【子どもの習い事・学習】そろばん教室の基礎情報。今の時代に必要?

現代のデジタル化が進み、パソコンで複雑な計算も速く・正しく・簡単にできてしまうため、影を潜めているそろばん。昔はそろばん教室も子どもの学習系の習い事の定番でしたが、今もひそかに注目を集めているのはご存じでしたか?「今の時代に必要?」と疑問に思う方にも知っていただきたい効果がそろばんには沢山あるのです。この記事ではそろばん教室の基礎情報や得られる効果についてご紹介します。

1.そろばん教室とは?

そろばん教室とは、そろばんの使い方の基礎から暗算などを通して子どもの様々な能力を鍛えていく習い事です。そろばん自体は計算のための道具ですが、パソコンやスマートフォンが普及した現代では計算のための技術を身につけるよりも、「考え方を養うこと」を目的に通う人が増えています。そろばん教室では、まずそろばんの使い方を覚え、他者が読み上げる数字を聞いてそろばんで計算する昔ながらの珠算「読み上げ算」を行います。

最近では、パソコンのモニター画面に瞬間的に表示される数字を暗算していく新しい練習方法「フラッシュ暗算」を取り入れた教室もあります。また珠算や暗算以外にも小学校の授業科目である算数の足し算や引き算、未就学児には数の数え方などを教えてくれる教室もあります。多くの教室で目標としているのが珠算検定や暗算検定の級位・段位の取得です。日本には主に3つの珠算連盟があり、連盟が主催する検定に合格するため生徒は練習に励みます。

2.メリットとデメリット

メリット

  • 集中力の強化
    そろばんでは決められた時間内に大量の計算を行い、正解精度も求められるため、おのずと集中力が養われます。集中力が身につくと他の学習やスポーツ、何に対しても落ち着いて取り組めるようになります。また計算を進める上で、大きな桁の数字を正しく読み取る力も不可欠となります。観察力や情報処理能力が自然と養われ、受験勉強や将来社会に出た時にも役立つ力となるでしょう。
  • 想像力を育む
    計算をするとき働く脳は「言語脳」と呼ばれる論理的思考に使われる左脳です。しかし、そろばんでは直感的感覚で物事を判断する「イメージ脳」と言われる右脳を働かせて計算をするといわれています。具体的に言えば、「35×8」の計算を通常は「35かける8は…」などと数字を言語化して計算するのですが、珠算を習得した人は一瞬のうちにイメージでそろばんを弾いて、直感的に計算をするのです。そろばんは右脳の発達を促し、想像力やひらめき力を引き出す効果を持っています。
  • 記憶力の強化
    そろばんによる暗算はイメージによる記憶によって成り立っています。一般的に左脳を使った記憶は短期間で忘れてしまうことが多く、右脳を使った直感像の記憶は長期間失われないと言われています。そろばんで右脳を使い記憶力を鍛え、他の人よりも多くの情報を記憶することができるようになることは、勉強や大人になってからも大きな強みとなりますね。
  • 競争力が身につく
    そろばん教室では仲間と一緒に練習を行います。互いに切磋琢磨して練習を重ね、日々の計算練習でも結果が明確になるそろばんは子どもたちの競争心を育みます。また、検定試験による級位・段位取得も、あの子には負けないぞ!と大きな刺激となるでしょう。

デメリット

  • 学校の授業と混乱を招く恐れがある
    そろばんの計算方法と学校で習う計算は考え方が全く異なります。そのため、お子さんが混乱してしまう可能性もあります。また暗算で計算できてしまうのでひっ算が苦手になる傾向もあるようです。就学後、数の概念を身につけてから習うのであれば心配はありませんが、就学前であれば、お子さんに無理強いさせてそろばん自体が嫌いになり算数も苦手にならないように、楽しく通わせる配慮ができると良いですね。
  • 暗算が身につくまで時間がかかる
    日常生活で暗算がさっとできるようになる目安は検定3級レベルで、3級を取得するには2年半から3年かかるといわれています。すぐに習得できるものではなく、取得前に挫折したり、そろばんが嫌になってしまう子もいるでしょう。そろばん教室に通うことも、教室での練習もお子さんの忍耐力を要します。
  • 乱雑に字を書くこともある
    そろばんは、速く・正確に計算を解けるようになることが目的です。そのため、字を速く書く癖がつき、そろばん以外でも雑な字を書いてしまう子があります。全国珠算教育連盟の検定では、上の方の級位になると文字の書き方も厳しく採点されます。乱れた数字は不正解とする採点基準が定められており、受験者はきちんとした字を書くことを求められます。場面によって使い分けるなど、必要な場では丁寧な文字が書けるようになると良いですね。

 

3.いつから始める?

小学校低学年

そろばん教室に通い始める年齢で一番多いのが小学校低学年です。学校の授業で算数を習い、数の概念や計算の基礎ができているので、抵抗なく参加でき、吸収力も幼児期と比較すれば高くなります。計算が速くなれば自信がつき、学校の算数の授業も楽しくなるでしょう。学校の算数に苦手意識を持つ子は学年が上がるにつが増えてくるので、この頃から計算への自信を持たせておくのは良いことですね。

年中・年長

小学校入学前の5,6歳。この頃からそろばんを習うことで数字に慣れさせ、学校の算数の授業への準備ができます。また、脳の機能は子どものうちに急激に発達し、12歳前後でピークを迎えるといわれています。そろばんには、イメージ脳とよばれる右脳の発達を促す効果があり、幼児期はこの右脳の働きが特に活発なため、この時期にそろばんを習わせるメリットがあるのです。

4.月謝の相場

月謝

¥3,000~¥10,000

そろばん教室は週2~3回、1回1時間くらいのペースで通います。

入会金

¥5,000前後

不要な場合も多いですが、大手の教室で必は要なところがあります。

教材費

¥1,000前後

こちらも教室によっては不要です。何か月かまとめて支払う教室もあります。

設備費

¥1,000前後

空調費などの設備費は、時期や教室により徴収される場合があります。

5.必要なもの

そろばん(算盤)

播州小野そろばん ニューワンタッチそろばん
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そろばんメーカーのもので、珠は木製のものを選ぶと良いでしょう。大きさは4玉23桁で、価格は¥2,000~¥3,000が主流です。小さなお子さん向けに桁ごとに玉が色分けされた、可愛いそろばんも発売されています。そろばんは教室を通して購入する場合もあるので、事前に確認しましょう。そろばんと一緒にカバンが支給される教室もあります。

小さなお子さんにはコレ!

七田式(しちだ) 百玉そろばん
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「いつかそろばんやらせたいな」と考えている方には特におすすめ、そろばん入門にぴったりなのが「百玉そろばん」。出産祝いや誕生日に贈られることも多いのですが、100個の珠がついていて、数を数えるところから覚えられます。ものによっては珠が動物や生き物の形をしていたり、1~100までの数字が描かれていたりもします。珠を動かして数えたりするうちに自然と数への理解も深まり、応用して足し算引き算に繋げることもできます。

6.どこに通う?選び方のポイント

暗算に力を入れているか

そろばんに期待することのひとつに暗算力が挙げられますが、教室によっては暗算指導を行っていない教室もあります。そろばんのみで計算力は身につくでしょうが、暗算力も身につけることによって計算力は相乗効果で向上するので、暗算指導に力を入れた教室をおすすめします。教室が暗算に力をいれているかどうかは、先生に尋ねる以外にも、読み上げ算やフラッシュ計算を行っているか、暗算検定が受けられるかなどを確認すると良いでしょう。

検定の級位・段位取得者が多いか

生徒の人数や教室の開業年数にもよるでしょうが、珠算検定の高い級位・段位の取得者数も教室選びの目安になります。やはり、高い位を取得している人が多い方が先生の指導力が高いと言えるでしょう。級位・段位取得者数は教室の実績ともいえます。小学生の目標級位は一般的に3級と言われます。それ以上の級位取得者が多ければ、検定に力を入れている教室で、それ以下の取得者数が多い教室は3級を取る前に挫折してしまった生徒が多い可能性があるかもしれません。

また、教室により検定受験を推奨していないところもあるかもしれません。珠連盟に加盟していれば受験可能ですので事前に確認しましょう。主な団体としては「全国珠算連盟」、「日本珠算連盟」、「全国珠算教育連盟」の3つがあり、各連盟のホームページでは連盟に加入している近所のそろばん教室を検索することができます。

教室の人数や開催日時

生徒が多いとにぎやかで楽しく通えそうな雰囲気がありますが、人数は少ない方が先生の目が行き届き、丁寧な指導を受けられる率が高くなります。またそろばん教室は、一週間に通う回数は教室によりまちまちです。週に1回のところもあれば3日開いているところもあります。多く通える方が習得は早くなるでしょうから、通う回数も確認しましょう。

7.親の負担は?

通う回数が多いため送迎などの負担がある
そろばん教室は週に2~3回通う必要のあるところもあり、他の習い事に比べ親の送迎の負担が増します。お子さんが他にも習い事をしていたり兄弟がいるのであれば、スケジュール調整も必要でしょう。かといって通う回数を減らせば、他の生徒との差が開くので難しいところです。

8.こんな子にオススメ!

  • 集中力・忍耐力をつけたい
    大きな桁の数字を読み取り計算を瞬時にこなしていくそろばん。練習ではミスも多発します。何度も練習を繰り返していくうちに、集中力や正解にたどり着くまでの忍耐力が自然と身についていきます。1時間程のレッスンは、最初は長く、辛く感じるかもしれません。しかし正解率が上がるにつれやる気も徐々に出てきて、そろばんの効果が実感できるようになります。
  • 総合的な学習能力をつけさせたい
    計算力以外にも、記憶力・情報処理能力・集中力などの向上が期待できるそろばんは、学習面や受験に大いに役立ちます。日本の学校教育は左脳を使った教育がメインであると言われています。また塾での実践的な学習とも違い、右脳を鍛えられるそろばんは、子どもの脳の発達を総合的に促すことが期待できます。東大・京大生の約80%がそろばん学習の経験者※というデータもあり、将来、難関校の受験を検討されているお子さんにはおすすめの習い事です。
    ※日本珠算連盟よりhttps://www.shuzan.jp/gakushu/koyo/
  • 幼児教育をさせたい
    右脳の発達が活発な幼児期。このころにそろばんを始めることで感性や記憶力、集中力、想像力をアップさせ、脳の発達をさらに向上させる期待がもてます。指先を使って小さな珠を弾く作業も右脳へのよい刺激となります。そろばんで習得した能力は一時的なもので終わらず定着して、日常生活や将来社会に出ても生かせる能力となるでしょう。また就学前に数字に慣れさせておくことで、小学校での算数の授業に抵抗感なく取り組め、苦手意識を持つ心配も減るでしょう。

子どもの脳に大きな刺激を与えてくれるそろばん。デジタル化の進む現代でも必要な能力が沢山得られます。興味が湧いたら、体験教室をのぞいてみてください。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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