キッズダンスの選び方。ダンス教室(スクール)は初心者でも大丈夫?

子どもの習い事として近年人気のダンス。メイクやヘアアレンジをして踊る姿にも憧れる子は多いでしょう。ただキッズダンスを始めようと思った時、初心者でも大丈夫かな?ついていけるかな?と大人の方が心配になってしまいがち。結果から言えば、キッズダンスは初心者さんでも大丈夫なところが多いです。レベル別にクラスが分かれているスクールもあります。今回は、ダンス教室(スクール)の選び方をまとめてみました。

1.ダンス教室とは?

ダンスと一言に言っても色々な種類がありますよね。例えば、クラッシックバレエや日本舞踊と言った昔からあるものや、ジャズダンス、モダンダンス、チアダンス、また近年はじまったストリートダンスやヒップホップなどが挙げられます。この記事ではヒップホップやチアダンスなど子どもを対象とした、いわゆる「キッズダンス」についてご紹介します。

キッズダンス教室の形態

キッズダンスの教室は、大手企業が運営するスクールから個人運営の規模の小さなところまで様々です。大手スクールでは有名ダンサーによるレクチャーが受けられたり、全国規模の大会出場を目指すところもあり、本格的にダンスを習いたい人に向いています。小規模の教室は、仲間と楽しくダンスをすることを一番の目的にしているところが多く、月謝が比較的安い傾向があります。

2.メリットとデメリット

メリット

  • 身体能力の向上
    ジャンルを問わず、ダンスは身体を大きく動かしたり、不安定な姿勢をとることで全体の筋肉を使うため、体力やバランス感覚が養えます。腹筋、背筋もついて体幹が鍛えられ、姿勢が良くなることも期待できます。またしなやかな動きをするために身体の柔軟さは必須で、練習前にはけが防止の目的も含め入念にストレッチを行い、身体の柔軟性を高めます。柔軟性やバランス感覚は他のスポーツをする時にも役立ち、怪我の防止にもつながります。
  • リズム感や表現力が身につく
    他の人や音楽に合わせて動作するダンスではリズム感も身に付きます。特に子どものうちは音を聞き入れる能力が高く、全身でリズムを感じることができます。リズム感は神経系の発達を促し、音楽だけでなく、スポーツの面でも役に立ちます。また、ダンスは身体の動きや魅せ方によっても観客の感じ方が変わってくるため、表現力も求められます。同じ振り付けでも動きのメリハリや表情、身体の柔軟性や角度で印象も大きく変わります。常に鏡の自分と向き合いながら表情や角度を研究していくことで自然と表現力が身に付きます。
  • 協調性がうまれる
    集団でひとつのものを作り上げ、表現することの多いキッズダンスでは、チームワークが必要です。振り付けを間違えて仲間に迷惑を掛けないように練習することはもちろん、上手くできないところを仲間に教わったり、逆に教えたりすることもあるでしょう。時には競い合ったり、意見が合わずぶつかることもあるかもしれません。自分の意見をいかに相手に伝えるか、コミュニケーション能力の向上が期待できるでしょう。また責任感や協調性も育まれますよ。
  • 自信・自己肯定感が身につく
    ダンスは、イベントや大会など人前に出て踊る機会も多いです。そのため人前に立って踊ることを繰り返すうちに、自信がつきます。大勢の前で踊った経験や大きな舞台に立った経験、大会で入賞した経験は自己肯定感にも繋がります。堂々と人前に立ち、自分を表現することは、大きくなって社会に出た時にも必ず役に立つでしょう。

デメリット

  • 費用がかかる
    キッズダンスには月謝などの練習費用以外に、発表会やイベント・大会出場に係る出費があります。参加費やお揃いの衣装代などですが、教室によっては大会や曲目に合わせて、衣装を複数購入しなければなりません。また会場が遠方であれば交通費などの遠征費用も必要となってくるでしょう。月謝や必要な道具の費用については別の項目で詳しく説明をします。
  • 上手い子とそうでない子の差がつく
    ダンスは上手に踊れる子とそうでない子の差がつきやすく、上手な子は一人で踊るソロパートやセンターポジションを与えられ、そうでない子はステージの端や後ろの方で踊ることとなりがちです。子どもが元々持つ適性や才能も関わる分野でもあるので、リズム感のない子や不器用な子は苦労するかもしれません。また、努力しても中々上手に踊れない子はやる気をなくしてしまうことも考えられます。

3.いつから始める?

3歳から4歳の頃

子ども向けのダンス教室は多くが3歳から入会を受け付けています。それ以前から受け付けている教室もありますが、2歳頃まではダンスと言うよりも音楽に合わせて親と一緒に身体を動かす、リトミックの要素の高いレッスンがほとんどです。ダンスが目的であれば、先生の言っていることが理解でき、仲間との協調性もつきはじめるであろう3歳頃からのスタートが良いと言えます。また、幼少期はものごとの吸収が早く適応能力も高いので、バランス感覚やリズム感などを養うためにもなるべく早くから始められると良いでしょう。

5歳の頃

早い方が良いとは言え、3歳の子どもが60分近くの練習についてくのは中々大変なことです。集中力も最後まで持続できないでしょう。それを考慮すると、5歳頃がちょうどよいという意見もあります。5歳になれば保育園や幼稚園で身につけた協調性で、より実のある練習ができるでしょう。ダンスをはじめるタイミングは幼児期が良いと言われますが、小学生になってからでも全く遅くはありません。子どものやりたい気持ちを一番に、お子さんが興味を示したら体験教室に行ってみるといいですね。

4.月謝の相場

¥4,000~¥10.000  ※おおよそ月4回、練習時間1時間~1時間30分程度
ダンス教室には月謝制のほかに、チケット制や定額でレッスンを無制限に受けられるシステムをとるところもあります。

また、月謝のほかに、入会金や年会費などが必要な教室もあります。相場はどちらも¥5,000~¥10,000くらいです。他にも発表会や大会出場の際には、参加費用が発生する場合もあり、¥4,000~¥10,000くらい必要となります。

5.必要なもの

練習着

ダンス 練習着
ダンス 練習着
  • 楽天参考価格:¥2,200

普段の練習では動きやすいTシャツとスウェットがあれば良いでしょう。練習着に関しては特に既定のない教室がほとんどですが、Tシャツのみオリジナルで揃えている教室もあります。

ダンスシューズ

ダンスシューズ
ダンスシューズ
  • 楽天参考価格:¥2,890

練習やイベントで使用するダンスシューズも必須アイテムです。基本的には動きやすいスニーカーでOKかと思います。練習は基本室内で行うため、外履きとは別に用意しましょう。飛んだり跳ねたり、細かい振りもあるので、脱げにくく足にフィットするものがいいでしょう。サイズ感にも注意して下さいね。衣装等の関係で色の指定がある場合もあるので、確認してからの購入をおすすめします。相場は¥3,000~¥5,000ほどになります。

発表会などの衣装

ダンス 発表会衣装
ダンス 発表会衣装
  • 楽天参考価格:¥2,500

みんなで揃えて購入する衣装は、上下合わせて¥5.000~¥10.000くらいです。基本的には先生がまとめて購入してくれますが、指定色に合わせて自分で購入するケースもあります。キャップやハット、エクステ等も必要に応じて用意します。

6.どこに通う?選び方のポイント

目的に合っているか

教室選びで一番大切なことは目的に合っているかということです。将来プロダンサーになりたいのか、プロとは言わなくてもある程度本格的にダンスを習いたいのか、あるいは仲間と楽しく踊りたいことが一番なのか、ダンスを習いたい理由で教室の選び方は変わります。プロを目指したり本格的に習いたい場合は、有名講師や卒業生の在籍する大手スクールを選ぶと良いでしょう。基礎からきちんと学ぶことができ、オーディションや大会出場の機会も増えます。楽しく踊ることが目的であれば、地域の小規模な教室はのびのびとダンスを楽しめるところが多いでしょう。

雰囲気や先生が子どもに合っているか

集団ダンスでは仲間と協力が欠かせません。そのため生徒や教室の雰囲気が子どもに合っているか確認することもポイントです。その雰囲気の大部分を作るのは、先生や指導者の人柄や指導法と言えるでしょう。体験教室に参加して、先生がどんな人か、適切な指導をしているか、実際に見て確認してみましょう。生徒の保護者から話を聞いてみるのも良いですね。

先生一人に対する生徒数はどれくらいか

本格的にダンスを習得したい場合、手厚い指導は上達への第一歩だと言えます。先生一人当たりの生徒数が少ない方が先生の目が行き届き、指導を受けられる機会や時間が増え、質問もしやすくなります。5~10人くらいの生徒数の教室が、仲間のいるメリットもありおすすめです。

7.親の負担は?

発表会や大会の付き添い

発表会や地域のステージイベントなどへの参加に、ダンス教室では親の付き添いが必要となる場合があります。レベルの高い教室では遠方の大会に出場することもあり、付き添うとなれば丸一日かかったり、送迎のクルマの提供と運転をお願いされることも考えられるでしょう。

発表会や大会のメイク・ヘアアレンジ

決まりがあるわけではありませんが、発表会や大会の出場時、ステージ上でより映えるようにメイクやヘアアレンジをすることが多いです。いつもとは違うメイクやへアをすることによってお子さんのやる気も高まるでしょう。コンテストなどで髪型やメイクも揃える場合には、先生の方で手配してもらえると思いますが、そうでない場合は親の仕事になってきます。

費用

発表会や大会への出場が多い教室では、参加費や遠征費、衣装代などの出費がかさみます。他にも、本格的な教室であれば、通常レッスン以外の特別レッスンが設けられ、参加すれば月謝以外の費用も必要となってきます。費用はトータルでどれくらい掛かるのか、習い始める前に確認しておくと安心ですね。

8.こんな子にオススメ!

  • 人前で度胸をつけたい!
    ダンス教室はどの教室でも年に一度は発表会があります。他にも地域のステージイベントなどに出演して、多くの観客の前で舞台に立ちダンスを披露する機会が多くあります。最初は恥ずかしかったり、緊張してうまく踊れなくても、ステージの経験を積むことでだんだんと自信がついてきて、うまくできた時の達成感を得ることができます。そして自信や度胸は、仕事のプレゼンなど将来必ず役に立ちます。学校でも物おじせずに発表ができるようになるなど積極的になれるでしょうね。
  • 楽しい習い事がしたい!
    習い事は勝ち負けにこだわるスポーツ競技ではなく、楽しく身体を動かすものがいいと考えている子にダンスはピッタリでしょう。踊りを楽しむことを一番の目的としている教室なら、先生の指導も子どもが楽しめているか、楽しさを笑顔や踊りで表現できているかに重点を置いています。発表の機会も良い刺激になり、仲間と楽しく、目標を持って練習に取り組めますね。
  • 音楽や踊ることが好き
    普段から歌を歌ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりするのが好きな子なら、ダンスはおすすめの習い事です。好きなことは上達も早いものです。練習も夢中になって自ら取り組んでいくでしょう。ダンスは大人になっても趣味として続けられます。幼いうちに基礎を身につけておけば、将来ジャンルを問わず様々なダンスに親しむことができますね。

ダンスは楽しく取り組めるスポーツ。心と身体両方に良い効果をもたらします。発表の機会で子どもの姿や成長が見られるのも親にとってはうれしいところ。一度近くのダンス教室をのぞいてみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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