デザインによって多くの種類がある訪問着。古典模様、モダンな柄などの着物と帯や小物を組み合わせて様々なコーディネートを楽しむ事もできます。子どもさんの入園式や七五三、結婚式などへの参加で訪問着を着たいけど小物も多くて、着付けに何が必要なのか分かりませんよね。リストを渡されても読み方が分からないなんてことも。初心者さんにも優しい着付けに必要な物の写真付き&読み方付きリストをご紹介します!
1.訪問着とは
胸・肩・袖・裾などに模様が繋がるように染めた着物を訪問着と呼びます。訪問着は未婚・既婚を問わず着る事が出来る着物の1つで、入学式や卒業式、結婚披露宴やパーティーなど様々な機会に着ていける着物です。古典柄、モダン柄、しゃれ味の強い模様など様々なタイプがあります。
- 訪問着の肩から胸にかけての模様
- 訪問着の袖の模様
- 訪問着の裾の模様
2.着物の着付けに必要な物リスト(着物と帯以外に必要な物15点)
足袋(たび)
「オシャレは足元から」足にピッタリと合っている足袋は歩きやすく見た目も美しいですね。改まった席や礼装の場合は白足袋を用います。白は汚れが目立ちやすいので普段履きでは色足袋が用いられる場合もあります。
肌襦袢(はだじゅばん)・肌着(はだぎ)・裾除け(すそよけ)
スリップタイプ、ワンピースタイプ
セパレートタイプ
補正グッズ・補正パッド
バストパッド
ウエストパッド
ヒップパッド
長襦袢(ながじゅばん)
肌襦袢と着物の間に着る、もう1枚の肌着です。長襦袢は着物の衿や袖口から生地が見えるので色、柄など着物を美しく着る為の重要なアイテムです。
衿芯(えりしん)・襟芯(えりしん)
衿芯(えりしん)は、長襦袢の衿に差し込んで使います。着物を着た時に衿元がキレイに整い、衿から肩のラインが美しく凛とした着物姿になります。
半衿(はんえり)・半襟(はんえり)
半衿(はんえり)は、長襦袢本体の地衿に汚れが付かないように地衿に縫い付けて使います。長襦袢の衿元は着物を着た時の重要なオシャレポイントです。同じ着物でも半衿が変わるだけでも印象が変わってきます。
腰紐(こしひも)
着物の着付けの時に、着物や長襦袢の腰に締める紐です。仮紐と言って後で外す、一時的な押さえの紐としても使います。
伊達締め(だてじめ)
コーリンベルト・着物ベルト
着物の胸元や衿の重なりをキレイに整えるために使用します。留め具付きで伸縮性のあるゴムベルトです。コーリンベルトは製造しているコーリン株式会社さんの登録商標です。
帯板(おびいた)・前板(まえいた)
帯を締める時に帯に挟んで使用します。帯板の挟んである部分が正面になるようにするとシワもなく見た目もキレイな仕上がりになります。
帯枕(おびまくら)
帯を結ぶときにお太鼓の部分(背中側に出る部分)の形を整える為の道具です。帯の結ぶ形に合わせて帯枕の大きさや型も違ってきます。
帯締め(おびじめ)
帯揚げ(おびあげ)
草履(ぞうり)
草履台の色は金色、銀色、白色が着物とも合わせやすくてオススメです。モダンなものカジュアルなものなどシーンや着物に合わせてコーディネートしましょう。
和装バッグ、着物バッグ
織物柄の和装バッグがオススメです。コンパクトなサイズからA4が入るサイズなど種類も沢山あります。コーディネートがしやすいように、草履バッグセットで販売されている場合もあります。
3.着付け前の事前準備
小物の名前が分かって着付けに必要な物が揃ったら、次は着付け前の事前準備が必要です。直前になって慌てなくていいように前日までにしておくと良い事前準備をご紹介します。
- 訪問着・帯・小物のコーディネートを決めましょう。
- 訪問着や帯の畳みジワを軽減させるために畳紙から取り出して、着物ハンガーに掛けておきましょう。
※何日も前からハンガー掛けしておくのはオススメしません。前日の夜寝る前や当日の朝で大丈夫です。 - 長襦袢(ながじゅばん)の衿に半衿(はんえり)を縫い付けましょう。又は、半衿用の両面テープがあると便利です。
- 長襦袢(ながじゅばん)の内側の衿に衿芯(えりしん)を入れて形を整えましょう。
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4.訪問着の着付けに必要な物リスト
上記でご説明した必要な物を一覧にまとめました。
肌襦袢(はだじゅばん)又は、肌着(はだぎ)と裾除け(すそよけ)どちらか一式
補正グッズ・補正パッド
※薄手のフェイスタオル3枚で代用可
長襦袢(ながじゅばん)
※半衿(はんえり)、衿芯(えりしん)を付けたもの
腰紐(こしひも) 3本
※コーリンベルト、着物ベルト3本で代用可
伊達締め(だてじめ) 2本
コーリンベルト、着物ベルト 1本
帯板(おびいた)・前板(まえいた)
帯枕(おびまくら)
帯締め(おびじめ)
帯揚げ(おびあげ)
草履(ぞうり)
和装バッグ、着物バッグ
※着付け教室によって異なる場合もあります。
着物は日本の民族衣装であり大切な文化の1つです。聞き慣れない名前の小物が沢山あり敷居が高く感じてしまいますが、人生の行事の様々な場面で着物を着る機会があると思います。少しずつ着物に親しみをもち、身近に感じて頂けると幸いです。
最終更新日 2024年10月22日
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