シャキシャキした食感と口の中に広がる甘さがたまらないとうもろこし。お祭りの屋台などで売られていることもあり、夏になると無性に食べたくなる食材のひとつです。味にクセがなく甘みが強いので、野菜が苦手でも「とうもろこしは好き!」というお子さんも多いでしょう。今回はとうもろこしに含まれている栄養や効能、豆知識をご紹介します。食べ方次第では、ダイエットをサポートしてくれる効果も期待出来ますよ♪
1.旬の時期
とうもろこしは一年中流通していて季節問わずスーパーなどで見かけますが、「とうもろこし=夏の野菜」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。北海道をメインに栽培されているとうもろこしは6〜9月頃の夏から初秋にかけて収穫のピークを迎え、その時期が特に美味しく食べられます。とうもろこしは収穫されるとすぐに含まれている糖分がでんぷん質に変わり、甘さがなくなって美味しさが半減してしまうため、収穫したタイミングがそのまま食べ頃(旬の時期)となります。
2.栄養と効能
栄養
・炭水化物
・食物繊維
・カリウム
・ビタミンB群
・ビタミンE
・ビタミンC
・鉄
・亜鉛
・葉酸
・マグネシウム
・カルシウム
・リン
・リノール酸
・オレイン酸
・パテントン酸
・アスパラギン酸
・ナイアシン など
効能
・体内の余分な塩分を外に排出する
・むくみ防止
・腸内環境の改善
・疲労回復
・免疫力の向上
・コレステロール値を下げ、悪玉コレステロールを減らす
・動脈硬化の予防
・貧血の予防
・体内の酵素の働きを助ける
・高血圧の予防
・糖質の吸収を穏やかにする
・抗酸化作用
・皮膚や粘膜を健康な状態に維持する など
缶詰のとうもろこしの栄養価は?
3.種類
とうもろこしは糖度によってスイート種、スーパースイート種に分けられます。主に流通しているのは「スイートコーン」と呼ばれているもので、甘みが強いのが特徴。生のまま食べられる品種や、未成熟の品種もあります。品種改良により年々甘みの強いものが増えてきており、中には糖度15度前後もあるものも。また、糖度だけでなく粒の色で分類される場合もありますよ。
粒の色での分類
黄粒系(ゴールデンコーン)
☆主な品種…ゴールドラッシュ、ハニーバンダム、味来、あまえん坊など
白粒系(シルバーコーン)
☆主な品種…ピュアホワイト、雪の妖精など
バイカラー系
☆主な品種…ゆめのコーン、甘々娘、ピーターコーンなど
ヤングコーン(ベビーコーン)
もちとうもろこし
☆主な品種…もちもち太郎パープル、もちもち太郎バイカラー
4.食べ頃と見分け方
見分けるポイント
- 外側の皮がみずみずしく濃い緑色でツヤのあるもの
- ヒゲがふさふさとしていて多く、茶褐色か黒色のもの
- ヒゲがしっとりとしていて乾燥していないもの
- 切り口が白くてキレイなもの
- ずっしりと重みを感じるもの
- 粒の大きさが揃っていて、触ったときにほどよく弾力があるもの
- 粒がふっくらとしていて先までぎっしりと詰まっているもの
- 持ったときにずっしりと重みを感じるもの
とうもろこしのヒゲが茶褐色か黒色になっているものは完熟している目安です。ヒゲの先が緑色っぱいものは甘さが足りない可能性も。また、ヒゲの本数と粒の数は実は同じです!ヒゲの本数が多いものほど中の粒がたっぷり詰まっていますので、なるべくヒゲがふさふさとしているものを選びましょう♪
5.保存方法
とうもろこしは鮮度がとても落ちやすい野菜です。生のまま置いておかずに、すぐに茹でるか蒸すなど火を通しておくのがおすすめ。
加熱した後、輪切りや粒を外して冷凍保存しておくと使いやすくなりますよ。冷蔵保存は3〜4日、冷凍保存は1ヶ月ほどで食べ切りましょう。すぐに加熱の下処理をするのが難しい場合は、皮を剥かずにキッチンペーパーで包んでなるべく立たせた状態で冷蔵庫の野菜室に入れます。2〜3日以内には使いましょう。また、生のまま冷凍することも可能。皮をつけたままでラップに包み、ポリ袋かジップ付き保存袋に入れてから冷凍庫に入れます。使うときはラップを外さずに電子レンジで加熱するか、ラップのみ外して茹でましょう。冷凍で約2ヶ月保存可能ですが、味の劣化を防ぐためにもなるべく早めに食べるのがおすすめです。
冷凍保存する場合
6.切り方
とうもろこしは芯が硬いので、加熱してからの方が切りやすいです。また、半分〜3等分くらいにするだけなら包丁を使わずに手でボキッと折ることも出来ますよ。折ったとうもろこしはBBQなどのアウトドアシーンに雰囲気にもピッタリ☆
輪切り
縦切り
粒の削ぎ落とし方
- 粒がバラバラになるように削ぐ方法
とうもろこしの先端をまな板につけて斜めに持ち、芯と粒の間に包丁の刃を当てて真っ直ぐ下ろしていきます。少しずつ回転させながら全体的に粒を落としましょう。 - 粒が繋がった状態になるように削ぐ方法
とうもろこしを横向きに置き、3〜4等分にカットします。断面が下になるように縦に置いて、なるべく芯に近い位置に包丁の刃を当てて真っ直ぐ下ろしていきます。少しずつ回転させながら、4回〜5回程度で一周回る感覚で削ぎ落としましょう。
7.加熱方法
とうもろこしにはビタミンなど水溶性の栄養素が多く含まれているため、茹でるとせっかくの栄養を損なってしまいます。豊富に含まれている栄養をなるべく多く摂るためにも、とうもろこしの加熱には電子レンジがおすすめです。電子レンジで加熱することで水っぽくなるのを防ぐことも出来ますよ。茹でるよりも甘くて濃厚な味わいが楽しめます。とうもろこしを加熱するときのポイントは、なるべく皮をつけたままにすること。皮がとうもろこしの水分が抜けるのを守る働きをしてくれるので、ジューシーでみずみずしい状態が保てますよ♡
電子レンジで加熱する場合
水から茹でる場合
熱湯から茹でる場合
蒸し焼きする場合
8.おすすめのアレンジ調理法
①焼きとうもろこし
②味噌チーズ焼きとうもろこし
③焦しバターコーン
④天ぷら
⑤炊き込みご飯
とうもろこしは他にもコロッケ、サラダ、パスタ、炒め物、スープなどアレンジ自在。鶏ひき肉と混ぜてつくねにしたり、卵焼きに混ぜても食感が出て美味しいです。さまざまなメニューに返信させてみてはいかがでしょうか♪
9.とうもろこしの豆知識
①とうもろこしがダイエットにも効果的な理由
ですので、間食のおやつをとうもろこしなどに変えるとしっかり噛むことで腹持ちも良くなり、過食や早食いの防止にもなりますよ。食物繊維をたくさん摂れるので、腸内環境の改善や便秘の改善、糖質の吸収が穏やかになりGI値(食後血糖値)の上昇を抑えられるなどの効果が期待出来るのも嬉しいですね。しかし、食べ過ぎは厳禁!ダイエット中に食べる場合は一日に半分から1本くらいを目安にしましょう。他の食材を減らしてカロリーを調整するのもポイントです。
②とうもろこしは食べる位置で美味しさが変わる!
③とうもろこしのヒゲの活用法
カロリーや糖質は高めながら、栄養のバランスが良くダイエットにも向いているとうもろこし。上手に取り入れて、甘くてみずみずしい旬の美味しさを楽しんでくださいね。
最終更新日 2024年11月19日
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