子供が小学校に入学し、学年が上がるにつれ心配になってくるのが学習への理解度。授業についていけているか、苦手な科目はないか、心配になりますよね。また学習意欲が高く、中学受験をしたいなと考えるお子さんもいるかもしれません。ただ学習塾に通うにもそれなりの費用がかかるので、受験しないのに小学生のうちから通う必要があるのかなと思う親さんもみえるでしょう。今回は、失敗しない学習塾の選び方を紹介します。
1.学習塾とは?
学校外で教科の補習などの学習指導を受けるのが学習塾ですが、学習塾には「集団指導」と「個別指導」の2つのタイプに分けられます。さらに目的により、「補習塾」と「進学塾」にも分けられます。
人数別
集団指導
個別指導
目的別
進学塾
補習塾
2.メリットとデメリット
目的はわりと早い段階で明確になってくるかと思いますが、集団での指導がいいのか、それとも個別での指導がいいのかは悩むところ。そこでそれぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
集団指導
①メリット
- 切磋琢磨しあい競争心が芽生える
自分と同じような学力や目的を持った仲間が集まるので、お互いに競い合うことで刺激となり、学力の向上が期待できます。ライバルの存在は大きいですね。またレベル別のクラス編成をとる塾では、上へ上へと目標を持って学習に取り組めます。 - 校区外の仲間ができる
他校に通う同年代の生徒が集まる塾では、学校を超えた交友関係が広がり、勉強だけでなく部活動やプライベートも含め共通の目的を持った仲間づくりができます。同じ学校に進学すればその後も交友関係は続いていくはずです。また、受験を控えている子にとっては、励ましあえる仲間がいることも大きなメリットと言えるでしょう。
②デメリット
- 理解度に関係なく授業が進む
定められたカリキュラムに従って授業が進められる集団指導では、生徒一人一人に合わせた学習指導が難しくなります。疑問点を残したまま授業が終わったり、ある分野を重点的に取り組みたいなど個々の理解度に応じた指導には期待が持てないでしょう。
個別指導
①メリット
- 個々の学力や理解度に応じた指導が受けられる
個別指導はマンツーマンに近い形で先生が指導してくれるので、苦手分野の克服や得意分野の強化など個人に合わせた学習が効率的に進められます。分からないところはすぐに気軽に質問ができるのも良い点ですね。 - 習い事など時間の融通が利く
コースや学年により授業のスケジュールが定められている集団指導に比べ、個別指導は先生の都合が合えば希望の日時を選択することが可能です。途中の変更も可能なところが多く、習い事や親の仕事の都合に合わせて塾に通うことができます。
②デメリット
- 競争心が生まれにくい
他の生徒と同じ授業を受けるわけではないので、集団指導に比べると競争心は働きにくくなります。他人を意識することも少なく、学習がマイペースになってしまうことはデメリットと言えるでしょう。
3.いつから始める?
まずは通うか通わないか・・・で悩む方が多いと思いますが、お子さんの学習能力を見ていて不安に思うところが多いなら学習塾を利用するのも1つの手。「分からない」を分からないままにしておくことは、次の単元や学年にも影響が出てきます。小学生のうちに習うことは今後の基本となってくるものが多いので1つずつ確実に押さえておくといいでしょう。
補習目的の場合
受験対策目的の場合
4.月謝の相場
月謝
補習塾…¥8.000~¥16.000 ※おおよそ週2回の通塾、授業時間:1.5時間~2時間前後
進学塾…¥30.000~¥60.000 ※おおよそ週3回の通塾、授業時間:2時間~
進学塾では学年が上がるにつれ、価格も上昇傾向にあります。特に6年生では日数や時間が増え、その分高額になります。また長期休暇には特別講習も加わります。補習塾では、学年が上がっても月謝は変わらないところが多いです。長期休暇の特別講習は塾により実施されます。基本的に参加は任意です。どちらも大手企業の運営する学習塾より、個人経営の塾の方が割安の傾向があります。また集団指導と個別指導では、指導の手厚さや人件費などから個別指導の方が高くなる傾向があります。
入会金
塾によっては入会金がかからないところやキャンペーンで無料となるケースもあります。
教材費
教材は塾によって扱う教材も違いますし、教科数によっても大きく変わってきます。進学塾では、参考書などのテキストも多く、教材費もかさみがちです。
また個別指導の場合、学校の教材をそのまま扱うところもあり、その場合は教材費がかかりません。
年会費
こちらも塾によって有無が異なります。年会費には、維持費や光熱費などの諸費用が含まれている場合もあります。
模試代
特別講習費
模試や特別講習費に関しては、任意の場合が多いです。
5.必要なもの
筆記用具以外には特に必要なものはありません。使用するテキストは塾で用意されるのが一般的です。
6.どこに通う?選び方のポイント
子どもの性格
合格実績
通いやすさ・場所
7.親の負担は?
費用がかさむ
塾の送迎
8.こんな子にオススメ!
- 学習習慣を身につけさせたい
中学や高校への進学を考えると、小学生のうちから学習習慣を身につけておくことは大切です。中学校に入ってからでは、部活が忙しかったりして学習の時間を作ることが難しくなったりします。塾に通い苦手分野を克服して勉強の楽しさを知ることで、自ら学ぶ意欲や勉強する習慣をつけることができるでしょう。 - 中学受験をしたい
中学受験には小学校で学ぶことだけでなく応用力が必要で、中学受験特有の問題など家庭では対応しきれないことが大半です。親が学習計画を立て志望校に合った参考書を揃えたりするのは相当の苦労を要しますし、子どもが自ら学習を進めるのも年齢的に難しいものです。その点、各学校の試験の動向を把握してそれに沿ったカリキュラムを作成し、合格までをサポートしてくれる進学塾はお子さんや親にとっても力強い存在となります。 - 学校の学習に不安がある
高学年になり学校の授業が難しくなってきた、ついていけないと感じるなど、学習への不安が出てきた場合、補習として塾に通わせることで、疑問が解決できたり苦手を克服することができます。勉強が楽しいと思えれば自ら学ぶ意欲も出てきて、学力の向上にも期待がもてますね。 - 中学入学の準備
学ぶ量がぐんと増え、授業の進み具合も速くなる中学校。入学前から塾に通うことで、小学校で学んだ学習の土台をしっかりと形成し、中学入学への下準備ができます。ちょっとしたつまづきや苦手分野があることは、中学・高校での学習に大きな影響を与えるので、中学入学前から対策をとっておくと安心です。
学習塾選びは、小学生に限らずその先も頭を悩ます問題です。通う前にまずはなるべくたくさんの情報収集をすることをおすすめします。
投稿者プロフィール
- 物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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