お部屋が何か淋しいと思ったとき、植物をひとつ置くだけで部屋全体がぱっと明るくなりますね。室内のインテリアとしても人気の観葉植物。植物を目にし、手入れをすることで心に余裕も生まれます。しかし、種類が沢山あり何を選んだらよいかわからない、枯らしてしまうのも心配、という方も多いのではないでしょうか。この記事では初心者でも育てやすい、おすすめの観葉植物21選をご紹介します。管理のポイントもまとめました。
1.はじめての観葉植物選び
最初の一鉢は手間がかからず、管理の難しくない種類を選ぶことをおすすめします。ここで紹介するものは育てやすく、入手も割としやすいものばかりです。お店で購入する場合は、店員さんに育てやすい品種を聞いてみるとよいでしょう。購入の際には、詳しい手入れ法を聞き、植物の名前も確認しておきます。名前がわかれば、葉が枯れるなど何か問題が起きた時に対処法が調べられるので安心です。
観葉植物選びで気を付けたいこと
- サイズ感
観葉植物には、ちょっとした場所に置ける卓上サイズの小さなものから、置くだけでインパクトのある大きめサイズのものまでサイズ感もいろいろ。最初は小さなものでも育てていくうちにボリュームがでてくるもの、背丈が高くなっていくものもあります。購入前にどれぐらいの大きさになるのかを確認して、置き場所にあったサイズ感のものを選ぶようにしましょう。 - 置き場所
観葉植物を購入する時に気を付けなければならないのは、サイズ感だけではありません。観葉植物には、日当たりのいい場所を好むものや半日陰を好むもの、風通しのいい場所を好むものなどがあります。購入前にお家のどの場所に置きたいかを決めた上で、置き場所にあったものを選ぶようにしましょう。 - 育てやすさ
観葉植物は種類によって、こまめな水やりが必要なものや暑さ・寒さに弱いものと育て方も様々です。初心者さんならば、手間のかからない育てやすいものを選びましょう。
2.観葉植物を室内で育てるポイント
観葉植物全般的に共通する育て方のポイントをまとめました。種類によっては異なるものもありますので、それぞれ確認してくださいね。
- 水やり
室内で育てる観葉植物の水やりの基本は土の表面が乾いたらたっぷりと与えることです。初心者で失敗しやすいのが水のやりすぎ。土内に水分が溜まり、根腐れを起こして葉が茶色や黒に変色したり、最終的には全体が枯れてしまいます。特に成長の停滞する冬場は水やりを控えます。目安としては土の表面が乾いて1,2日経ったくらいで水を与えます。ものによっては、水やりは控えめにするものもあります。 - 日当たり
日光が不足すると枯れる原因となったり、枝ぶりや葉ぶりの悪い姿になってしまいます。管理する場所は、一般的にカーテン越しの日光が当たる場所が良いです。直射日光は葉焼けと言われる葉が変色したり枯れる一因となりますので、種類によっては避けましょう。 - 風通し
植物の生育には風通しのよさも大切です。部屋の角や廊下など風通しの悪いところはなるべく避けて、窓のそばなど空気の流れる場所を選びましょう。また、エアコンの風は葉を乾燥させてしまうので、風が植物に直接当たらない場所にします。 - 温度
多くの観葉植物が温かい地域で生まれたものなので、温度に関して夏場は心配いりません。冬場は種類によっては、日の入る温かい場所に移動した方がよいものもあります。どちらの季節もエアコンの風が直接当たらないように注意します。
3.おすすめの観葉植物 –床置きサイズ-
お部屋のインテリアのアクセントや主役にもなる、床置きサイズの品種を集めました。どれも管理がしやすい点でおすすめです
①フィカス・ウンベラータ
観葉植物で人気のフィカス類。様々な樹形をもち、私たちの目を楽しませてくれます。なかでもウンベラータはハート形の葉が可愛らしい雰囲気が人気です。柔らかな枝ぶりや明るい葉色が、ナチュラルな雰囲気のインテリアにぴったりです。
育て方
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと、冬場は乾かし気味に育てます。
【原産地】 熱帯アフリカ
【耐寒性】 やや強い
【耐暑性】 強い
②フィカス・ベンガレンシス
楕円の葉形や葉色、灰がかった色味の枝など、置く部屋を選ばず、どんなインテリアにも馴染みやすいフィカス・ベンガレンシス。曲げ仕立てと呼ばれる、ゴムの木の特性である柔らかい枝茎を曲げて成形されたものもあります。育てやすく、初心者の方にもおすすめです。
育て方
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと、冬場は乾かし気味に育てます。水のやりすぎによる根腐れに注意しましょう。葉が大きいのでハダニが付きやすくなります。まめに埃を払ったり、霧吹きで葉水を時々与えるなどしてください。
【原産地】 熱帯アフリカ
【耐寒性】 やや強い
【耐暑性】 強い
③モンステラ
切れ込みや穴の入った大きな葉が特徴的なモンステラ。ハワイアンキルトやアロハシャツのモチーフとして用いられ、インテリアの主役にもなる観葉植物です。管理がしやすいこともあり人気の種類です。
育て方
水は土の表面が乾いたらたっぷり与え、冬場は控えめにします。葉が大きいので、ハダニの付着を防ぐために、霧吹きなどでこまめに葉水を与えましょう。
【原産地】 メキシコからアメリカの熱帯雨林地帯
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
④ドラセナ・マッサン
正式名称よりも「幸福の木」の方が日本では知られているかもしれません。国内で古くから観葉植物として親しまれている植物で、開店や新築のお祝いに利用されることも多いです。すらりとした樹形が、狭いところなど置く場所を選ばず重宝されています。長細い葉には黄色の班が入っています。
育て方
【原産地】 熱帯アフリカ、熱帯アジア
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
⑤パキラ
定番の観葉植物と言えるパキラは、室内でも育てやすさや価格の手ごろさ、おしゃれな樹形で支持されている品種です。2mを超えるほど成長することもあります。発財樹という別名を持ち、開店祝いや開業祝いにもよく選ばれます。
育て方
【原産地】 メキシコ、中南米
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
⑥ボトルツリー
名前の通り、根っこの部分がワインボトルのように膨らんでいるのが特徴的。すらりと伸びた樹形と笹のような針状の葉が、軽やかな印象を与えます。管理に手がかからない割に生長のスピードは速いです。春夏には、日に日に新芽が育つのを鑑賞できるのもうれしいものですよ。
育て方
【原産地】 オーストラリア
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
⑦ユッカ・ロストラータ
扇状に伸びた、シルバーグリーンの細い葉がスタイリッシュなユッカ・ロストラータ。おしゃれなインテリアショップにありそうな観葉植物ですね。水やりはほとんど必要がないくらい、お手入れの楽な品種です。
育て方
【原産地】 アメリカ南西部、メキシコ
【耐寒性】 強い
【耐暑性】 強い
⑧サンスベリア・トラノオ
正式名称はサンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティですが、長い楕円の葉に黄色の横縞模様が虎のしっぽの様に見えることから、日本では「サンスベリア・トラノオ」名づけられました。100円ショップでも販売されるほど管理が楽な植物です。葉から地下茎を伸ばして成長します。
育て方
【原産地】 熱帯および亜熱帯のアフリカの乾燥地、南アジア
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
⑨サンスベリア・スタッキー
にょきっと伸びるのは、茎ではなく筒状の葉。スタイリッシュでシャープな姿が好まれ、ホテルや店舗のインテリアによく用いられています。管理が楽なのもいいところ。最近は空気洗浄効果が高いと話題になっています。
育て方
【原産地】 熱帯および亜熱帯のアフリカの乾燥地、南アジア
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
⑩アレカヤシ
レストランやオフィスなどで見かけた方も多いのではないでしょうか。存在感があり、5m近く成長することもあります。空間に一鉢あるだけで、南国リゾートの雰囲気が漂いますね。風水的にみるとリラクゼーション効果もあるのだとか。
育て方
【原産地】 アフリカ
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
⑪ドラセナ・ユッカ
太い幹から長い葉を上に茂らせるユッカ。春から夏にかけて青年のように新芽を出してぐんぐん成長することから、「青年の木」という名も持ちます。ずっしりとした姿は存在感がありますね。管理も容易です。
育て方
【原産地】 中央アメリカ
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
4.おすすめの観葉植物 –卓上サイズ-
テーブルやカウンターで管理できる小振りなサイズがそろう観葉植物をご紹介します。100円ショップやスーパーの一角などでも販売されており、気軽に購入することができますよ。
①ガジュマル
独特な形の太い根っこと丸く厚みのある葉が愛らしい印象のガジュマル。亜熱帯地方に分布する植物で、自生するものだと20mに達するものもある、生命力あふれる植物です。ガジュマルは「精霊が宿る木」として、海外でも縁起の良い木として知られています。観葉植物としては卓上の小ぶりなものも出回っています。
育て方
【原産地】 東南アジア、オーストラリア
【耐寒性】 やや強い
【耐暑性】 強い
②テーブルヤシ
ヤシと言っても小型で成長が遅く、名の通りテーブルの上でも鑑賞、育成のできる植物です。針状の葉が涼しげでエキゾチックな雰囲気がありますね。100均でも販売されるくらい丈夫で管理のしやすい植物です。水をそれほど必要としないので、ハイドロカルチャーやテラリウムで育てるのもおすすめです。
育て方
【原産地】 中南米
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
③カラジウム
白や赤色の葉色、葉型もハート形など、様々な葉が美しいカラジウム。実はサトイモ科に属する球根植物で、春から夏にかけて花壇でも楽しめる品種です。葉は茎を切って花瓶に挿しても楽しめますよ。
育て方
【原産地】 南米の熱帯地域
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
④ポトス
ツル性の観葉植物で、日本では古くから定番の観葉植物です。
育て方
【原産地】 ソロモンの熱帯地域
【耐寒性】 やや弱い
【耐暑性】 強い
⑤コーヒーの木
名前の通り、コーヒー豆のなる木です。ツヤのある深い緑色の葉が美しく茂ります。樹形がそれほど乱れないので、テーブルの上でも美しい姿を保つことができます。いつか花が咲きコーヒーの赤い実がなったら、、、コーヒーを飲んでみたいですね♪
育て方
【原産地】 アフリカ、マダガスカル
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
⑥ホヤ
つる性観葉植物であるホヤは近年、人気のある品種です。白やピンクの班の入った、厚めの葉が特徴でハンギングにすると、その美しい姿が一層楽しめます。ピンクの桜色の花が咲くホヤ・カルノーサやハート型の多肉質の葉がかわいらしいホヤ・カーリーなど品種が豊富です。
育て方
【原産地】 熱帯アジア、オーストラリア
【耐寒性】 強い
【耐暑性】 強い
⑦ミリオンバンブー
風水では開運、金運を呼ぶ縁起の良い植物として知られています。竹のような涼しげな雰囲気で、夏場に店頭に並ぶ姿を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。円筒状に仕立られたものも販売されています。水耕栽培も可能です。
育て方
【原産地】 熱帯アフリカ
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
⑧オリヅルラン
班入りのすらりとした葉が茂るオリヅルラン。葡萄茎につく子株が、オリヅルの様に見えることから、その名が付きました。管理が容易でぐんぐん成長します。ハンギングにすると、長い葉の垂れる姿が綺麗ですよ。
育て方
【原産地】 熱帯、温帯地域
【耐寒性】 普通
【耐暑性】 強い
⑨ソフォラ・リトルベイビー
ジグザグと枝を伸ばし、丸い小さな葉を連なるように付ける姿が可愛らしく、最近人気の観葉植物です。枝が細く葉が細かいので、カウンターや棚の上など目の高さに近いところが置き場所にぴったりです。メルヘンの木という可愛い別名もあります。
育て方
【原産地】 ニュージーランド
【耐寒性】 普通
【耐暑性】 普通
⑩クワズイモ
サトイモ科に属するクワズイモは、地上部で頭を覗かせる根茎が特徴的な観葉植物です。スマートな樹形でカウンターなどに置いても視界を邪魔せず、置き場所を選びません。丈夫な植物で100円ショップでも販売されています。
育て方
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとあげます。根腐れに注意し、冬場は控えめにします。
【原産地】 東南アジア、中国
【耐寒性】 普通
【耐暑性】 普通
⑪カラテア・マコヤナ
夜になると葉が上に立ち上がり葉裏を見せ、昼間は葉の付け根から曲がり葉裏を見せる、昼と夜で異なる表情を見せてくれる、おもしろい特徴を持つ植物です。深い緑と黄緑色の葉模様もユニークです。大きく成長させることができたら、大きな鉢に植え替え、床置きで楽しんでください。
育て方
【原産地】 熱帯アメリカ
【耐寒性】 弱い
【耐暑性】 強い
⑫アイビー(ヘデラ)
観葉植物の中でも人気のあるアイビー。室内外問わず楽に育てられ、グランドカバーとしても最適♡少し切って水挿しするだけでどんな場所でも元気に育つので、インテリアとしてもおすすめです。リース型にしたりもできるので、アレンジもしやすいのが魅力。アイビーには空気を浄化する力もあると言われていますよ。
育て方
【原産地】 北アフリカ、ヨーロッパなど
【耐寒性】 強い
【耐暑性】 強い
⑬もみじ葉プミラ
もみじ型の小さな葉っぱが可愛いもみじ葉プミラ。葉の形が独特なので、これだけでも映えますし、他の観葉植物と合わせて飾っても被らないのでおすすめです。育てば育つほど葉も増え、見ているだけで癒されますよ。
育て方
【原産地】 中国南部
【耐寒性】 強い
【耐暑性】 強い
まずは一鉢購入してお部屋に置いてみましょう。部屋全体のバランスを見つつ、そこから徐々に増やしていくと良いですよ。贈り物としても最適です。
最終更新日 2024年11月19日
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