いつから始める?習い事の決め手は?失敗しない子どもの習い事の選び方

お子さんが出来ることが増えるにつれて「何か習い事をさせてみようかな」と考える親御さんも多いでしょう。今の時代は習い事も多種多様で選択肢が多く、何を選んだら良いのか迷いますよね。習わせたいものが決まっていても、いつから始めるのが良いのか、教室選びの決め手なども悩みがち。せっかく習い事を始めるのならお子さんにも楽しく続けて欲しいですよね。そこで今回は、失敗しない子どもの習い事の選び方をまとめてみました!

1.習い事をすることの目的とメリット

習い事をすることの目的

習い事はスポーツ系や芸術系、学習系などジャンルや種類がたくさんあります。言葉の読み書きや計算力、暗記力などは『認知能力』と呼ばれる知識です。それに対して自分で工夫して考えられる発想力や、色々な人とコミュニケーションを取りながら自分の感情をしっかりとコントロール出来る力、目標に向かって努力しようとする力は『非認知能力』と呼ばれています。

『認知能力』と『非認知能力』はどちらも生きていく上では大切ですが、習い事に対して求めるものや得たいと思っているものは親御さんによっても違ってくるでしょう。習い事は日常生活や園での生活ではなかなか出来ない経験を積み重ねるので、どんなジャンルのものでもお子さんの心と身体や能力に大きな影響を与えます。きっかけはなんだっていいのです。お子さん自身がやる気になった時、友達の影響で興味を持った時、きっかけはなんであれ習い事をすることでお子さんの可能性は広がります。

また、お子さんが目標を持つきっかけともなりえます。園や学校での生活で「協調性がないのが心配」「集中力がないのが気になる」「引っ込み思案だけど大丈夫かな」「もっと社会性を身につけてほしいな」と心配なこと、気になったことがあれば、それを補うために習い事を始めるのも一つです。小さい頃に一生懸命経験したことは一生ものの力になることもあり、人生の中で活かせる機会が多くあるほど大きな宝物にもなりますよ。何を始めるにしても得られるメリットはとても多く、続けることで必ずお子さんの糧になっていくと思います。

習い事をすることで得られるメリット

①集中して物事に取り組む力がつく

夢中になって何か一つのことに取り組むと、自然と集中力や精神力が育ちます。今まで知らなかった世界を体験することでお子さんの興味や好奇心が芽生え、色々なことに対して視野が広がると共に可能性もどんどん広がっていくキッカケになりますよ。

②やり抜く力・這い上がる力がつく

習い事を続けているうちに目標が見つかり、その目標に向かって頑張ろうとする力ややり抜く力が育っていきます。目標を達成するとお子さん自身が自信がつきますし、さらに上を目指して努力してみよう!という向上心が芽生える子も。また、どんなに一生懸命頑張っていても壁にぶつかったり、挫折を経験することももちろんあるでしょう。そんな状況になってもそこから這い上がり、克服しようと努力する力が育つのも習い事のメリットと言えます。

③身体能力が向上する

習い事を始めたら風邪を引きにくくなったり、喘息持ちだった子が発作や症状が出にくくなったといった親御さんの声を耳にしたことはありませんか?スポーツ系の習い事は心肺機能や筋力など身体が鍛えられて体力がつき、一つに限らずさまざまなスポーツで活かせる基礎的な能力が身に付いたりと身体能力の向上が期待出来ます。技術的なものの習得だけでなく、日常生活の資本となる健康な身体作りが出来るのは嬉しいメリットですね。

④コミュニケーション能力がつく

習い事はさまざまな地域から生徒が集まってくるので同じ学区や近所以外でもお友達が増えますし、たくさんの人と接することでお子さんが自然とコミュニケーション能力を身に付けるキッカケになります。園などとは違って年齢もバラバラなことが多いので、自分よりも大きい子と仲良くなるうちに新しい言葉や表現を教えてもらったりして語彙力が向上することも。お子さんだけでなく、親御さんも人間関係の幅が広がります。

2.習い事を始める時期

習い事を始める上で一番悩んでしまうのがスタートする時期だと思います。一般的な目安としてはだいたい4歳頃から何かを習い始めるケースが多いようですが、「この年齢になったらもう遅すぎる」や「○歳から始めなくてはいけない」などといった明確な決まりはありません。しかし、人間の脳は6歳頃までに急速に発達すると言われていますので、習い事の内容によってはなるべく早いうちから始めていた方が吸収や習得が効果的になるものも。

また、3歳から12歳頃までは神経系が著しく成長する『ゴールデンエイジ期』と呼ばれる時期になります。この時期に身体の上手な動かし方や使い方を身に付けられると運動神経が良くなりやすいので、身体全体を使うスポーツ系の習い事を始めるには最適です。とはいえ、無理強いして嫌がったりトラウマになってしまっては意味が無いので、お子さんが「やりたい!」と興味を示したときに考えてみるのが良いでしょう。お子さんのやる気によって経験値の上がり方も変わってきます。本人が頑張ろうと思った時に始めるのが一番かと思います。

3.何を習う?ジャンル選びのポイント

一言で習い事と言っても身体を使う運動系を習わせるか、頭を使う勉強系を習わせるか…。近年では次世代型の習い事も増えてきているので、本当にたくさんありすぎて迷ってしまいますよね。仲良しのお友達が習っていて自分も一緒にやってみたいと思うことはあると思いますが、お子さんが自分から率先して「これをやりたい!」と言ってくることはあまりありません。最初に習い事を始めるときは親御さん自身が自分が子どもの頃にやっていたものや希望と期待を込めて習い事を選択するパターンが多いと思います。その場合はいきなり決めてしまうのではなく、あくまで「これやってみない?」とおすすめする形でお子さんの意見を聞き、やってみたい意思や興味があるか無いかを一番に尊重してあげてください。

普段の様子や行動から興味や関心のありそうなものを気付いてあげると、お子さんが意欲的に取り組める習い事が見つかるキッカケになりますよ。とはいえ、親さんとお子さんの意見が合致しないことだってあるでしょう。もし親さんにこれをやらせたい!と思うものがあるのであれば、日頃から一緒に観戦したり、ボールや楽器に触れる機会を作ったり、実際に見学に行ってみたりしてお子さんの興味・関心を引くような心がけをしていくといいでしょう。

習い事は大きく分類すると【体育系(スポーツ)or文化系】に分かれ、その中でもさらに【集団or個人】に分かれます。もし習い事を掛け持ちするような場合はスポーツばかりや個人ばかりを選ぶのではなく、それぞれのジャンルをバランス良く組み合わせるのがおすすめ。ジャンルの違うものを習うことで相乗効果が生まれ、才能が伸びやすくなると言われています。あまり数を増やし過ぎるとどれも中途半端になってしまいますので、しっかりと打ち込めるものを厳選して選ぶと良いですよ。

4.種類と効果

習い事にはそれぞれたくさんの効果があります。身に付けさせたいと思う効果や目的も決め手の一つになります。代表的な物をまとめてみたので、参考にしてみてください♩

体育系(スポーツ)

水泳(スイミング)

・身体への負担が少なく、赤ちゃんの頃から始められる
・体力がつき、心肺機能が鍛えられる(喘息の子にもおすすめ)
・バランス良く筋力がつく
・水を怖がらなくなる
・風邪を引きにくくなる
・学校の水泳の授業でも苦労せずに済む など

体操・新体操

・さまざまなスポーツで役に立つ基礎的な能力がつく
・体幹、バランス感覚が鍛えられる
・身体の柔軟性がつくことで日常生活での怪我の防止につながる
・運動能力が向上する など

武道(柔道、空手、剣道、テコンドーなど)

・基礎的な体力や身体能力が身につく
・礼儀作法、人を敬う心を学べる
・護身術が身につく など

サッカー

・持久力の強化や体力の向上ができる
・仲間と協力してプレーすることで協調性が生まれ、連帯感を育むことができる
・仲間の大切さ、チームワークを学べる
・ボール一つさえあれば自宅や公園などで手軽に練習できる など

ダンス(HIPHOP、チア、ジャズなど)

・音感やリズム感を鍛えられる
・身体の基本の姿勢、バランス感覚が身につく
・基礎体力がつく
・表現力が社交性が身につく など

バレエ

・正しい姿勢が身につく
・体幹、柔軟性、バランス感覚が鍛えられる
・集中力がつく
・礼儀作法が学べる
・お稽古着や発表の衣装などが可愛いので、女の子は特にモチベーションが上がる など

テニス

・さまざまなスポーツで役に立つ基礎的な能力が身につく
・精神的に強くなる
・瞬間的に判断する思考力や瞬発力が鍛えられる
・大人になっても続けられるスポーツなので長く楽しめる など

野球・ソフトボール

・さまざまなスポーツで役に立つ基礎的な能力が身につく
・礼儀作法が学べる
・精神的に強くなる
・協調性や連帯感、仲間の大切さ、チームワークを学べる
・人間関係が広がり、友達の輪が大きくなる など

卓球

・動体視力や反射神経が鍛えられる
・集中力や判断力がつく
・基礎体力が向上する
・さまざまな世代の人と楽しめる など

バスケットボール

・持久力、ジャンプ力や基礎的な体力が向上する
・集中力が身につく
・協調性や連帯感、仲間の大切さ、チームワークを学べる
・洞察力、戦略思考、判断力が鍛えられる など

バレーボール

・基礎的な体力やジャンプ力が向上する
・瞬発力、判断力が鍛えられる
・集中力が身につく
・協調性や連帯感、仲間の大切さ、チームワークを学べる など

ラグビー

・持久力、基礎的な体力が向上する
・忍耐力、判断力が鍛えられる
・協調性や連帯感、仲間の大切さ、チームワークを学べる
・「One for all,all for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」の仲間を思いやる精神や、試合が終われば相手(敵)でもリスペクトする紳士的な精神を養える など

芸術系

ピアノ・エレクトーン

・絶対音感や音楽的センスが培われる
・集中力や記憶力が鍛えられる
・想像力や感性を育み、豊かになる
・両手で違う動きをする運指が右脳と左脳の両方を鍛え、活性化させる(脳のワーキングメモリを鍛えられる)
・発表会などの舞台を経験し、緊張する機会が多いことで度胸がつく など

リトミック

・リズム感や表現力が身につく
・身体能力、反応力が鍛えられる
・発想力や感性が磨かれる など

習字

・生涯役に立つ美しい字が学べる
・集中力や正しい姿勢が身につく など

将棋

・思考力、判断力、集中力、発想力、洞察力が鍛えられる
・幅広い年代の人たちとコミュニケーションが取れる など

絵画

・想像力、創造力、表現力が育める
・集中力が身につく
・絵を描くことの技術やスキルを学べる
・個性を伸ばせる
・無理なく続けやすい
・子どもの自信がつく など

学習系

学習塾・公文

・勉強を生活に習慣付けられる
・理解度を高め、特に苦手な科目の克服が期待出来る
・集中力がつく
・定期的な模試や実力考査などで勉強に関する自分の実力を把握できる
・受験に備え、アドバイスも貰える など

英会話

・小学校での必修科に伴い、早いうちから始めておくと苦手意識が無くなり授業で苦労しにくくなる
・聞き取り能力が高い幼いうちから始めると吸収が早い
・違う言語に触れることでお子さんの好奇心や探究心が育つ
・協調性が身につく
・コミュニケーション能力が鍛えられる
・外国の文化に触れ、親しむことができる など

通信教育

・周りの目を気にせず、自分のペースで進められる
・自宅にいながら学習の習慣をつけることができる
・塾と比べると価格が手頃
・親の負担が少ない など

そろばん

・集中力、判断力、創造力、忍耐力、チャレンジ精神が身につく
・記憶力、考える力、情報処理能力が鍛えられる
・達成感が味わえる
・算数が得意になり、暗算や計算能力は一生役に立つ特技を身につけられる など

次世代型系

プログラミング

・小学校での必修科に伴い、需要が増えている
・判断力、表現力、論理的な思考力、構築力が身につく
・ITの波に乗れる基本的な技術が学べる
・ゲーム感覚で楽しく学ぶことができる
・自分のアイデアを形にすることで自信につながる
・将来役に立つスキルを身につけられる など

ロボット教室

・集中力、忍耐力、想像力、創造力が身につく
・空間認識能力を鍛えられる
・自分で設計し、完成させることで自信になる(自己肯定感が生まれる) など

オンライン英会話

・小学校での必修科に伴い、早いうちから始めておくと苦手意識が無くなり授業で苦労しにくくなる
・聞き取り能力が高い幼いうちから始めると吸収が早い
・違う言語に触れることでお子さんの好奇心や探究心が育つ
・先生とマンツーマンなので周りの目を気にせずにレッスンできる
・英会話教室よりも内容の濃いレッスンができる
・子どものレベルに合わせたレッスンが受けられる
・好きな時間にレッスンできるので時間に融通が効く
・親の負担が少ない など

5.やりたいことが決まったら…教室選びのポイント

習いたいことが決まったら、次はどこの教室を選ぶかが重要になってきます。通える範囲内に一軒しかなければ選択肢は一択になってしまいますが、何件も教室がある場合は実際に見学に行ったり、先輩ママや近所の方などに色々と聞いて情報を集めてみると良いですよ。無料体験教室を行っている教室もあったりするので、入会する前に実際に体験しに行ってみるのもおすすめです。また、近隣に詳しく知ってる方や聞ける人がいない場合は習い事情報サイトで調べてみてください。自宅近くの教室や口コミなどの評判を調べることが出来ますよ♩教室選びのポイントを押さえて、お子さんにも親御さんにも合う教室を見つけてあげてくださいね。

教室選びのポイント

①先生

・子どもに対する接し方、教え方はどうか?(優しい、厳しくてピシッとしているなど)
・子どもへの叱り方(感情的になっていないかなど)
・子どもへの接し方に個人差はないか?
・質問に対しての回答や誠実さ
・連絡や相談の円滑さ
・基本的な性格(温厚、真面目など) など

②教室の雰囲気

・教室の清潔感
・保護者同士の関わり具合や親密度
・子ども同士の関係性 など

③保護者の負担

・金銭面(月謝以外にも発表会費や遠征費、道具代などどれだけお金がかかるか)
・送迎にかかる時間や拘束される時間
・お手伝いや当番制などがあるか?
・衣装など定期的に準備するものがあるか? など

④子どもの負担

・宿題や自主練の量など
・習い事にどれだけ時間が取られるか
・生活リズムが崩れないかどうか など

⑤教室の場所(通いやすさ)

・必ず送迎が必要か、ある程度大きくなったら一人で通える距離か など

6.こんな時どうする?

子どもが「やめたい」と言ったら

習い事を始めるとずっと順風満帆ではなく、必ずつまづいたり挫折したりする時が訪れます。壁にぶち当たり、お子さんが「もうやめたい…」と口にするかもしれません。そんな時に親御さんから突き放された冷たい言葉を受けるとお子さんのダメージが大きくなってしまうだけですので、話を聞いてお子さんに寄り添い、どう軌道修正していくかが大切です。親も興味を持って一緒に取り組んでみたりしながら、無理強いせずにもう少し続けさせて様子を見たり、悩んでいる原因が友人関係や先生との関係なら詳しく話を聞いて相談に乗ったり、先生にも相談してコミュニケーションを取ってあげるのも方法の一つです。

ただ、せっかく習い始めたからといって意地でも長く続けさせる必要は無いですし、モチベーションが上がらないままダラダラと続けていても何のメリットにもなりません。親子で話し合い、スパッと切り替えて前向きな気持ちで次へ向かうことでお子さんがまた別のことにチャレンジしようとする気持ちが生まれるキッカケにもなりますし、その経験は失敗ではなく立派な“成長への過程”になりますよ。

いつまで続ける?やめ時は?

長く続けていると「いつまで続ければ良いんだろう?」と悩むことも出てくると思います。せっかくの習い事を何となく続けているだけではもったいないので、習い始める時に『最低でも一年』『○級に上がるまで』など、ある程度の具体的な目標や区切りを明確化しておくのがおすすめです!親子で目標を共有することで、そこまでは頑張ってやり遂げる力や達成感も生まれますよ。目標に届いたタイミングでお子さんにこの先どうするか確認をして、まだ続けたい意欲があるうちはもちろん続けさせてあげてくださいね。

習い事はお子さんの可能性を広げ、未来への準備にもなります。お子さんの興味ややりたいことを尊重し、才能を伸ばすきっかけを作って全力で応援してあげてくださいね♡

投稿者プロフィール

Hata
Hata
わんぱく3兄弟の育児に毎日奮闘中!
100均、300均などのプチプラ雑貨が大好きなので
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目指して日々試行錯誤しています★
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