環境や手肌に優しいナチュラル素材の洗剤で人気のセスキ。意外にもいろんな場面で活躍するので、家中の大掃除に活用している方も多いのではないでしょうか?100均などでも販売されていてコスパも良いのも魅力の一つ。油汚れもスルッと落ちるので、ベタベタになりがちなキッチンも手軽に掃除できますよ☆今回はセスキを使った掃除の仕方と、便利なセスキ水の作り方をご紹介します!
目次
1.セスキとは?
セスキは重曹と炭酸ナトリウムから作られている洗剤で、別名「セスキ炭酸ソーダ」とも呼ばれています。弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れに効果を発揮します。性質は重曹と同じですがセスキの方がアルカリ濃度が高く、結晶状の形の粒なので水に溶けやすいため高い洗浄力が期待出来ます。
洗浄力はなんと重曹の約10倍!重曹と違って研磨(クレンザー)力や消臭効果は少ないので、水に溶かしてスプレーして使うのが一般的です。重曹やクエン酸と併用してお掃除するとそれぞれの苦手なところを補ってくれるので、更に高い効果が期待出来ますよ♡
2.セスキに期待出来る作用
セスキは弱アルカリ性なので、皮脂汚れ・手垢・血液・キッチンのベタベタ油汚れ・タンパク汚れ・ホコリ・フローリングなどの酸性の汚れのお掃除に最適です。洗浄力を保ちながらも肌や環境に優しい素材のため、赤ちゃんグッズやペット用品などにも安心して使えるメリットも。入浴剤の材料としても使われています。
3.セスキの使い方
セスキには粉末のものとスプレータイプのものが販売されています。粉末のものを水に溶かしてセスキ水を作り、スプレーボトルに詰め替えれば家中のお掃除に活用出来ます。水に溶けやすいので粉末の方がコスパは良いですが、その作業が面倒に感じてしまう方は最初からスプレータイプを購入するのがおすすめです。
セスキ水の作り方
水500mlに対してセスキ小さじ1(5g)を入れ、透明になるまでしっかりと溶かします。
濃いめ濃度
水500mlに対してセスキ小さじ2〜3(10〜15g)を入れ、透明になるまでしっかりと溶かします。
セスキ水はむやみに濃く作っても効果が倍増するわけではないので、手肌や素材を守るためにも正しい濃度で作ってくださいね。作ったセスキ水は1ヶ月くらいを目安に使い切るようにしましょう★
4.セスキが使えない場所やもの
変色や素材を傷める恐れがあるので、アルミ製品・銅・貴金属・革や絹、白木などの天然素材・水拭き出来ない素材のもの・ワックスやニスが表面に塗ってあるものなどには使用しないように注意してくださいね。
5.キッチンのおすすめ掃除方法
コンロ周りの掃除方法
油が飛び散り、こまめに掃除していてもすぐに汚れてしまうコンロ周りにはセスキ水をたっぷりとスプレーして汚れを浮かせ、乾いた布やふきんで拭き取るだけでOK!ベタベタした油汚れもすっきりリセット出来ますよ。
換気扇の掃除方法
換気扇周りはコンロから上がった蒸気や跳ねた油でギトギトになりがち。放置してしまうと汚れが落としにくくなるだけでなく、換気扇を稼働することで料理の上にホコリを撒き散らして身体に悪影響を及ぼすことも…。換気扇に溜まっているしつこい汚れに有効的なセスキを使えばスッキリときれいになりますよ♡換気扇の素材がアルミ製のものは変色する可能性があるので、使用は避けてくださいね!
換気扇の掃除にはファン部分を漬け置きして汚れを浮かせるのが効果的なので、まずは40℃くらいのお湯3リットルに対してセスキ大さじ2を溶かし、浸け置き用のセスキ水を作ります。換気扇が入るくらいのバケツがご家庭に無い場合は、段ボールにビニール袋を入れて簡易バケツを作ると手軽に出来ますよ☆
浸け置き用のセスキ水に換気扇のファンを3時間ほど浸けて、その後水ですすいでから水分を拭き取ればOK。ガンコな汚れが残っている場合はスポンジや歯ブラシなどでこすると落とせます。ファンを浸けている間にレンジフードや周辺にセスキ水をスプレーし、雑巾などで拭き取るだけでスルッと汚れが落ちてキレイになりますよ。
換気扇は普段なかなか掃除が行き届かない場所ですが、油汚れは溜めすぎると固まって落としにくくなり掃除に時間が余分にかかる原因になります。出来れば3ヶ月に1回くらいのペースで掃除をしておくのがおすすめです。
電子レンジの掃除方法
耐熱容器にセスキ大さじ1と水250mlを入れ、500Wで4分間加熱してから15分ほど放置します。時間をおくことでセスキを含んだ水蒸気が庫内に広がって油やタンパク汚れを分解してくれます。耐熱容器を取り出し、中のセスキ水をふきんやタオルに染み込ませて庫内を拭いて汚れを落とした後、水で濡らして固く絞ったふきんで仕上げに拭きあげたら完了です♡
こびりついて取れにくい汚れにはセスキ水を含ませたメラミンスポンジを使うのもおすすめ。こする時に力を入れすぎないように注意してくださいね。セスキ水は庫内のサビにも効果がありますので、いらない歯ブラシにセスキを粉のまま直接付けてこすると、サビを分解してあっという間に落とすことが出来ますよ♩
調理器具やふきんの漂白&殺菌方法
使っているうちに黒ずんだり汚れが落ちなくなってくるまな板やふきんなどのしつこい汚れもセスキを使ってすっきりと落とせますよ♩殺菌することで食中毒などのリスクを減らせるのも嬉しいポイントです。50℃以上のお湯2リットルにセスキ小さじ1を入れ、漂白や殺菌したいものを浸けて30分ほど置いたら軽くこすってすすぐだけ。何度洗っても落ちなくて諦めていた汚れもキレイになり、まだまだ使うことが出来ますよ。
食器の汚れを落とす方法
食洗機を使って食器を洗う場合は、家族4人分くらいの食器の量に対してセスキ小さじ1を食洗機の洗剤の代わりに入れるだけでOK!手洗いする場合は30分程度浸け置きしてから洗うと、ギトギトの油汚れも手間無く簡単に洗い落とせます。ゴシゴシこすらなくても良いので、食器を洗う時間の短縮にもなりますね♡
6.ドアノブやスイッチ、壁紙などの手垢汚れの掃除方法
毎日何回も触れるドアノブや電気のスイッチ。汚れが目立ってくるまであまり意識していない方が多いと思いますが、実は皮脂や汗などの手垢で結構汚れているんです!コロナが流行し、家庭内感染を防ぐためにこういった部分の掃除も注目されるようになったので、お掃除のついでに除菌もする習慣を作るのもおすすめです☆
セスキ水をマイクロファイバーの布や繊維の細かい布に含ませてしっかりと拭き掃除をした後、乾拭きをするとピカピカの仕上がりになります。最後に、アルコール除菌液などを含んだ布で除菌しておくと安心です。こまめに掃除するだけで汚れが目立つこともなくなり、清潔な状態を保てますよ。
7.フローリングの掃除方法
フローリングを掃除するときはセスキ水を多めに作って雑巾を浸して固くしぼりフローリングワイパーなどにセットして拭く方法と、フローリングに直接セスキ水をスプレーしながら雑巾やフローリングシートで拭いていく方法があります。自分に合ったやりやすい方法で試してみてください♩
8.テレビのリモコンのお手入れ方法
手垢がつきやすく、意外と汚れやすいテレビのリモコン。ボタンが多いのでお掃除しにくいですよね…。テレビのリモコンのお手入れにもセスキ水が活躍しますよ♩用意するものはセスキ水と汚れても良いハンカチなどの布、フォークです。フォークに布を巻き、セスキ水をシュッシュとスプレーして軽く湿らせたらリモコンをこするだけ。フォークが狭いボタンの間まで届いて細かい部分までキレイになります♡精密機器なのでセスキ水をリモコンに直接スプレーするのは絶対にやめてくださいね!
9.お洗濯に使う方法
セスキはタンパク質を分解する作用や消臭効果があるので、お洗濯に使うと汗をたくさんかいた衣類や使う頻度が多いタオルなどの汚れやにおいをすっきり消してくれます。お子さんがうっかりおねしょをしてしまったシーツや敷きパッドのおしっこ汚れにも効果的ですよ♩肌に優しい成分なのも安心して使える理由の一つ。また、通常の洗剤と比べて水に溶けやすいので溶け残りもなく、洗濯槽のカビを防いだり、すすぎが一回で済むのもメリット。
通常のお洗濯
ガンコな汚れの場合はセスキ水を汚れ部分にスプレーし、しばらく置いてから洗濯用石鹸を塗ってブラシなどでこすり、通常の洗濯をします。セスキのみで落とすことは少し難しいですが、洗濯した時に落ちやすくするためにもひと手間かけて見るのがおすすめです。
襟汚れの落とし方
カーテンのお洗濯
10.入浴剤として使う方法
セスキはお湯を張った浴槽に大さじ1を入れて溶かせば入浴剤として使えます☆毛穴の汚れや角質などの皮脂汚れを落として肌をすべすべにしてくれる効果や、身体を温めてくれる効果などが期待出来ますよ♡また、お風呂場や浴槽の汚れは皮脂汚れがメインなので、お湯にセスキを溶かしていることで汚れも落ちやすく、毎日のお風呂掃除を楽にしてくれるメリットもあります。
セスキをはじめ重曹やクエン酸などのナチュラル素材の洗剤が今注目されています。汚れや場所に合わせてたくさんの種類の洗剤を揃えるよりも安価で、成分も安心。使い方も簡単で効果的に汚れを落とせる環境に優しい洗剤なのでぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
最終更新日 2024年5月3日
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