「好きなお花を植えてみたものの、単調になってしまった」そんな花壇や寄せ植えにおすすめなのがカラーリーフです。色とりどりの葉色があり、形も様々なカラーリーフは植栽の良いアクセントとなり、お花も引き立ててくれます。中でも常緑多年草は花の少なくなる冬場にも美しい色合いや葉形の面白さを楽しめ、簡単に手間なしで育てることができます。今回は、ガーデニング初心者におすすめの常緑多年草18選をご紹介します。
目次
1.年中緑を保つ植物、常緑多年草のカラーリーフとは?
カラーリーフとは葉そのものの色や葉形を楽しむ植物のことをいいます。カラーリーフの最大の特徴はなんといっても、葉色の多彩さ。班の入った品種や、赤、黄色、ブロンズ、シルバーなど様々なカラーがあり、葉形、葉の質感なども多様です。お庭に花が無くても、美しい色やフォルムを楽しめます。
また鑑賞期間が長いのも特徴です。お手入れもお花に比べれば実に簡単。丈夫で育てやすく、季節を問わないものが多いのでガーデニング初心者にもおすすめです。中でも常緑多年草のカラーリーフは、冬でも枯れたり落葉することなく常に葉を茂らせているので、一年を通して花壇を彩ってくれます。
2.ヒューケラ
ヒューケラは花壇の縁取りや寄せ植えの素材として使われることが多い多年草です。地面を覆うように葉が広がって育つので、グランドカバーに最適です。葉色は茶系やシルバーなど、花だけでは出すことのできないカラーが豊富にあるので、彩り豊かに花壇の配色を楽しむ事が出来ますよ。ヒューケラは丈夫で育てやすい品種で一年を通してカラーリーフを楽しめますが、夏の強い日射しや乾燥にはやや弱いです。
【背 丈】40cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】やや半日向
3.ラミウム
ラミウムはシソ科の多年草です。葉色は全体に黄色い班がまだらに入っているもの、全体がシルバーカラーのもの、黄色にグレーの模様の入るものなど様々あります。半日陰で育つシルバーリーフは少ないので重宝する品種です。初夏にはピンクや赤紫の可愛い花を咲かせます。あまり日光を必要としないため、日陰でも育ちやすく、地面をつたって育ちます。寒さの厳しい地域では葉を落とすこともありますが、基本的には常緑で冬越しします。
【背 丈】20cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】半日蔭
4.リシマキア
リシマキアには直立して育つものと地面を這って育つものがあり、ガーデニングではグランドカバーとして楽しめるヌンムラリアなどの品種が好まれてます。春から夏にかけては星形の小さな花を咲かせ、花いっぱいのじゅうたんを楽しませてくれます。水草として育てられる品種もあるリシマキアは、水分を好むので日当たりの良い場所で育てるのがポイントです。
【背 丈】10cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】やや半日蔭
5.カレックス
カレックスは世界に2,000種以上もあり、日本でも野山で見かけられる品種です。細く長い葉が印象的で、緑の色幅も深く濃いものから明るいものまで幅広く、班入りのものもあります。シックな雰囲気で海外では根高い人気がありますが、近年は日本でも人気が高まっています。丈夫で年中綺麗な葉色と葉形を保ち、手入れもほぼ要らないので、ガーデニング初心者にもおすすめの品種です。
【背 丈】30cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
6.アジュガ
アジュガは半日陰を好み、地面を這うように横に広がって育ちます。カラーは赤や紫、ブロンズ系で、春にブルーの花を咲かせ、初夏に多数のほふく茎と呼ばれる子株をつけて成長します。株分けで簡単に増やすこともでき、寒さに強く常緑で冬越しも可能です。春になると青紫やピンク色の花が低く茂った葉の間から直立して咲く姿が愛らしいですよ。日光には弱いので、半日陰のグランドカバーによく使われています。
【背 丈】30cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】半日陰~日陰
7.セリ・フラミンゴ
名前の通り、寒くなるとピンク色に紅葉します。花が少なくなる秋冬にもってこいのカラーリーフです。班入りで、ギザギザした葉形が特徴的。ほふく性があるので、グランドカバーにも向いています。耐寒性、耐暑性があり、半日陰が適しています。伸びすぎた場合は切り戻し、挿し目にして増やすことができます。
【背 丈】20~30cm
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
8.フェスツカ
最近人気の高いグラス系のフェスツカです。細長いシャープなラインの葉形でこんもりと茂る姿は、庭のアクセントや他の植物の引き立て役となります。カラーは明るいシルバーや青みがかったグレー。冬の寒さに強く乾燥を好むので、夏場は水のやりすぎに注意してください。新芽が出る前、3月頃に全体を刈り込むと、春から夏に美しいフォルムや葉色をみることができます。日向向けの品種です。
【背 丈】50cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
9.クローバー
丸い小さな葉がキュートなクローバーは、赤や黒、白っぽいグリーンなど様々な葉色の彩りが美しく、四つ葉の品種もあります。色違いの株を数種類合わせて植えるのもおすすめです。丈夫で耐寒性があり、冬も葉がしっかりしているので、グランドカバーとしても向いています。寒さに強く特に肥料も要らないので、初心者にもおすすめの品種。日当たりが良い場所を好み、春には白くて丸い花を咲かせます。
【背 丈】10cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
10.ヘリクリサム・コルマ
白さが際立つヘリクリサム・コルマはお庭に明るさをもたらしてくれるカラーリーフです。他の植物との相性の良さも特徴で、他のお花やカラーリーフの引き立て役となってくれます。生長が遅く、姿形が乱れることがないので寄せ植えにもおすすめです。耐寒性、耐暑性があり、丈夫で育てやすく、日当たりの良い場所を好みます。厚みがある葉で、水分をため込む特徴があるので、水やりは控えめにしましょう。
【背 丈】40cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
11.シレネ・ユニフローラ
班入りのぷっくりとした葉が可愛らしい印象のシレネ・ユニフローラ。育てるリースとしても人気の品種です。春には釣鐘状の花を咲かせ、冬場も葉が落ちることなく、一年を通して鑑賞できる品種です。密集して葉をつけほふくして育つので、グランドカバーとしてもおすすめです。高温多湿が苦手なので、夏場は乾燥気味に半日陰で育てると良いでしょう。
【背 丈】20cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】やや強い
【日 照】日向から半日陰
12.セネシオ・シネラリア
和名はシロタエギク(白妙菊)で、名前の通り、銀白色の葉が光り輝くようにお庭を彩ってくれます。耐寒性があり、冬の寄せ植えにもおすすめです。日照不足になると葉が緑色に変化するので、日当たりの良い場所で、夏場は水のやりすぎに注意してください。生長すると60㎝くらいまで伸びます。伸びすぎた場合や初夏の開花を楽しんだ後は切り戻しを行いましょう。美しい姿を保つことができます。切ったものは花瓶に生けたり、スワッグにするのも良いですよ。シンプルなカラーと独特の葉形が室内をさりげなく彩ってくれます。
【背 丈】10~60cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
13.ポリゴナム
春から秋にかけてピンク色のポンポンのような小さい花を咲かせるポリゴナムは、地面を這うように生長するのでグランドカバーとしても最適です。葉には矢印のような模様があり、濃いめの落ち着いたカラーは花壇をシックに演出してくれます。暑さ寒さに強く、手入れも特に必要ありません。繁殖力が強いので、その点もグランドカバーに向いています。育ちすぎた場合は切り戻しをしてください。日光が不足すると冬に葉が枯れやすくなるため、日当たりの良い場所で育てましょう。
【背 丈】50cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
14.ワイルドストロベリー
名の通り、イチゴの野生種です。実を楽しみにお子さんと一緒に育てている方も多いのではないでしょうか?葉は明るい若緑色で、春から秋に白い可愛らしい花を咲かせます。つるを横に伸ばして子株を作るタイプとそうでないタイプに分かれ、子株を作るタイプはグランドカバーにも向いています。冬越えする丈夫な品種ですが、気温の低い時期には落葉することもあります。
【背 丈】20cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向~やや半日陰
15.ハゴロモジャスミン・ミルキーウェイ
繊細な葉とつるが美しいハゴロモジャスミン・ミルキーウェイ。ハゴロモジャスミンの中でもミルキーウェイはクリーム色の班を持ち、優しい雰囲気があります。つるの特性を生かして、寄せ植えするのがおすすめです。他の植物を引き立て、全体のアクセントとして活躍します。春には白い花を咲かせます。耐寒性がやや弱いので、鉢植えして冬場は軒下などで管理すると良いです。
【背 丈】10cm~
【耐寒性】やや弱い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
16.ベロニカ・オックスフォードブルー
4、5月頃青い小さな花を沢山咲かせます。ほふく性があり、花が咲く時期には花壇が一面の青緑の絨毯に!とても丈夫な品種なので手間もかからず、グランドカバーにすれば自然に増えて雑草防止にもなります。背丈は10cmくらいになります。小さな葉でグリーン一色なので、他の植物と色合わせがしやすいのも魅力です。
【背 丈】10cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
17.コクリュウ
緑がかった黒色の細長い葉をもつコクリュウは、ブラックドラゴンと別名を持ちます。名の通りシャープでクールな雰囲気ですが、寄せ植えに使うと全体の引き締め役となり、よいアクセントとなります。耐寒性があり日本原産の品種なので育てやすいですが、夏の直射日光には弱いので半日陰が適しています。
【背 丈】20cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】半日陰
18.セントーレア ギムノカルパ
白い葉を持ち、見た目はセネシオ・シネラリアに似ていますが、セネシオ・シネラリアより葉が細かく切れ込んでおり、初夏にはピンク色の針状の花びらの花を咲かせます。大きくなると1mほどの高さになるので地植えによく用いられますが、生長のスピードは遅いので根の浅いうちは寄せ植えにも適しています。
【背 丈】50cm
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】日向
19.ビオラ・ラブラドリカ
可憐な紫色の花と深緑の葉色がシックな雰囲気を持つスミレ科の多年草です。秋から初夏まで長く花を楽しむことができるので、庭植えとししても人気がありますが秋冬の寄せ植えにもぴったりです。耐寒性、耐暑性ともに強く、手入れもほぼ要りません。種からでも容易に育てることができ、花から種もできるのでこぼれ種でどんどん増えていく品種です。背丈が低いのでグランドカバーにもおすすめです。
【背 丈】10cm前後
【耐寒性】強い
【耐暑性】強い
【日 照】半日陰
お手入れ簡単でほったらかしでも育つカラーリーフ。ガーデニングのコツを掴んできたら、カラーリーフだけの花壇や寄せ植えも素敵です。年中楽しめるカラーリーフで、毎日の生活にも彩りを添えてみてくださいね。
最終更新日 2024年8月3日
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