【子どもの習い事・芸術】リトミック教室の基礎情報。気になる種類と効果

赤ちゃんの頃からできる習い事として人気のリトミック。子どもの可能性を広げられるかも…と期待しているパパ、ママもみえるでしょう。実際リトミックは芸術的センスだけでなく、子どもの心や脳、身体の発達に良い影響を与えてくれると言われます。でもリトミックと聞いても、その内容にピンと来ない親さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、リトミック教室の基礎情報や教室の種類、得られる効果について紹介します。

1.リトミックとは?

リトミックは20世紀初頭にスイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズ博士によって創案された音楽を用いた教育法で、児童心理学、生理学の観点から子どもの基礎能力を引き出す教育として知られています。日本では21世紀前後から幼児教育として注目を集め始めました。リトミック教育の目的は音に合わせて身体を動かしたり、楽器や身体を使って音を出すなど音楽を使って子どもの心身や感覚、完成、また音楽の基礎などを育むことです。また音楽の技術的・実践的な習得よりも、身体を使って音楽を楽しむことに重点を置いていることが特徴です。

リトミックの種類

リトミックにも様々な種類があります。まずは、年齢で内容が変わる「ベビーリトミック」や「幼児リトミック」。どちらも前述したように、音楽に合わせて身体や楽器を使ってリズム遊びをすることで、表現力等を高めます。(詳しい内容に関しましては「年齢別リトミックの内容」でお伝えします。)ただ「幼児リトミック」に関しては、音楽遊びに特化した教室、運動遊びに特化した教室、両方を兼ね備えた教室があります。中には「お絵描き」を取り入れるような教室もあります。リトミックを習わせたい目的には、「楽器に触れさせたい」「身体を動かす楽しさを感じさせたい」など親さんによっても様々かと思いますので、見学に行くなどして目的に合った教室を見つけましょう。

またリトミックには「英語リトミック」と呼ばれるものもあります。これはリトミックに英語を掛け合わせたもので、講師が英語を使って話したり、英語の曲に合わせて楽しんだりします。「英語力」が問われるこれからの社会、小さなうちから英語に触れておくことは重要とも言われています。英語を習う前段階としても有効的でしょう。外国人講師が担当する場合もあるので、本場のネイティブな発音に慣れることもでき、耳を傾けて一生懸命聞き取ろうとすることでより高い集中力も身に付けられそうですね。

年齢別リトミックの内容

リトミックでは、年齢や発達に合わせた内容を組んでいます。
※こちらで紹介するものはあくまでも一例ですので、教室によって内容も異なる場合があります。

0~1歳

「ベビーリトミック」とも呼ばれるものです。0~1歳児は少しずつ周りの人のまねができるようになる時期です。リトミックではパパやママと一緒に音楽に合わせて身体を動かしたり、手遊び歌、マラカスやタンバリン、鈴などの簡単な楽器を使い音楽に合わせて演奏することもあります。いろいろな音を体験し、リズム遊びで感性を刺激し子どもの脳の発達を促します。

2歳

親から徐々に離れ、お友達と関わり合いをはじめるこの時期。手指の発達がはじまる時期でもあるので、音楽以外にも、色塗りや折り紙、貼り絵などを行い、神経系の発達を促します。音楽では、いろいろな音に触れ、リズム遊びで感性を刺激し、脳の発達を促します。自由なリズムと音で自分の表現を楽しみます。同時にレッスンを通して、親から少しずつ離れていく訓練も行います。

3歳児

「幼児リトミック」などと言われます。まねっこの模倣期から、自分で考え行動する創造期へと脳の成長が変わってきます。脳への刺激をより活発にするために、言葉をリズムで打ったりステップを踏んで音で理解し、語彙力を広げていきます。音楽以外の取り組みでは、色々な形の図形を書いて手先の感覚に刺激を与えたり、色棒や玉を用いて数の概念を理解することも行います。

4歳児

模倣期から創造期への移行が著しくなる時期です。自立へのめばえが始まる大切な年齢でもあります。最初はお母さんと一緒だったレッスンも一人でできるようになってきます。教室では、音の高低あるリズムを両手で表現することで、指や手、身体のバランス感覚を養います。また音の高低やリズムを理解し、五線譜に表すことや、数字やひらがなを書くことも少しずつはじめます。

5歳児

周りとの関わり合いを理解し、協力して物事をできるようになってきます。感情のコントロールができるようになるのもこの時期で、仲間と取り組む活動が増え、表現方法もレベルアップしていきます。5歳児レベルではドからソの5音を理解し音高の基礎固めをし、自分で書いた楽譜を歌ったりリズムを打ったりして表現することを学びます。発表の場も与えられ、人前に立つ訓練や、発表の課題に取り組むことで思考力や行動力、表現力を促す取り組みを行います。

教室の種類

リトミック教室は大きく分けて、楽器の演奏できる音楽の先生が自宅や、公民館などの場所を借りて行う個人教室と、大手楽器メーカーなどが運営する教室の2種類があります。個人での教室の場合、アットホームな雰囲気で個々のペースに合わせながら楽しくやれるという利点はありますが、リトミックは資格がなくとも講師ができ、簡単な音楽遊びでも「リトミック」と謳うことができるため教室選びには注意が必要です。企業主催の教室ですと、専門のカリキュラムを受けた講師が年間計画に沿った内容で進めるので得られる効果も期待できますが、個人経営のところと比べると融通が利きにくく少し堅苦しく感じるかもしれません。

2.メリットとデメリット

①メリット

  • 集中力がつく
    音楽の変化に合わせて体を動かすリトミックは集中して音を聞き分ける必要があるため、集中力を高める効果があります。年齢が上がり、音のイメージを声や踊りで表現するようになると、頭の中で物事を順序立てて考える「内的集中力」が身につくことも期待できます。
  • 基礎的な身体能力が身につく
    リトミックでは、身体全体を使い音楽のリズムに合わせて体操や手遊びを行うため、反射神経をはじめとした身体能力が養われます。同時にリズム感も身に付き、リズム感は運動のセンスにも役に立つ感覚でもあります。実はスキップができるか否かも、リズム感が関係しているのですよ。
  • コミュニケーション能力が高まる
    小さな頃から周りに合わせて同じ動きをしたり、3、4歳頃からは仲間と一つの課題に取り組んで発表することも多いリトミックは、集団行動の中で一緒に表現する楽しさを味わい、自然とコミュニケーション能力や協調性などの社会性を身につけることができます。また表現力はひとりひとり異なるもの。それを受け入れる柔軟性が身につくことも期待できますね。

 

②デメリット

  • 効果が見えにくい
    リトミックのデメリットとしてあげられるのは、成長や効果の判断基準がないことです。他の習い事、例えば英語や水泳であれば検定などで上達の確認ができますし、ピアノであれば課題曲が弾けるようになったなど、他人にもわかる基準がありますが、リトミックにはありません。効果を疑問に思う時があるかもしれませんが、音楽に合わせて歌ったり身体を動かせるようになれば成長の証し。お子さんを褒めてあげましょう。
  • 短期間では効果は得にくい
    リトミックの効果はすぐには見えにくいものです。特に赤ちゃんは徐々に音を聞き分け、身体が動かせるようになります。リトミックは長い目で見て取り組むことが必要です。まずは一緒に行うパパやママが楽しむことが大切かもしれません。楽しそうなパパやママをみてお子さんも良い刺激を受けます。

3.いつから始める?

リトミックの対象年齢は、6か月頃から就学前が多いです。この時期は脳神経の発達が著しく、5歳までに全体の80%が形成されると言われています。この時期に音で感性を刺激しながら、身体を動かしたり、手指で細かい作業をするなど様々な活動を行うリトミックは、子どもの成長に多方向から良い効果をもたらしてくれます。習い始めるのに最適な時期は、音に対する反応が見えはじめる1歳頃がベストと言えるでしょう。長期的に取り組むこともできます。それ以降でも遅いことはありませんので、興味をもったら体験教室などをのぞいてみましょう。

4.月謝の相場

月謝

地域により差はありますが、週一回で\3,000~\7,000が相場となります。公民館などを利用した個人の教室は安めで、楽器メーカーが開いている教室は\5,000~と高めとなっています。また、回数制の教室もあり、一回\2,500前後となります。

入会金

教室にもよりますが、大手楽器メーカーなど企業が運営する教室などで必要となる場合があります。\5,000前後が一般的です。

教材費

 
基本的にリトミックは、教材は不要な場合が多いですが、企業の教室で必要となるところが多く、\4,000前後となります。

5.必要なもの

リトミックで使う楽器や教材は教室側で用意されているところが多く、手ぶらで通える場合がほとんどです。自分で用意するものはほとんどありませんが、個人教室などではペンやクレヨン、スケッチブックなどの筆記具がいるところがあります。

6.どこに通う?選び方のポイント

クラス編成

 
リトミックでは子どもの発達段階に合わせたカリキュラムやレッスンを行うことが大切で、クラスが年齢別に分かれているかが教室選びのポイントとなります。価格が安めのところや、公民館などで行われる教室では、年齢を問わず開催されることが多いです。高い効果を得るためには、細かく分かれているところの方が良いでしょう。パンフレットなどで、参加年齢や内容がわからない場合は体験にいって、参加されているお子さんの年齢層や教室の内容など確認するとよいですよ。

生の楽器をつかっているかどうか

 
お子さんにはできる限り本当の音や生の音を聞かせて育てたいもの。教室によっては、CDなどの音楽でレッスンを行うところもあります。最低限、ピアノなどの楽器を使う教室がいいですね。先生が生徒の反応を見ながらピアノを弾いて、音の強弱や音高を使い分け、レッスンを進めていきます。また、お子さんが色々な楽器に触れて、出る音を体験することもリトミックでは有益です。その点では、沢山の楽器を持っているであろう、大手楽器メーカーの教室などがおすすめと言えます。

目的

 
リトミック教室に通う目的も選定のポイントとなります。ピアノを習う前段階として音楽に触れさせたい、ゆくゆくは音楽系の学校に進学させたいなどお子さんに本格的に音楽の習い事をさせたい考えているのであれば、大手音楽教室の教室をおすすめします。大手の教室には、リトミックの先のコースとしてピアノ教室をはじめ多彩なコースが用意されています。

発達に合わせたコース選びも可能なので、お子さんのレベルに合った指導を受けることができるでしょう。お子さんが楽しく音楽と触れ合うことや、親子のふれあいの場としての参加が目的であれば、個人教室や公民館などで開催される教室で十分でしょう。価格も低く抑えられます。

教室や先生の雰囲気

 
仲間や先生と音楽に触れ合うリトミック。楽しむためには教室の雰囲気は大切ですね。それには先生の人柄や子どもたちへの理解、指導技量が関わってきます。子どもたちの気分を高め、やる気を促す言葉がけができているかどうか、ひとりひとりをしっかり見ているか、確認してみましょう。保護者も一緒に参加する教室であれば、お母さん方の雰囲気も気になるところ。

体験教室に参加して様子を見て、入会しているお母さんにも話を聞けると良いですね。無料体験レッスンは多くの教室で随時開催されています。また大手の企業では毎回\500で参加できるリトミック教室を定期的に開催しているところもあり、気軽に体験することができます。

7.親の負担は?

低年齢では親も参加しなくてはいけない
ほどんどの教室が3歳ぐらいまでのお子さんはお母さんと一緒にレッスンを受ける形をとっています。親子の触れ合いが教室入会の目的だったり、歌や手遊びのお好きなパパママであれば問題ないでしょうか、苦手な方や時間に余裕のない人にとっては負担となるかもしれません。

8.こんな子にオススメ!

  • 適齢期になったら音楽の習い事をさせたい
    ピアノを習わせたいけれどレッスンを受ける集中力や手指がまだ小さい、将来は本格的に音楽の道に進ませたいとお考えであれば、リトミックはその入り口として最適です。リトミックの目的は音楽を楽しむこと。同時にリズム感や音感が鍛えられ、4、5歳になれば五線譜の書き方を学べる教室もあり、次に行う音楽の習い事のステップになります。リトミックと並行して習うことも可能なので、音楽の幅や表現力が広げられますね。
  • 親子で楽しめる習い事がしたい
    親子で過ごす時間がたっぷりある入園前。一緒にできる何かをお探しの親御さんにリトミック教室はぴったりでしょう。水泳や体験教室など、幼いころから通える教室はたくさんありますが、親も参加でき、一緒に取り組める教室はなかなかありません。楽しいという点に置いても有意義な時間が過ごせるでしょう。パパママのストレス解消にもなりますね。特に脳が最も発達すると言われる0~3歳の時期に、音の刺激を受けながら親子でスキンシップをすることは、心の形成にも良い影響を与えます。
  • 集中力や社会性を身につけさせたい
    音楽に合わせて、飛ぶ・走る・止まるなど身体を動かすリトミックは、音を聞き分ける集中力が必要となります。次に行う行動を予測する力も育まれ、それらの力は今後のスポーツ活動にも役に立つでしょう。また、周りの子と同じ動きをしたり、同じ課題に協力して取り組み発表する機会もあるリトミックは、協調性や社会性を身につけることも期待できます。就学・入園前の集団生活に慣れるきっかけとしてもリトミックは最適と言えるでしょう。

音楽を通して、子どもの心身の総合的な発達を促すリトミック。親子で楽しめる教室が見つかると良いですね。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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