誰もが一度は経験するズボン・パンツやスカートの裾上げ。自分で行う裾上げの方法はいくつかありますが、今回は裾を切って手縫いで裾上げをする時に使える、千鳥縫いの縫い方を紹介します。千鳥縫いは、しっかりと布を押さえられるので、他の縫い方に比べて丈夫に仕上がります。縫い目もきれいで飾り縫いのように仕上がるので、刺繍にも活用されます。また布の端処理にも使えます。
1.下準備
- 裾を切って1~2㎝程折り上げ、縫い代として5㎜ぐらい折り込んでおきます。薄手の場合が、三つ折りがおすすめです。
- ズレないようにマチ針で留めるか、しつけ縫いをしておいて下さい。
※右利きの方は、左から右に縫い進めていきます。左利きの方は、右から左に縫い進めていきます。いつもとは逆の進行方向になるので注意しましょう。
2.表の布の裏側から針を出す
針に糸を通し、糸先を玉結びしておきます。布の左端から(左利きの方は右)5㎜離して、表布の裏側から針を刺し、表に抜きます。
3.斜め上の境に針を刺し、奥の布を後ろ向きに少しすくう
左斜め上の奥の布を後ろ向きに少しすくいます。進行方向とは逆にすくうので注意しましょう。すくう位置は、2枚の布の堺あたりに針を刺します。ここですくう分だけの縫い目が表に出るので、なるべく少なめにすくいましょう。織り糸がすくえる生地の場合は、織り糸を2本ほどすくっていくと仕上がりがきれいですよ。
4.斜め下に針を刺し、後ろ向きに少しすくう
次は先ほどと同じぐらいの幅で右下に針を進めます。表布だけを後ろ向きにすくいましょう。
5.仕上げ
繰り返しジグザグに縫い進め、最後に玉どめしたら完成です。
表面には、点のような縫い目が少し見えるだけなので、生地と同色の糸を使えば全く目立ちませんよ。
最終更新日 2024年11月19日
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