暑い夏がやってきて土用の丑の日が近くなると、美味しそうに焼かれたうなぎがスーパーに並びます。「土用の丑の日にはうなぎを食べる」という習慣はよく知られていますが、その由来や理由はご存知でしょうか?この記事では、子どもに知らせたい土用の丑の日の意味や由来を、「いつから始まった風習?」「どうしてうなぎを食べるの?」「食べる物はうなぎだけ?」といった疑問を交えながら詳しく紹介します。
1.土用の丑の日とは?
◎1年に4回ある土用
◎「土用」がつく言葉
土用の入り
(最後の日〈立春・立夏・立秋・立冬の前日〉は節分)
土用三郎
土用干し
土用波
土用しじみ
土用のうなぎ
2.土用の丑の日の由来は?
丑の日とは?
土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来は?
うなぎの栄養素
1品でボリューム満点・栄養満点の食事が摂れるメニューも多く、食欲が出にくい暑い時期にピッタリです。骨は素揚げにするとパリパリで香ばしく、カルシウムやカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンD、DHA・EPAなど骨にまで栄養がたっぷり!
3.食べるのはうなぎだけ?
夏の土用の丑の日に食べる「う」の付く食べ物はうなぎ以外にも様々。
土用しじみ
しじみは「う」の付く食べ物ではありませんが、先述したようにその栄養価の高さから昔から夏の暑い時期によく食べられてきました。しじみはとても良質なタンパク質を始め、アミノ酸の一種であるタウリンやアラニン、カルシウム・鉄・マグネシウムなどのミネラル、疲労回復に役立つオルニチンなど、たくさんの栄養素を含んでいます。夏バテを防止したり肝臓の働きを助けたり、胃腸の調子を整えてくれたりするしじみは、夏の土用の時期に積極的に取り入れたい食材です。
梅干し
「梅はその日の難逃れ」「梅は三毒を立つ」「番茶梅干し医者知らず」といったように、梅が私たちの健康に良いということを表す言葉はいくつもあります。クエン酸を多く含み疲労回復に役立ち、適度な塩分を含むので熱中症予防にも効果が期待できます。
うどん
消化吸収が良くのど越しの良いうどんは、食欲のない夏場にも食べやすい食材です。胃腸の調子が良くない時にも食べやすいですし、小さなお子さまでも取り入れやすいですね。
瓜(ウリ)
胡瓜(キュウリ)・西瓜(スイカ)・冬瓜(トウガン)・苦瓜(ニガウリ)・南瓜(カボチャ)など瓜科の野菜は、水分やカリウムを多く含んでいます。夏の暑さによって体に熱がこもってしまった時、体の熱を冷まして水分や塩分のバランスを調整してくれる働きが、瓜にはあります。むくみの解消や高血圧予防にも効果的と言われています。
牛肉
牛のお肉は良質なタンパク質を多く含み、身体のエネルギー源となります。また、体の機能を安定させてくれる様々なビタミン、鉄分・亜鉛・マグネシウムなどのミネラルもたっぷり含まれているので、沢山の栄養が摂れる牛肉はバテやすい夏場には最適な食材です。
あんころ餅
京都や金沢など関西・北陸地方では、夏の土用の入りの日にあんころ餅を食べるという風習があります。お餅は邪気を祓う縁起物とされていたり、あんこに使われる小豆もまた縁起の良い食べ物だと言われています。
4.日本の伝統行事が学べる本4選
①『親子で楽しむものしりBOOK 食で知ろう 季節の行事』
1月~12月までの各月の年中行事や、赤ちゃんの誕生から始まる通過儀礼、暦の歴史など日本に伝わる行事とそれにまつわる食を学ぶ本。各行事の由来や意味、そしてその時に食べたり飾ったりする食べ物について、優しいテイストのイラストと共に学べます。
②『年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい 食育歳時記』
調べたい年中行事や記念日から、食育にまつわる由来や料理が調べられる本。食材それぞれの詳しい特徴や栄養価、調理方法など食に関する情報が詳しく載っています。日本に伝わる伝統を、食育を通してお子さまに伝えたい時にピッタリの本です。
③『家族で楽しむ 子どものお祝いごとと季節の行事』
安産を祈願する帯祝いから、初節句・七五三・入園式・卒業式などお子さまの成長を祝うお祝い事を由来や準備の方法まで詳しく掲載している本です。お祝いのお返しや行事で着用する服装などがイラスト付きで丁寧に書かれています。そして、季節の行事にまつわる解説や由来と共に、子どもと一緒に楽しむためのコツも書かれています。その他にも、お祝い毎ごとの手紙の書き方や贈り物の贈り方など知っておきたいマナーまで開設されているので、この本1冊あれば家族で大切にしたい行事やお祝いごとに関する情報を得ることができます。
④「かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 7月のまき」
『からすのパンやさん』の作者であるかこさとしさんの温かいイラストと共に、各月の行事について楽しく学べる1冊。7月のまきに登場するのは、海開き・七夕・あさがお市・夏の虫・かみなり・夏休み・祇園祭など夏の定番の行事。言い伝えや工作、植物・虫など子どもたちの興味を引く内容で、日本の行事や自然が身近に感じられるでしょう。
暑さが厳しい7月は、「う」の付く食べ物からパワーをチャージして乗り切りたいですね!お子さまと一緒に由来や意味を学び、日本の夏を元気に堪能しましょう。
最終更新日 2024年8月22日
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