかねません。

    使用する部屋の広さに合った加湿器を選ぶのが重要です。ほとんどの商品に「適応床面積」が表示されています。和室・プレハブ洋室によって目安が変わってきますが、使いたい場所の床面積を調べた上で選んで下さいね。

  3. 電気代やランニングコスト
    加湿器を使用する上で気になるのは、それにかかるコスト。加湿器によっても電気代は大幅に変わってきます。電気代はもちろんフィルターの交換によってもコストが生じます。ものによって、フィルターの値段や交換の目安も違うので、事前に調べておくといいでしょう。
  4. 手入れのしやすさ
    2の最後にも述べたように、加湿器の内部は汚れが溜まりがち。清潔に衛生的に使用していくためにも、購入時にはお手入れのしやすさをチェックしておくといいでしょう。お手入れの仕方が複雑だとどうしても後回しにしてしまいがちなので、サッとできるようなラクなものがいいですね

4.おすすめ加湿器

2021年おすすめの加湿器をこちらにまとめてみました。


室内では常につけておきたい加湿器。最近では、空気清浄機と一体になっているものもあります。知識やポイントを押さえた上で、自分に合った、使う場所に合った加湿器を選びたいですね。

最終更新日 2024年5月2日

    azusa
    記事を書いた人 :

    保育士。
    3人の子の育児、仕事と主婦業の両立に奮闘しながら
    合間をぬって気の向くままにハンドメイドを楽しんでいます。
    小さな子を持つママの目線で、知りたいこと気になることを
    記事にしていきたいと思います。

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