土用の丑の日とは?子どもに知らせたい意味や由来。食べる物はうなぎだけ?

暑い夏がやってきて土用の丑の日が近くなると、美味しそうに焼かれたうなぎがスーパーに並びます。「土用の丑の日にはうなぎを食べる」という習慣はよく知られていますが、その由来や理由はご存知でしょうか?この記事では、子どもに知らせたい土用の丑の日の意味や由来を、「いつから始まった風習?」「どうしてうなぎを食べるの?」「食べる物はうなぎだけ?」といった疑問を交えながら詳しく紹介します。

1.土用の丑の日とは?

◎1年に4回ある土用

『節分とは?子どもに知らせたい節分の由来、基礎知識。子ども向けの説明の仕方』で紹介したように、節分は本来年に4回あります。「土用の丑の日」の土用も、節分と同じく年に4回あります。土用は四季の終わりの18日間(五分の一)のことを指します。つまり、それぞれの季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用と言います。今では、立秋の前の「夏の土用(7月下旬~8月上旬)」が広く浸透し、1年で最も気温が高くなる時期の「夏の土用」に暑気払いが行われる習慣が広まりました。

◎「土用」がつく言葉

「土用の丑の日」の他に、「土用」がつく言葉があります。

土用の入り

各季節の土用の初日のこと。
(最後の日〈立春・立夏・立秋・立冬の前日〉は節分)

土用三郎

夏の土用の入りの3日目のこと。この日の天気でその年の豊作・凶作を占うとも言われ、腫れたら豊作・雨なら凶作と言われていたそうです。

土用干し

夏の土用の期間中、天気の良い日に書籍や服などを陰干しすること。虫の害を受けたりカビが生えたりすることを防ぐ目的で行われます。虫干しとも言われています。また、晴れが続きやすいこの時期に、事前に漬け始めておいた梅を天日干しすることも土用干しと言います。太陽光により梅を殺菌し、余分な水分を蒸発させてより日持ちする状態にします。

土用波

夏の土用の頃に海岸で見られるようになる高波のこと。沖合にある台風の影響を受けて発生します。夏の土用の時期に海を訪れる際には十分注意しましょう。

土用しじみ

夏に旬を迎えたしじみのこと。「土用しじみは腹薬」と言われるほど栄養価が高く、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ができる遥か前から、夏の暑さを乗り切るためにしじみが食べられていたそうです。

土用のうなぎ

夏の土用の丑の日に、夏バテにならないよう栄養が豊富なうなぎを食べること。

2.土用の丑の日の由来は?

丑の日とは?

年に4回ある中の夏の土用では、「丑の日」に夏負けしないようにうなぎなどを食べます。その「丑の日」とは、月日の順番に十二支(子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥)を当てはめた中の「丑」にあたる日を指します。丑の日にちなんで縁起を担ぎ、うなぎのように名前に「う」の付く食べ物を食べると夏負けしないと言われています。

土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来は?

土用の丑の日に食べる「う」の付く食べ物といえばうなぎですが、この習慣を広めたのは江戸時代の学者・平賀源内だという説があります。本来は脂がのっている秋~冬が旬であるうなぎは夏にはなかなか売れません。そこで、うなぎ屋から宣伝を依頼された平賀源内が店先に「本日は土用」と書いた看板を掲げたところ評判になりました。これが、現在にも伝わる「土用の丑の日に食べるものはうなぎ」という習慣の由来になったとされています。

うなぎの栄養素

うなぎには良質なタンパク質やビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンD・ビタミンE・カリウムなどが豊富に含まれています。この中でビタミンB1・B2やカリウムは疲労回復に良いとされ、暑さでバテやすい夏を乗り切るためにうなぎは効果的な食べ物と言えます。うなぎは甘辛い味が食欲をそそる蒲焼を始め、あっさりした白焼き・サラサラと食べやすい名古屋のひつまぶし・うなぎをきゅうりと酢で和えてさっぱり食べられるうざく・うなぎを卵で巻いたふっくら優しい味のう巻きなど様々なメニューがあります。

1品でボリューム満点・栄養満点の食事が摂れるメニューも多く、食欲が出にくい暑い時期にピッタリです。骨は素揚げにするとパリパリで香ばしく、カルシウムやカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンD、DHA・EPAなど骨にまで栄養がたっぷり!

3.食べるのはうなぎだけ?

夏の土用の丑の日に食べる「う」の付く食べ物はうなぎ以外にも様々。

土用しじみ

しじみは「う」の付く食べ物ではありませんが、先述したようにその栄養価の高さから昔から夏の暑い時期によく食べられてきました。しじみはとても良質なタンパク質を始め、アミノ酸の一種であるタウリンやアラニン、カルシウム・鉄・マグネシウムなどのミネラル、疲労回復に役立つオルニチンなど、たくさんの栄養素を含んでいます。夏バテを防止したり肝臓の働きを助けたり、胃腸の調子を整えてくれたりするしじみは、夏の土用の時期に積極的に取り入れたい食材です。

梅干し

「梅はその日の難逃れ」「梅は三毒を立つ」「番茶梅干し医者知らず」といったように、梅が私たちの健康に良いということを表す言葉はいくつもあります。クエン酸を多く含み疲労回復に役立ち、適度な塩分を含むので熱中症予防にも効果が期待できます。

うどん

消化吸収が良くのど越しの良いうどんは、食欲のない夏場にも食べやすい食材です。胃腸の調子が良くない時にも食べやすいですし、小さなお子さまでも取り入れやすいですね。

瓜(ウリ)

胡瓜(キュウリ)・西瓜(スイカ)・冬瓜(トウガン)・苦瓜(ニガウリ)・南瓜(カボチャ)など瓜科の野菜は、水分やカリウムを多く含んでいます。夏の暑さによって体に熱がこもってしまった時、体の熱を冷まして水分や塩分のバランスを調整してくれる働きが、瓜にはあります。むくみの解消や高血圧予防にも効果的と言われています。

牛肉

牛のお肉は良質なタンパク質を多く含み、身体のエネルギー源となります。また、体の機能を安定させてくれる様々なビタミン、鉄分・亜鉛・マグネシウムなどのミネラルもたっぷり含まれているので、沢山の栄養が摂れる牛肉はバテやすい夏場には最適な食材です。

あんころ餅

京都や金沢など関西・北陸地方では、夏の土用の入りの日にあんころ餅を食べるという風習があります。お餅は邪気を祓う縁起物とされていたり、あんこに使われる小豆もまた縁起の良い食べ物だと言われています。

4.日本の伝統行事が学べる本4選

①『親子で楽しむものしりBOOK 食で知ろう 季節の行事』

親子で楽しむものしりBOOK 食で知ろう 季節の行事
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1月~12月までの各月の年中行事や、赤ちゃんの誕生から始まる通過儀礼、暦の歴史など日本に伝わる行事とそれにまつわる食を学ぶ本。各行事の由来や意味、そしてその時に食べたり飾ったりする食べ物について、優しいテイストのイラストと共に学べます。

②『年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい 食育歳時記』

年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい 食育歳時記
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調べたい年中行事や記念日から、食育にまつわる由来や料理が調べられる本。食材それぞれの詳しい特徴や栄養価、調理方法など食に関する情報が詳しく載っています。日本に伝わる伝統を、食育を通してお子さまに伝えたい時にピッタリの本です。

③『家族で楽しむ 子どものお祝いごとと季節の行事』

家族で楽しむ 子どものお祝いごとと季節の行事
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安産を祈願する帯祝いから、初節句・七五三・入園式・卒業式などお子さまの成長を祝うお祝い事を由来や準備の方法まで詳しく掲載している本です。お祝いのお返しや行事で着用する服装などがイラスト付きで丁寧に書かれています。そして、季節の行事にまつわる解説や由来と共に、子どもと一緒に楽しむためのコツも書かれています。その他にも、お祝い毎ごとの手紙の書き方や贈り物の贈り方など知っておきたいマナーまで開設されているので、この本1冊あれば家族で大切にしたい行事やお祝いごとに関する情報を得ることができます。

④「かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 7月のまき」

かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 7月のまき
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『からすのパンやさん』の作者であるかこさとしさんの温かいイラストと共に、各月の行事について楽しく学べる1冊。7月のまきに登場するのは、海開き・七夕・あさがお市・夏の虫・かみなり・夏休み・祇園祭など夏の定番の行事。言い伝えや工作、植物・虫など子どもたちの興味を引く内容で、日本の行事や自然が身近に感じられるでしょう。


暑さが厳しい7月は、「う」の付く食べ物からパワーをチャージして乗り切りたいですね!お子さまと一緒に由来や意味を学び、日本の夏を元気に堪能しましょう。

    ぷぅ
    記事を書いた人 :

    小学校と幼稚園に通う甘えん坊兄弟の育児に奮闘中の30代主婦です。
    家族全員自然が大好きで、役に立つ楽しいお出かけ情報や子育てのあれこれについて
    リアルな声をお届けしていきたいと思います!

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