冬至とは?何をする?子どもに知らせたい冬至の意味や由来、基礎知識

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もうすぐ冬至。冬至と言えば代表的なのが「かぼちゃ」と「ゆず湯」ですね。皆さんのご家庭では冬至の風習を取り入れていますか?伝統だからと何気なく取り入れている方も多いでしょう。でももし子どもにそれがなぜだか問われると困ってしまいますよね。これを機に冬至について学びませんか?親になった今、「なるほど」と改めて風習の大切さを感じるはずです。今回は、子どもに知らせたい冬至の意味や由来など基礎知識を紹介します。

1.冬至とは?

冬至とは、1年の中で最も日(太陽が出ている時間)が短く、夜が長い日を差します。この日を境に徐々に日が伸びていきます。そのため、冬至は「太陽が生まれ変わる日」とも呼ばれています。

日が最も短い「冬至」から日が最も長い「夏至」までは、日の出から日没までの時間が徐々に伸びていきます。反対に、夏至から冬至までの期間は、日の出から日没までの時間が徐々に短くなっていきます。このことから中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日でこれを境に太陽の力が再び甦っていく「1年のスタート」「太陽の出発点」と考えるようになりました。これを「一陽来復(いちようらいふく)」と言います。
冬至は、この「一陽来復」の考えに伴って、

この日を境に日が伸びていく=運気が上がり良い方向に進んで行く日
              悪い事が起こってもリセットされる日

とされています。実はとても前向きな日なのです。

2.冬至の食べ物・かぼちゃ

冬至の日には「かぼちゃを食べる」という風習があります。それにはいくつかの理由があります。

「ん」がつく食べ物が幸運を呼ぶ

運気が上がっていくとされる冬至には、運が向くように「ん」のつく食べ物を食べると良いとされています。そのため、大根や人参、うどんなど「ん」のつく食べ物は「運盛りの食べ物」と言われていました。そして「ん」が2つつく食べ物は運気も倍増するとも考えられており、「なんきん(かぼちゃ)」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」の7つをまとめて「冬の七種(ななくさ)」と呼ばれています。

魔除けカラーで無病息災を祈る

昔から黄色は「魔除け」の色と言われており、栄養価も高く、黄色いカボチャを1年の区切りである冬至に食べると、病気にならないと言い伝えられています。

冬をかぼちゃで乗り切る

昔は寒さが厳しくなってくると野菜を育てたり保存することが難しく、冬の時期に食べられる野菜がほとんどありませんでした。その点かぼちゃは長期保存が可能なため、旬である夏の時期以外にも寒さに関係なく1年中食べることができました。かぼちゃはビタミンやカロチンなどの栄養も豊富なので、野菜が少なく栄養も付属しがちな冬もかぼちゃを食べて乗り切ろうと考えられていました。そのため、現在でも風邪を引きがちな冬至の時期に、免疫力を高める効果が期待できるかぼちゃを食べると良いと言われています。

3.冬至の風習・ゆず湯

冬至の風習にはもう一つ「ゆず湯」もあります。冬至が近づくとスーパーにもゆずがたくさん並ぶようになります。この「ゆず湯に浸かる」という風習にも様々な意味合いが含まれています。

魔除けカラーで無病息災を祈る

前の項でも述べたように、黄色は魔除けに効果があると言われており、ゆずもこれにあたります。

柚子の香りで邪気払い

柚子は香りも強いために、邪気を払う効果があると考えられていました。そのため、「一陽来復」である冬至にゆず湯に入ることは、身体についた邪気を払い(厄払い)、運を呼び込むための大切な儀式であるとされていました。

単なる語呂合わせ

冬至=湯治(とうじ)・・・病気を治す
柚子=融通(ゆうずう)・・・融通が利く
この2つを掛け合わせて、「融通をきかせて世渡りできるように」という願いが込められています。

風邪を予防する

ゆずには血行を促進する効果があるとされており、ゆず湯に入ることで寒い時期に冷え性を緩和したり、身体を温めて風邪を予防しようと考えられています。

肌をいたわる

ゆずには美肌成分や鎮痛効果があると考えられていたため、しもやけやあかぎれしやすい時期にゆず湯に入ると良いとされています。

長年の苦労が実る

柚子は実るまでに長い年月を要します。そこから「長年の苦労が実りますように」という祈りをこめてゆず湯に入るとも言われています。

4.実は他にもある冬至の風習

こんにゃくで砂払い

昔は、こんにゃくは身体に溜まった砂(毒素)を出してくれると考えられていました。そのため、冬至の日には1年分の汚れを落とす「砂払い(砂おろし)」をし、身を綺麗にして新年を迎えるためにもこんにゃくを食べると良いとされていました。こんにゃくも「ん」がつくために幸運を呼ぶという意味合いも含まれています。

小豆で悪運を祓う

赤色は悪霊を祓う力があるとされており、中国では赤い色をした小豆粥を食べて、病気などを起こす悪い運気などをお祓いする風習がありました。それが日本にも伝わり、現在も冬至に小豆粥を食べる習慣が残る地域もあるようです。

言い伝え

風習とは少し違いますが、冬至の日の天気は重要視されていました。
太陽が復活する日でもある冬至は、運気が変わる日でもあり、農業にとって重要な日だと考えられていたからです。

  • 晴れ   ・・・翌年は豊作になる。
  • 雷    ・・・翌年は雨が多い。
  • 南風が吹く・・・翌年は地震や大雨など災害が起こる。
  • 雪    ・・・翌年は豊作になる。

5.「冬至」に食べたいおすすめレシピ

冬至と言えばかぼちゃ、かぼちゃと言えば煮物。冬至の日の食卓にはかぼちゃの煮物が並ぶご家庭も多いでしょう。ですが、悪を祓う小豆と運盛りのかぼちゃを一緒に食べることで、更なる運担ぎ願うメニューもあるんですよ。レンジで簡単にできるので是非お試し下さい。

小豆とかぼちゃのいとこ煮

【材料】
かぼちゃ小    1/2個(400g)
ゆであずき   1缶(165g入り)
醤油 小さじ1

【作り方】

  1. かぼちゃは種を取り除いて3cm角に切ります。
  2. 重ならないように耐熱容器に並べ、ラップをふんわり被せて、600Wで5分ほど加熱します。(竹串を刺して確認し、まだかたいようなら時間を調節して下さい)
  3. ②に醤油を回しかけてゆであずきをのせ、ざっくりと混ぜたら600Wで1分加熱して完成です。

由来を知りながら冬至と言う風習を知ると、また違った感覚を得られるかもしれません。風邪を引きやすい冬の時期に備えるためにも、冬至にはかぼちゃやゆず湯の風習を取り入れていきたいですね。

最終更新日 2024年7月20日

    Yukari
    記事を書いた人 :

    物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
    暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
    毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
    中学生と小学生、一男一女の母。

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