全国簡単お雑煮レシピ☆北海道から沖縄まで地域によって違う味付け

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今年も残すところあと少しで終わり、新しい年がやってきます。お正月の料理といえばお雑煮やおせちが定番ですよね。自分が幼い頃から食べてきた親しみのあるお雑煮が当たり前だと思っている人がほとんどでしょう。お雑煮は北海道から沖縄まで地域によって味付けや具材、作り方などが異なり、それぞれの地域の特産物や特性を生かしたお雑煮がたくさんあります。今回、全国各地のお雑煮の特色や簡単なレシピをご紹介します♡

1.お雑煮のはじまり

お雑煮には意外と長い歴史があり、平安時代から食べられていたという説があります。新しい年の最初に井戸や川から汲んできた若水にお餅、大根、人参、里芋などを入れて新年初めの火でじっくりと煮込み、元日に食べたのが始まりと言われており、その文化は現代まで根強く受け継がれています。当時、お雑煮はおめでたい“ハレの日”に食べる特別な食べ物だったそう。さまざまな具材を入れて煮合わせたこと=煮雑ぜ(にまぜ)が語源で、やがてお雑煮と呼ばれるようになりました。

また、お正月にお雑煮やおせち料理などを食べるときに、「祝い箸」と呼ばれる両端が細長くなっているお箸がよく使われます。この祝い箸の形状には深い意味があり、一方は人が使い、もう一方は神様が使うという「神人共食」を表していて、新年の初めに使うのにピッタリなとても縁起の良いお箸なんですよ。

2.お雑煮に込められた意味

お雑煮の主役であるお餅は、お正月にやってくる年神様をお迎えするために前の年に穫れたお米から作ったお餅や野菜をお供えし、昨年無事に農作物が収穫できたことの感謝と新しい年も豊作であること、一年の家内安全などを祈願してそのお下がりとして頂いたお餅や野菜をお雑煮にして食べることで神様のパワーを頂けるという風習から始まったと言われています。日本は農耕が盛んなのでこのような文化が浸透し、根付いていきました。また、昔はお餅の原料となるお米は高価なものだったので一般庶民は手に入れることが難しく、お餅を入れられなかったり、代わりに里芋を代用品として使用していたそうです。

それぞれの具材に込められた願い

【お餅】

長生き(お餅はよく伸びるため)、家庭円満(丸餅)、家が栄える、敵をのす(倒す)

【里芋(頭芋)】

子孫繁栄、人の先頭に立つ

【大根】

角が立たないように丸く切り、家庭円満に過ごす

【人参】

魔除け(赤色のため)

【かまぼこ】

元日の日の出を表す

3.お餅の全国分布と特徴

お雑煮に欠かせないお餅ですが、地域によって四角い切り餅(角餅)を入れるところと丸餅を入れるところがあります。日本全国で見てみると、お餅の形の変わる境界線は天下分け目の合戦で知られる岐阜県の関ヶ原で、東が切り餅(角餅)、西が丸餅とくっきり分かれています。理由としては、江戸時代には多くの人々が江戸に密集していたため一つ一つ手で丸めて作らないといけない丸餅よりも少ない手間で量産が可能な切り餅(角餅)が重宝されたからだそう。関西地方では丸餅の角の無い形が円満の意味を表すとして縁起の元として好まれ、食べられるようになりました。

また、お餅の形以外にも「焼かずに煮込む」「焼いてから汁に入れる」「レンジで温める」「揚げる」など調理法も地域によってさまざまな違いがありますよ。

4.北海道のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

鮭、じゃがいも、鶏肉、豚肉、いくらなど

鶏がら雑煮

鶏がらで出汁をとり、醤油と砂糖を加えて味を整えるので甘めの味付けが特徴です。なるとと見た目が似ていますが巻かれていない“つと”が入っています。

主な材料…切り餅、鶏肉、人参、大根、つと(なると)など

石狩鍋風雑煮

昆布出汁をベースした汁に野菜や鮭を入れて煮てから、牛乳や味噌、バターで味付けして焼いた切り餅を入れます。北海道の食材がふんだんに使われた豪華なお雑煮です。

主な材料…切り餅、鮭、人参、じゃがいも、コーンなど

5.東北地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

山菜、魚介類、キノコ類など

くるみ雑煮(岩手県)

煮干し出汁と醤油ベースの汁に野菜やいくらなどのたくさんを具を入れます。お餅を汁から取り出して、くるみを擦って砂糖や醤油で甘辛く味を付けたくるみダレに絡めて食べるのが特徴。1回で2つの味が楽しめます。

主な材料…切り餅、人参、いくら、くるみダレなど

ほや雑煮(宮城県)

干したほやで出汁を取った風味豊かなお雑煮です。千切りにした野菜を煮て、焼いたお餅とほやの燻製を加えて盛り付けます。

主な材料…切り餅、ほやの燻製、大根、人参、ごぼうなど

焼きはぜ雑煮(宮城)

焼いたはぜから出汁を取り、身の部分も楽しめる見た目にもインパクトのあるお雑煮です。野菜は千切りにし、一晩凍らせて「ひき菜」にしてから使うのがポイントです。最後にいくらを乗せてさらに豪華に♡別名「仙台雑煮」とも呼ばれます。

主な材料…切り餅、はぜ、豆腐、人参、大根、ごぼう、いくらなど

くじら雑煮(青森県)

野菜と一緒に皮くじらを煮込んで作るお雑煮です。皮くじらには脂肪がたくさんついているので、独特の風味と濃厚なコクや味わいが楽しめます。

主な材料…切り餅、皮くじら、ねぎ、人参、大根など

岩手三陸あわび雑煮(岩手県)

醤油ベースで野菜がたっぷり入ったほっこりと優しい味わいが特徴。いくら、あわび、うになどをトッピングして食べる贅沢なお雑煮です。

主な材料…切り餅、あわび、いくら、鶏肉、ごぼう、人参など

比内地鶏雑煮(秋田県)

塩と酒だけで味付けされた透き通った出汁が特徴。比内地鶏を丸ごと全部使うので、キンカンやハツなど珍しい部位も余すことなく食べられるコクのあるお雑煮です。

主な材料…切り餅、鶏肉、なると、ごぼう、セリなど

男鹿雑煮(秋田県)

焼きアジやふぐをベースに出汁を取り、醤油またはしょっつるを使って味をつけてすまし汁にします。具に海藻を入れるのが特徴。魚の風味がしっかりと感じられるお雑煮です。

主な材料…切り餅、海藻、ねぎなど

庄内雑煮(山形県)

東日本では唯一、丸餅が使われる異色のお雑煮です。醤油でシンプルに味付けします。

主な材料…丸餅、わらび、こんにゃく、厚揚げ、人参など

こづゆ雑煮(福島県)

干し貝柱の出汁を取り、豆麩や野菜などを煮込んで作ります。会津地方の郷土料理で普段から食べられていますが、お正月にはそこにお餅を加えてお雑煮にして食べる風習です。

主な材料…切り餅、人参、豆麩、糸こんにゃくなど

6.関東地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

青海苔、小松菜、鶏肉、長ネギなど

はばのり雑煮(千葉県)

お椀に出汁と焼いた切り餅を入れて、炙ったはばのりを揉んで細かくしながらたっぷり振りかけるだけで完成!海苔とは違う希少な海産物の“はばのり”と磯の香りをふんだんに楽しめるお雑煮です。

主な材料…切り餅、はばのり、鰹節など

菜とり雑煮(東京都)

醤油で仕立てたすまし汁の中に、具材をたっぷり入れた江戸風のお雑煮です。お餅は焼いてから入れるのがポイント。菜とり=「名取り(名を取る、名を持ち上げる)」という意味で縁起物として江戸時代から受け継がれています。

主な材料…切り餅、鶏肉、小松菜、人参など

白和え雑煮(茨城県)

豆腐をすり鉢でペースト状にし、昆布出汁で伸ばしてから砂糖を加えて火にかけます。甘いスイーツ系の滑らかな舌触りの汁にお餅を入れた、白いおしるこのような味わいです。

主な材料…切り餅、豆腐、白味噌など

関東雑煮(東京都)

醤油とみりんでシンプルに味付けしたすまし汁に、青菜や椎茸などの野菜と鶏肉を入れて煮込みます。鶏肉には「福を取り入れる」という意味で縁起を担いているという説も。ゴロッとした具材が食べ応え抜群です。

主な材料…切り餅、鶏肉、椎茸、青菜、なるとなど

7.中部地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

鮭、いくら、鶏肉など

鮭といくらの親子雑煮(新潟県)

鮭の切り身といくらを使った豪華なお雑煮です。他にもたっぷりの具材を入れ、いくらは茹でて乗せる家庭もあります。お餅は焼いてから入れます。

主な材料…切り餅、鮭、いくら、人参、かまぼこ、豆腐など

塩ぶり雑煮(長野県)

海に隣接していない長野県ですが、昔は富山湾で揚がったぶりの塩漬けが運ばれていて、貴重な魚はめでたいハレの日のご馳走として食べられていました。その伝統が今も残っており、ぶりをメインにしたお雑煮になっています。

主な材料…切り餅、塩ぶり、鶏肉、大根など

かぶら雑煮(福井県)

白味噌で仕立てた汁でカブを煮て丸餅を入れ、鰹節を乗せます。カブは「かぶ(株)が上がる」という縁起物として使われています。

主な材料…丸餅、カブ、鰹節など

えび雑煮(富山県)

大きな茹で海老を乗せ、富山県内では馴染みのある練り物などが入ったお雑煮です。昆布で出汁を取り、お餅は煮すぎないように注意するのがポイント。なるとやゆずなども彩りよくトッピングします。

主な材料…切り餅、海老、鶏肉、ごぼう、うす揚げなど

鰹節シンプル味噌雑煮(福井県)

五徳味噌にお餅を入れて鰹節を乗せるシンプルなお雑煮です。県内でも地域によっては黒砂糖をかけて食べるところもあります。

主な材料…丸餅、五徳味噌、鰹節

もち菜雑煮(愛知県)

愛知県尾張地方の伝統野菜であるもち菜をお餅と一緒にすまし汁に入れ、鰹節を乗せるお雑煮です。お餅は焼かずに煮て作るのが特徴。愛知県は料理によく味噌を使いますが、「みそをつける(失敗して面目をつぶす)」という事を避ける縁起担ぎのため、お雑煮に味噌は使われていません。

主な材料…切り餅、もち菜、鰹節

つみれ雑煮(富山県)

醤油で仕立てたすまし汁に、真イワシを使ったつみれと根菜を入れ、盛りだくさんで華やかなお雑煮です。つみれはかたくちイワシではなく、新鮮な真イワシを使うことで美味しいお雑煮になります。

主な材料…切り餅、イワシのつみれ、人参、大根など

福来魚雑煮(富山県)

「福来魚(ふくらぎ)」と呼ばれる出世魚のブリの幼魚を縁起物として使っています。醤油で仕立てたすまし汁に素焼きした福来魚を入れて、お餅が隠れるくらいたっぷりの具材を盛り付けるのが特徴です。

主な材料…切り餅、福来魚、ごぼう、こんにゃく、豆腐など

ねぎ雑煮(石川県)

細ねぎを丸ごと一本分たっぷりと使います。鰹節とするめなどで出汁を取り、シンプルですが旨味や甘味がしっかりと感じられる上品な味わいです。ねぎは長いまま切らずに使うのがポイントで、長寿を願う意味が込められています。

主な材料…切り餅、細ねぎ、三つ葉など

8.近畿地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

頭芋(かしらいも)、カブ、大根、金時人参など

きな粉雑煮(奈良県)

白味噌で味付けされた汁に入ったお餅を取り出し、きな粉をまんべんなく付けて食べるお雑煮です。きな粉には「悪霊を追い払う」「きなこの黄色=農作物の豊作を祈願する」という願いが込められているほか、タンパク源として摂取したり腹持ちを良くするために使われていると言われています。

主な材料…丸餅、里芋、人参、豆腐、きな粉など

あなご雑煮(兵庫県)

姫路名産の焼き穴子が主役になるお雑煮です。汁は地域によって醤油仕立てにするところと白味噌で仕立てるところがあります。具材を煮込んでから焼いた穴子とお餅を加えるので、穴子の香ばしい風味と脂の旨みがたっぷり。

主な材料…丸餅、穴子、大根、人参、里芋など

はまぐり雑煮(三重県)

夫婦円満を願い、食べられているお雑煮です。昆布で出汁を取ったすまし汁仕立てでシンプルながら旨みがたっぷりの味わい。はまぐりは長く煮込むと縮んで固くなってしまうので手早く調理するのがポイントです。

主な材料…丸餅、はまぐり、かまぼこ、ねぎ、柚子など

白味噌雑煮(京都府)

甘い白味噌がベースで味付けした汁に、里芋や金時人参、雑煮大根などを入れて煮込みます。具材は全て丸く切るのがポイント。家族円満や「物事を丸く収められるように」という意味が込められているそうです。

主な材料…丸餅、里芋、金時人参、雑煮大根など

あきない雑煮(大阪府)

元日は白味噌をベースにした味付け、二日目はすまし汁仕立てにして日によって味や中身が変わる風習のお雑煮です。船場商人の土地柄らしく“商い”と“飽きない”をかけて「あきない雑煮」と言われているそうです。

主な材料…丸餅、大根、人参、水菜など

赤味噌凝縮雑煮(三重県)

赤味噌を使って仕立て、大根や里芋をじっくりと煮込みます。ドロッとしていて濃厚なので食べる前に薄め手からお餅を入れるのが特徴です。

主な材料…切り餅、大根、里芋など

9.中国地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

岩海苔、はまぐり、牡蠣、穴子、ブリなど

小豆雑煮(鳥取県)

小豆とお餅を煮た、ぜんざいのような甘いお雑煮です。小豆は邪気を払うと言われ、縁起物として重宝されています。お餅の代わりに、とちの実で作られたとち餅を入れる地域もあります。

主な材料…丸餅、小豆、砂糖など

牡蠣雑煮(広島県)

広島県名産の牡蠣に「賀来」や「福をかき入れる」という縁起を担いだお雑煮です。牡蠣の他にもはまぐりや鰤などの魚介類をふんだんに使う地域もあり、海の旨みを存分に楽しめます。

主な材料…丸餅、牡蠣、人参、大根、はまぐり、かまぼこなど

藻貝雑煮(岡山県)

するめやいりこを使って出汁を取り、藻貝や野菜などの具材を醤油ベースで煮込みます。藻貝は岡山県では馴染みのある食材で、濃厚な味わいが楽しめます。縁起を担ぐ食材をたっぷり使い、見た目にも豪華なお雑煮です。

主な材料…丸餅、藻貝、ゆり根、穴子、ほうれん草など

石見鮎岩海苔雑煮(島根県)

干したあゆで出汁を取り、日本酒でふやかした岩のりとお餅を入れたお雑煮です。お酒の風味と高級感を感じる贅沢な旨味が特徴。

主な材料…丸餅、岩海苔、あゆなど

10.四国地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

穴子、鮎、かまぼこ、ちくわ、糸青海苔など

あん餅雑煮(香川県)

中にあんこが入った丸餅をいりこだしと白味噌の汁に入れて食べます。意外な組み合わせですが、小豆の甘さと白味噌の塩味が合わさって絶妙な味わいになります。地元の人に長年愛されているのはもちろん、一度食べてファンになる人も少なくない香川県を代表するお雑煮です。

主な材料…あん入り丸餅、金時人参、里芋、大根など

あゆ雑煮(愛媛県)

炭火で焼いたあゆの煮干しで出汁を取り、醤油で味付けして具材を煮込みます。あゆは出汁を取った後の身もしっかりと頂きますが、出汁用と盛り付け用で別々のものを用意する地域も。あゆの上品な味わいのお出汁がお餅によく合いますよ。

主な材料…丸餅、あゆ、椎茸、大根、水菜など

徳島風雑煮(徳島県)

いりこで出汁を取り、白味噌で味付けします。里芋と大根を丸く切るのがポイント。トロッとした優しい味わいのお雑煮です。

主な材料…丸餅、里芋、大根など

高知風雑煮(高知県)

高知県名産のかつおから出汁を取り、すまし汁仕立てにしたお雑煮です。高知県のお雑煮は西日本では珍しく切り餅(角餅)を使うのが特徴。すまきやかまぼこを入れ、鰹節と三つ葉を添えます。

主な材料…切り餅、かまぼこ、三つ葉など

11.九州地方のお雑煮の特色と種類

よく使われる具材

ブリ、かつお菜、海老など

博多雑煮(福岡県)

焼きあご(とびうお)から出汁を取ってすまし汁にし、福岡県の伝統野菜であるかつお菜、塩ブリ、椎茸などの具材を入れて煮込みます。かつお菜=勝男菜とされ、縁起物としてこの地方のお雑煮には必ず入っている食材です。

主な材料…丸餅、かつお菜、大根、椎茸、海老、里芋など

するめ雑煮(熊本県)

するめ、昆布、鰹節で出汁を取り、たくさんの旨味が凝縮されたお雑煮です。けんちん汁のように具材をたっぷり入れるのがポイント。出汁を取ったするめも具材として楽しみます。

主な材料…丸餅、するめ、大根、蓮根、ごぼう、豆腐など

焼き海老雑煮(鹿児島県)

焼き海老で出汁を取り、甘口醤油で味をつけます。香ばしさと甘みを感じられる味わいです。鹿児島では珍しく丸餅ではなく切り餅を焼いて入れるのもポイント。

主な材料…切り餅、海老、かまぼこ、もやし、椎茸など

ぶり雑煮(福岡県)

焼きあご(とびうお)と昆布で出汁を取り、野菜やぶりを入れて一煮立ちさせたら柔らかくしておいたお餅を加えます。出汁、具材、お餅をそれぞれ別で下ごしらえしておく一手間で汁が濁らずにキレイな仕上がりになるのが特徴です。

主な材料…丸餅、ぶり、里芋、かつお菜など

島原具雑煮(長崎県)

島原地方に伝わる郷土料理で、野菜、肉、魚介などのさまざまな食材をすまし汁で煮込んで作ります。たくさんの具材を使うので栄養がたっぷり取れるのも嬉しいポイント。島原具雑煮はお正月だけでなく、一年を通して食べられているほど地域に根付いている家庭料理の一つです。

主な材料…丸餅、鶏肉、人参、大根、ごぼう、豆腐、かまぼこなど

納豆雑煮(熊本県)

甘口醤油で仕立てた汁に鶏肉や野菜などの具材とお餅を入れて煮込みます。お餅をお椀から取り出し、納豆を絡めたり乗せたりしながら食べるのが特徴。納豆には砂糖をたっぷりと混ぜ込む家庭もあります。地域によって具材に違いが大きく、魚介や栗を丸ごと入れるところも。

主な材料…丸餅、納豆、鶏肉、人参、大根など

塩豚雑煮(鹿児島県)

江戸時代に琉球から伝わってきた豚食文化が影響して発祥したお雑煮です。豚肉の塩漬けを使い、かつおだしと塩で仕立てます。白菜、なるとなどを煮てから焼いたお餅を入れて食べるのが特徴です。

主な食材…丸餅、豚肉、白菜、なると、柚子など

蒸し雑煮(福岡県)

茶碗蒸しの中にお餅が入っている個性的なお雑煮です。卵出汁と一緒にお餅を蒸して作るので、まるでつきたてのようなモチモチの食感が味わえます。

主な材料…丸餅、椎茸、蓮根、人参、かまぼこなど

12.沖縄のお雑煮の特色

沖縄県にはお餅の入ったお雑煮を食べるという習慣が元々無く、お正月やお祝い事の時には豚のもつを弱火でじっくりと煮込んで白味噌仕立てにした「イナムドゥチ」という料理を食べるそうです。

イナムドゥチ

沖縄の郷土料理の一つ。イナムドゥチとは「猪もどき」という意味で、猪肉の代わりに豚肉を使って作られます。白味噌仕立てで優しい味わいの汁物です。

主な材料…豚肉、椎茸、かまぼこ、こんにゃく、豆腐など

地域によって多種多様なお雑煮。もうすぐ迎えるお正月に、いつもと違った地方の味を楽しんでみるのも新鮮で良いかもしれませんね♩

最終更新日 2024年4月19日

    Hata
    記事を書いた人 :

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