夏と冬で違うサーキュレーターの正しい使い方。おすすめ機種15選

くらし

2023.01.23 / 最終更新日：2024.09.14

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省エネ思考や新型コロナの感染拡大など、昨今の時代の流れから人気が高まっているサーキュレーター。「扇風機と同じでしょ？」と、どちらか一台を併用している方も多いのではないでしょうか。サーキュレーターはただ風を送るだけでなく、空調の効率アップや換気、部屋干し対策などさまざまな効果がある便利な生活家電です。今回は夏と冬で違うサーキュレーターの正しい使い方や、おすすめの機種15選をご紹介します。

1.サーキュレーターとは？扇風機やシーリングファンとの違い
2.サーキュレーターの気になる電気代
3.サーキュレーターの種類
4.サーキュレーターの選び方
5.サーキュレーターの正しい使い方
6.おすすめのサーキュレーター

1.サーキュレーターとは？扇風機やシーリングファンとの違い

サーキュレーターとは、上下左右など設定した方向に風をまっすぐダイレクトに送ってお部屋などの空気を撹拌・循環させ、空間の温度を均一にしたり換気などにも役立つ「循環装置」という意味を持つ送風機です。暑い時期や寒い時期などお部屋の温度差が大きい季節や、花粉・ハウスダストが気になる時期、部屋干しの洗濯物の乾燥などにとても便利。卓上サイズのコンパクトなものを中心に、たくさんの種類が販売されています。サーキュレーターは単体で使っても良いですが、エアコンや空気清浄機、加湿器などと相性が良く、併用するとさらに効率がアップします！

扇風機とどう違う？

役割

サーキュレーターと扇風機は同じような形状をしていますが、サーキュレーターは真っ直ぐに遠くまで風を送って室内の空気を循環させるのに対して、扇風機は直接的に風を送り、人が風を浴びて涼むために使います。

風の性質

どちらも羽を回転させて風を起こすのは同じですが、サーキュレーターは強い風が一直線に送られ、扇風機は自然に近い優しい風が近距離・広範囲に送られるので、発生する風の性質も異なります。

「同じような家電はいくつも置きたくない！」という方はサーキュレーター代わりに扇風機を使ったり、扇風機の代わりにサーキュレーターを使うこともできますが、いまいち欲しい効果を感じにくいかもしれません。見た目が似ているので選ぶときに迷ってしまうかもしれませんが、目的が違うので上手に使い分けたいですね。

シーリングファンとどう違う？

天井にシーリングファンがついているというお宅も少なくないでしょう。シーリングファンもサーキュレーターも空気を攪拌して循環し、温度差を解消させるという効果は同じですが、ロフトがあったり1階から2階までが吹き抜けになっているような広い空間で全体の空気を攪拌させるにはシーリングファンが効果的。リビングやダイニングに向かってピンポイントに空気を届けたい場合や、広すぎない室内での空気の攪拌するにはサーキュレーターの方が効果的です。また、調理や食事をした後に室内にこもったニオイを換気するのにもサーキュレーターが最適。パワフルな直線の風で窓に向かって室内の風を送り、新鮮な空気を素早く取り入れることができますよ。

2.サーキュレーターの気になる電気代

電気代の高騰が続いており、サーキュレーターの使用においてもその電気代が気になるところ。でも安心して下さい。サーキュレーターは扇風機同様に消費電力が低く、機種や設定にもよりますが、1時間あたり約0.5～1円程度とさほど負担はかかりません。

サーキュレーターを使うと電気代が節約できる？

「エアコンに加えてサーキュレーターも併用すると電気代がかさむのでは？」普通に考えたらそう感じますよね。でも電気代を節約したいと考えているのなら、併用するのがおすすめなんです。サーキュレーターで空気の流れを調節することによって「暖房をつけているのにお部屋がなかなか暖かくならない」「顔は暖かいのに足元だけが冷える」「クーラーをつけたけれど涼しく感じにくい」などの悩みも解消できます。部屋の温度が均等になるので夏は設定温度を高めに、冬は設定温度を低めにすることができ、消費電力も低下するのでエアコンとサーキュレーターを併用しても結果的に光熱費の節約や節電につながります。

3.サーキュレーターの種類

サーキュレーターは3,000円程度で購入できるシンプルなものから数万円するものまで、機能性やデザインなどさまざまな種類が販売されています。設置したい場所や用途、予算に合わせてピッタリのものを選びましょう。

コンパクトタイプ

スタンダードなタイプのサーキュレーターです。背が低くてコロンとした丸い形が多く、床や棚の上などさまざまな場所に設置することができます。メーカーによってデザインやカラー展開が豊富。機能が少ないシンプルなものから、リモコン付きや温風が出るものなど多機能のものまであります。

スタンドタイプ

パッと見は扇風機のような形の背が高いタイプです。背の高さを生かして遠くまで風を届けることができるのが特徴。室内干しの洗濯物の乾燥にも役立ちます。また、椅子やソファに座った状態でも風を感じやすいため、扇風機の代わりとして使うことも可能です。

両回転タイプ

羽根が通常回転と逆回転の両方に回転するタイプです。通常回転では後ろから空気を吸い込んで前に風を送るのに対して、逆回転では前から空気を吸い込んで後ろから風を出します。逆回転は床に向かって風が当たるので、下に溜まっている冷たい空気を攪拌させたい場合におすすめ。いちいち羽根の向きを調節することなく切り替えられるので便利です。

壁掛けタイプ

壁に掛けて設置するタイプです。床に置き場所を取らないので、狭い空間にも最適。

羽無しタイプ

羽根が無く、小さいお子さんやペットがいても安心して使えるタイプです。羽根が無い分、スムーズにムラなく風を送ることができます。お手入れがしやすいのも魅力♡

2WAYまたは3WAYタイプ

扇風機とサーキュレーターが一体型になった2WAYまたは3WAYで使えるタイプです。サーキュレーター独特の強く直線的な風と、扇風機独特の柔らかくて広範囲の風を切り替えることができるため、一台で2役または3役をこなしてくれます。家電を何台も置く場所が無い！という場合や、いちいち使い分けるのが面倒という方におすすめです。

サーキュレーター付き加湿器、サーキュレーター付き加湿空気清浄機

サーキュレーターと加湿空気清浄機が一体になったタイプです。上部にあるサーキュレーターでお部屋の循環させながら、お部屋の隅々までホコリや花粉、ハウスダストをすばやく集塵してくれます。加湿機能も搭載されているので、お部屋の湿度もしっかりと保ち、乾燥やウイルス対策もバッチリできます。

サーキュレーター付き除湿機、サーキュレーター付き衣類乾燥除湿機

サーキュレーターと衣類乾燥除湿機が一体になったタイプです。上部にあるサーキュレーターでさまざまな角度からパワフルな風を送りながら洗濯物の水分を飛ばし、ジメジメとする湿気も取り除くことで洗濯物を素早く乾燥させてくれます。

サーキュレーター付きシーリングライト

サーキュレーターと天井からお部屋を明るくするライトが一体になったタイプです。リビングやトイレなどに設置すると、照明機能と循環・換気機能が同時に叶います。天井に付いていることで置き場所が必要無いのもメリットのひとつ。見た目がスッキリしているのもポイントです。

4.サーキュレーターの選び方

①使いたい部屋の広さにあったもの

サーキュレーターは何畳の広さで使えるかを表す「適用畳数」または「風の到達距離」をチェックするのが大切です。使いたい場所の広さをカバー出来ない弱い風力のものではあまり効果が期待できません。広い部屋には大きい羽根のものを選ぶとより効果的ですし、もしも適合するものがなければその場所よりも広い畳数に対応しているものを選びましょう。6〜10畳ほどの部屋には直径18cmほどの羽根のものがおすすめです。

②稼働音の大きさ（静音性）

サーキュレーターは風力が強くなるとどうしても稼働音も大きくなってしまいます。夜間に寝室で使いたい場合や、赤ちゃんがいるご家庭は稼働音や静音性も重要なポイント。睡眠を妨げたりストレスを溜めないためにも、事前にしっかりとチェックしましょう。サーキュレーターの稼働音は一般的には35dB（デシベル）未満のものが静音タイプ、40dB（デシベル）以下のものなら図書館と同レベルの静かさで、あまり音が気にならずに使用できると言われています。サーキュレーターの種類によっては静音モードが搭載されているものもありますので、日中はパワフルに、夜間や赤ちゃんが寝ている間は静音モードで静かに…と使い分けられると便利ですね。

③モーターの種類

サーキュレーターに使用されているモーターは、ACモーターとDCモーターの2種類があります。家電を購入する際にモーターまで気にすることは少ないでしょうし、「モーターが違うと何が違うの？」と思う方も多いでしょう。ACモーターを使用しているサーキュレーターは、機能がシンプルで商品価格帯がリーズナブルというのが特徴です。しかし、ACモーターは消費電力が大きく、電気代が掛かるというデメリットも。

その一方でDCモーターを使用しているサーキュレーターは風量が細かく調節できたり、稼働音が静かで快適など機能性が高いですが、ACモーターを使用しているものと比べると商品価格帯が高くなる傾向にあります。しかし、消費電力が小さいのでランニングコストや電気代を抑えられるという点が魅力です。短時間の換気や天気の悪い日に洗濯物を乾燥させるために使う程度で頻繁に使用しない場合はリーズナブルなACモーターを使用している商品がおすすめですが、一日の中で稼働させている時間が長く、頻繁に使用する場合はDCモーターを使用している商品を選ぶと使い勝手や長期的なコスト面でも最適と言えるでしょう。

④お手入れのしやすさ

家電を大切に長く使うには、定期的なお手入れが必要不可欠です。普段忙しい方や、面倒臭がりの方にとっては、お手入れのしやすさは重要ですよね。サーキュレーターは背面から大量の空気を吸い込んで強い風を吹き出す仕組みです。空気と一緒にホコリなども吸い込んでしまうため、カバーやフィルター、羽根などにホコリが溜まりやすくなります。ホコリを溜まったままにしておくと衛生的にも良くないのはもちろん、羽根の動きが悪くなったり、機能や効果が下がってしまうこともあるため、掃除やお手入れが必要になります。

しかし、パーツが取り外しにくかったり、手が入りにくい、洗えないなどメンテナンスがしにくい形状や設計のものだと、どうしてもお手入れするのが億劫になってしまうため、なるべく少ない工程で簡単にできるものを選ぶのがおすすめ。中には水洗いできるタイプや、羽根が無く掃除しやすいタイプもありますので、手間なく簡単にお手入れしたいという方はそういったものを選ぶと良いでしょう。

⑤機能の充実さ

サーキュレーターには風量調節や風の種類（ゆらぎ、リズムなど）が変えられるもの、温風機能、除菌・抗菌機能、タイマー機能、アロマ機能、リモコン付き、人感センサー付き、空気清浄機能、コードレスなどさまざまな機能が搭載されています。サーキュレーターを使用する目的やシーンを考えて、必要な機能が搭載されているものを選びましょう。機能を上手く活用できると快適に過ごせるだけでなく、電気代の節約にもつながります。

⑥デザイン性、形状

機能面やコストも大切ですが、やはりデザイン性もこだわりたいですよね。特に、毎日長時間、一年を通してサーキュレーターを使用する方は、使用していないときに出しっぱなしにしていてもインテリアに馴染むようなおしゃれなデザインのものがおすすめです。また、コンパクトタイプなら簡単に持ち運びができるので、別の部屋で使いたいときや季節ごとの置き場所の変更も簡単。スタンドタイプなら高い位置へ風が送りやすいなどそれぞれにメリットがあります。マット加工のカラーや木目調などカラーやデザインも豊富に販売されているので、置きたい場所の雰囲気や好みに合ったものを選びましょう♡

⑦首振り可能な角度や範囲

サーキュレーターの風をお部屋にしっかりと循環させるため、または扇風機の代用も兼ねたい方には首振りの角度や範囲は大事なポイントのひとつ。上下左右どれだけの角度まで動かせるのか、風が届く範囲はどれくらいなのかをチェックしましょう。中には360°グルッと回るものもあります！360°回転可能であればどんなお部屋にも対応しやすく、首振り可能な範囲が広ければ広い分、部屋の隅々まで風が届くので効果も高まりますよ♪

サーキュレーター選びのポイントをいくつかご紹介しましたが、予算も大切なポイントのひとつです。サーキュレーターは価格帯の幅が広いですが、低価格のものでも使い方次第で十分な効果を発揮することができますよ♪

5.サーキュレーターの正しい使い方

空間の空気の流れを作ってくれるサーキュレーターですが、実は季節によって使い方を変える方が効果が抜群にアップするのをご存知でしょうか？サーキュレーターの直線的に風を送って空間の空気を攪拌させてくれる機能を生かして、冷房や暖房と併用しながら正しい使い方をすると、室内の温度のムラをなくすことができ効率よく快適な状態が保てますよ。

夏と冬のサーキュレーターの使い分け方法

夏はエアコンに背を向けるようにして設置

空気は温かくなると上の方に溜まり、冷たくなると下の方に溜まるという性質があります。そのため、夏などの暑い時期には冷たい風を出しているエアコンに背を向けてサーキュレーターを設置しましょう。「冷たい風を早く室内に循環させたい！」と、ついエアコンに向けて風を送ってしまいがちですが、部屋の上に溜まっている温かい空気がかき回されることで涼しく感じにくくなってしまうので注意してくださいね。

冬はエアコンの対角に向き合うようにして設置

冬などの寒い時期には部屋の隅からエアコンと対角線上になるようにサーキュレーターを設置して風を送ると、高い場所に溜まっている温かい空気を素早く循環させることができます。エアコンに向けて設置するのが難しい場合は、真上（天井）に向かって床から垂直に風を送ればOKです！

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部屋の奥から外に向けて設置

サーキュレーターは本体の後ろ側から空気を取り込んで、前へ押し出すような形で直線状に風を送る構造になっています。サーキュレーターを使って素早く換気をしたい場合は部屋の奥（窓やドアから遠い壁際）にサーキュレーターを設置し、窓やドアに向けて外に風を送って空気を入れ替えましょう。対角線上に窓が2つある場合は両方とも開けておくとさらにgood◎

換気扇に向かって設置

換気扇がある場所なら、換気扇の方向に向かって空気を流すのも効果的です。ウイルスが気になる時期に、こまめに換気することで感染対策にも有効的と言われています。空気清浄機や加湿器と併用する場合は、サーキュレーターをそちらの方向に向けて風を送ると効率が上がりますよ。室内に溜まった湿気を除湿する場合もこの2つの方法がおすすめです。カビや結露の予防にもなるので、空気がジメジメしているときはぜひ試してみてくださいね。使用後やお掃除後の浴室や脱衣所でカビや水垢対策として使用するのも効果的。お掃除が少し楽になるかもしれません。

洗濯物の下に設置

洗濯物を部屋干ししている場合は、洗濯物の下の方から風を当て続けると、洗濯物の水気を飛ばしてくれるので早く乾きやすくなりますよ。生乾きによる菌の繁殖や嫌なにおいも防ぐことができます。除湿機を併用するとより効果的です。

サーキュレーターの寝室での使い方

寝るときにサーキュレーターを扇風機代わりに使用する場合は、風が直接身体に当たらないように向きを調節しましょう。身体にダイレクトに風が当たり続けると起きたときにだるくなったり風邪をひく原因にもなりますので、壁に向けて置いたり、寝ている場所からなるべく離しておくのがおすすめです。

サーキュレーターの複数使いは効果的？

サーキュレーターを2台使うと、1台よりもさらに効率よく空気を循環させることが可能です。設置のポイントとしては1台を高い場所に置いてお部屋の下に向かって風を送り、もう1台はエアコンの下に置いてお部屋の上に向かって風を送ること。2台で風の流れを作ることで、暖かい空気を下に冷たい空気を上に攪拌してお部屋の温度差が小さくなりますよ。

6.おすすめのサーキュレーター

①コンパクトタイプ

AND DECO 360°首振りサーキュレーター

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