習い事にピアノは無駄?子供のピアノ教室の選び方と効果

女の子の習い事ランキングで常に上位に上がるピアノ。女の子に限らず、男の子でも習っている子がいたりして、発表会ですらすら伴奏を弾く姿には誰もが見とれますよね。憧れから「やりたい」という声も挙がりやすいですが、ネット上には「ピアノを習っても無駄」という声もあります。習うからにはピアノの購入も考えなければならず、購入費用や月謝を考えると悩むところ。今回は、ピアノ教室の選び方や効果をまとめてみました。

1.ピアノ教室とは?

ピアノ教室では、ピアノを弾くための譜面の読み方やリズムの取り方からはじめ、ピアノの演奏方を教わることができます。課題曲を弾けるようになるまで指導を受け、毎回レッスンの終わりには自宅での練習のポイントや宿題を与えられます。その曲が習得できたら、レベルを上げて次の曲に進んでいきます。練習のほかに、発表会や検定、技術を磨き希望すればコンクールに参加することもできます。ピアノ教室には大まかに先生が個人で開いているものと、企業が運営するものの2種類があります。

ピアノ教室の種類

個人教室

音楽大学出身であったり、ピアノ演奏を得意とする人が自宅などで教室を開いています。マンツーマンの個人指導がほとんどです。月謝が大手企業より安めなことや時間の融通も利くので、他の習い事や家庭の都合に合わせて日程を組むことができます。発表会は他の個人教室と合同で行うことが多いです。個人教室の中には、大手企業に所属する先生がその企業の名のもと自宅で教室を開いているパターンもあります。企業独自の検定が受けられたり、企業主催のコンクールに参加することができたりします。

企業の教室

大手企業や地域の楽器屋さんが運営するピアノ教室です。中でも大手企業のピアノ教室は全国展開されており、レベルや年代によって多彩なカリキュラムが用意されています。カリキュラムは、赤ちゃんから参加できる親子で音楽を楽しむコースや、音楽大学受験を見据えたハイレベルなコースまで幅広く設定されており、お試ししたい方向けの数回限りの体験コースもあります。また、企業の教室には個人レッスンのほか数名で行うグループレッスンもあります。大手企業はホームページやチラシなどで教室内容や費用が明確に記されているので、選びやすく安心感もあります。

ピアノ教室のスケジュール

個人、大手企業、どちらもレッスンは月3、4回で一回30~60分程度のスケジュールになります。ハイレベルのコースになると、1回2時間、週2回行うところもあります。

2.メリットとデメリット

メリット

  • 知能が高まる
    譜面を目で追いながら右手と左手が違う動きをし、さらに耳でその音を聞くという一連の動作は、右脳と左脳両方を働かせ、脳に刺激を与えます。脳科学者である澤口俊之さんは、「人生の成功に関係する全ての基礎がピアノで高められる」、「ピアノ演奏は驚くほど脳に良い」という研究結果を発表しています※1。またピアノを習っている子どものHQ※2は、学習塾やスポーツ系などほかの習い事をしている子どもより高いというデータもあります。

    ※1 参考:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会「今こそ音楽を!第3章脳科学観点から~澤口俊之先生インタビューその1」
    http://www.piano.or.jp/report/04ess/livereport/2015/07/29_20010.html
    ※2 脳の前頭前野で作られる人間性知能のこと

  • 音感が身につき、音楽の基礎が身につく
    88の鍵盤で高音から低音まで幅広い音域をもつピアノは、メロディーと伴奏を同時に演奏でき、音楽の基礎を総合的に学ぶのに最適な楽器だといえます。またレッスンの最初のうちは楽譜の読み方から指導をしてくれます。音感やリズム感が身に付き、音楽の基礎知識を習得できるので、そこから他の楽器を演奏するのも容易になりますし、学校の音楽の授業に限らず音楽そのものをより深く楽しめるようになるでしょう。
  • 忍耐力が養われる
    ピアノがうまくなりたいのなら、毎日の個人練習は欠かせません。毎日毎日ピアノの前に座り、同じ曲を弾き続けることは子どもにとってそう簡単なことではありません。楽しくない、やりたくない日もあるでしょう。そんな気持ちの時にも練習をこなし、積み重ね、やり抜くことで忍耐力がついていきます。
  • 一生の趣味や生きがいになる
    おじいちゃん、おばあちゃんになっても演奏できるピアノは生涯の趣味になります。ピアノが弾けることで活躍できる機会もまれではありません。また、日常のストレス解消や受験勉強の息抜きにピアノを弾くという人もいます。自宅で簡単にリフレッシュ・気分転換できるのは嬉しいですね。

デメリット

  • ピアノを購入する必要がある
    ピアノを習う場合、一番悩ましいことといえばピアノを購入することではないでしょうか。価格についてもそうですが、家の設置場所など、やりくりしなければなりません。設置については床の強度の確認も必要です。キーボードでも練習はできますが、鍵盤の重みが違うのでできれば本格的な練習ができるピアノがあるといいですね。
  • 自宅の防音対策や配慮が必要
    家での練習には、ピアノを弾く時間帯などご近所への配慮が必要です。夜間はもちろん、早朝も避けた方が良いでしょう。本格的にピアノに打ち込むようになると、何時間も練習するために壁を防音対策のあるものに替えるなど対策が必要になってきます。防音対策には壁に貼り付ける吸音材や防音シート、床に敷く防音マットといった自分で施せるものも市販されています。またアップライトピアノに外付けできる消音機器といったものも市販されています。それを利用すれば、電子ピアノのようにヘッドホンで音を聞きながら練習することも可能です。どちらにせよ、防音対策でもコストがかかります。
  • 練習時間の確保と親の管理
    ピアノの練習は習い始めた小学生であれば一日30分するのが良いと言われます。毎日のルーティンである宿題もこなさなければいけませんし、他の習い事や学習塾に通っているお子さんも少なくないでしょう。しかし、ピアノは毎日繰り返し練習することが重要です。指の動きや楽譜ごとの鍵盤の位置の習得にも影響が出ますので、きちんと練習ができているか見届けていく必要があります。また最初のうちは一人で練習することは難しいので付き添いが必要です。
  • 発表会やコンクールにお金がかかる
    発表会はおよそ年に一回、コンクールへの出場は任意のところが多いのですが、参加費として5,000円~1万円程度かかる場合もあります。参加費のほかにも、写真代やDVD代、先生へのお礼の花束代など、しめて5,000円くらい必要になることもあります。そして発表会といえば外せないのが衣装ですね。靴も含めて、8,000~1万円ほどで、成長の早いお子さんは毎年買い替えなければならないことも。特に女の子の衣装は本人の希望もあり、なかなかの出費になりそうですね。

3.いつから始める?

ピアノを習うにはいつから始めるのがベストなのでしょう?ピアノの鍵盤を指で押せる力がつくのは4歳前後だといわれます。発達が未熟なうちに始めると、子どもは無理に弾いたり、苦痛に思ってしまいます。判断の目安として、子どもの手の発達も重要視しましょう。また、30分ほどのレッスンを椅子に座り集中して行えるかも目安の一つになります。少しでも早く音感やリズム感に触れさせたいのであれば、ピアノが習えるようになるまでリトミックと呼ばれる教室に通うのがおすすめです。

リトミックでは、音楽を通じて体を動かしたりお母さんと一緒に歌ったりすることで、音を聞き取る力やリズム感などの音楽能力や表現力を育むことができます。ピアノを習う上で、音楽能力や表現力はとても重要になってきますので、鍛えておくに越したことはありません。ある程度大きくなれば、いつからでも始められるピアノ。「大人のためのはじめてのピアノレッスン」といった教室も見かけますよね。成人男性向けのレッスンもあるくらいですから、やりたいと思った時が始め時。お子さんがやってみたいと言った時、興味を示した時がベストタイミングですよ。

4.月謝の相場

ピアノはどこでどのように習うかによって月謝も変わってきます。

  • 個人教室…幼児5,000円前後
    小学生5,000円~7,000円前後
    楽譜代(都度)
  • 企業の教室…幼児7,000円前後
    小学生8,000円前後
    入会金5,000~8,000円
    教材費2,000円前後
    施設費2,000円前後

企業の教室では入会金などが必要となる場合も多いです。価格の開きは地域によるもので都心部は高めです。他にも施設を借りて教室を行うので施設代がかかることがあります。こちらも都心部ですと少し高くなりがちです。また企業の教室では、幼児のうちは4人程度のグループレッスンと個人レッスンの2通りがあります。始めのうちは一人ではなく仲間がいた方が楽しく参加できるかもしれませんね。幼少期から行うグループレッスンは、指への負担も少なく幼児の手にも弾きやすいオルガンから始めるところもあります。その場合、まずは鍵盤や弾くことに慣れることから始め、指の筋力が付いたらピアノへと移行していきます。

小学生以上になると、レベルにより教室がわかれる企業もあり、レベルが上がるごとに月謝も高くなります。更に上に進んだ音楽系の高校や大学受験などを見越したハイレベルのクラスになると、特別な先生の指導を2時間程受けることになり、月謝も17,000円~40,000円と高額になります。それに比較すると、個人教室の月謝は低めです。入会金などの費用も掛からないところが大半です。個人経営の場合、先生が各自自由に月謝を決められるので教室によって月謝に差があります。個人教室の中にもハイレベルな特別レッスンをする先生もあり、月謝は20,000円前後~と高めです。

他にかかる費用としてアップライトピアノやグランドピアノには、調律というメンテナンス費もかかります。調律は音の調整などを専門家にしてもらうもので、年に1回程度、15,000円前後が必要です。

5.必要なもの

①ピアノ

自宅で練習するためのピアノには3つの候補が挙げられます。

グランドピアノ

KAWAI(カワイ) グランドピアノ GX-1
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本来のピアノの形であるグランドピアノ。鍵盤に加わった力がテコの原理で内部のハンマーを押し上げ弦を響かせる仕組みです。豊かな音の響きや音色、細かな連打やトリルなど思うままに演奏できる点など、グランドピアノだけが持つ魅力はありますが、家庭で使用するには大きさと価格が悩ましいところです。家庭向けのものでも100万円から300万円します。ただし将来音楽大学に進学したい、ピアニストになりたいと本格的にピアノに打ち込みたいお子さんは、追々グランドピアノの購入を考える時期が来るかもしれません。

アップライトピアノ

YAMAHA(ヤマハ) アップライトピアノ b113
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家庭に置くピアノとしては一般的な上部が開く縦型のピアノです。ピアノ教室でもアップライトピアノを使用する場合が多いでしょう。グランドピアノの違いは鍵盤とハンマーに加わる力が同一方向でないため、力と時間のロスが生じます。そのため素早い連打をするには限界があり、音に響きもやや劣ります。ただ自宅に置くことを考えるとグランドピアノの感覚と一番近く、設置もしやすいでしょう。価格は50万円前後のものが多いです。

電子ピアノ

KAWAI(カワイ) 電子ピアノ CN29 A
KAWAI(カワイ) 電子ピアノ CN29 A
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アップライトでも価格面や設置場所で悩ましい方には電子ピアノという選択肢もあります。音の質は本物のピアノと比べればどうしても劣り、鍵盤のタッチの感覚も異なります。しかし価格帯も5万円程度~と他に比べれば安価に購入できるので、手を出しやすいかと思います。他にも音量の調節機能やヘッドホンでの演奏も出来るので、ご近所への騒音が気になるご家庭にも良いでしょう。

電子キーボード

CASIO(カシオ) Casiotone CT-S200BK
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ピアノに比べると鍵盤も軽量で音の質にも大きく差がありますが、初心者さんや小さなお子さんの第一段階としては、キーボードという選択視もあるでしょう。長く続けていくのならばピアノを購入するのが一番いいと思いますが、やはり個によって向き不向きあるのがピアノ。小さなお子さんの場合、興味本位で始めてみたもののやっぱり違った・・・ということもあるかと思います。そうするとせっかく買った高価なピアノもタンスの肥やしになってしまいかねません。そういった心配がある場合はまずはキーボードから始めて、お子さんの様子を見ながら考えてもいいかもしれません。

キーボードは1万円前後で購入することができます。キーボードの場合、ピアノ本来の88鍵盤より少ないコンパクトサイズのものもあります。習い始めは隅から隅まで使って演奏することはないので、コンパクトサイズでも十分かもしれません。しかしレベルアップするにつれ、鍵盤が足りなくなることも出てくるので、その時が買い替えのタイミングとも言えるでしょう。

鍵盤の楽器には他にもエレクトーンやオルガンもありますが、キーボード同様、鍵盤が軽く、タッチが変わってくるので注意が必要です。ピアノは音の響きがひとつひとつ異なりますので、実際に弾かせてもらって確かめるといいですよ。違いが分からないうちは店員さんに相談してみるのもおすすめです。どの種類のピアノを買おうか迷った場合には、ピアノ教室の先生にも相談してみるといいでしょう。

また、ピアノの購入には中古という選択肢もあります。中古のピアノを扱っているところに繋がりのある教室もありますので、一度先生にも伺ってみるといいですよ。そういったところはメンテナンスをきちんと行っている場合が多いので中古品でも安心して購入できるでしょう。

②メトロノーム

YAMAHA(ヤマハ) メトロノーム MP-90BK
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練習時、テンポを安定させるために使用する機械です。メトロノームを使う利点は、自分の弾けないところがわかる点や、自分の弾いた音をしっかりと聞ける点です。自分の弾けないところは自意識無くテンポが速くなったり遅くなったりしがちですが、メトロノームがあれば一定のテンポを守って弾くことができます。メトロノームには、振り子式、電子式の二種類があり、価格は振り子式が3,000円前後、電子式が1,500円~3,000円くらいです。メトロノームはスマホのアプリにもありますが、初心者には目と耳両方で確認できる振り子式をおすすめします。

③防音グッズ

AutoGo 硬質吸音フェルトボード 12枚セット
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家でピアノ練習をする時に気になるのがご近所さん。お子さんが練習するのは夕方~夜間にかけてのことが多いでしょう。電子ピアノやキーボードには音量調節機能がついていたり、ヘッドフォンが使用できるので安心ですが、音量が調節できない場合は防音対策も必須となってきます。

また電子ピアノであっても、自宅、マンションやアパートの2階以上の階に置くとなると、下の階への騒音対策も必須です。そのため、ピアノの防音グッズも多数販売されており、種類も豊富にあります。ピアノ本体に取り付けることでヘッドフォンの使用が可能になる「消音ピアノユニット」、ピアノの足にはめて使用する「防音インシュレーター」やピアノの下に敷いて使用する「防音マット」を始め、いろいろなものが販売されているので一度調べてみて下さいね。

6.どこに通う?選び方のポイント

日程

他にも習い事をしていたり、親御さんも仕事があると、習い事のスケジュールを合わせるのも大変ですよね。その点個人教室は、空きがあれば時間や曜日の指定や変更の融通が利きます。一方、大手企業の教室はカリキュラムごとに日程が先に組まれています。都心など近隣に複数の教室があれば、その中から日程に合わせて選択することができますが、少ない地域では希望するカリキュラムの選択が難しいこともあります。

レベル

企業の教室は様々なコースが設定されているので、お子さんのレベルに合ったコースを選ぶことができます。個人教室も、レベルに合わせて指導をしてくれます。どちらも初心者への窓口は広く、段階に合わせた選択が可能です。本格的に弾くようになったり、音楽大学やプロを目指すようになると、企業の教室であればハイレベルコースという選択肢がありますし、そういうお子さんを専門に個人指導する先生の教室もありますので、途中で教室を変わったり、掛け持ちするお子さんもでてきます。

先生

個人指導が大半のピアノ教室はお子さんと先生の相性もポイントとなってきます。ご近所の口コミを参考にしたり、体験レッスンで確認できるとよいですね。企業の教室であれば、先生は複数みえるので、途中で他の先生に変更することもできるかもしれません。

レッスンの人数

マンツーマンの指導を嫌がったり、一人では恥ずかしいというお子さんには、グループレッスンをおすすめします。仲間がいることでやる気がおきたり、良い刺激を受けられます。また合奏ができるので、個人レッスンとは違った楽しみがあります。合奏となれば、友達の音に合わせて弾くことで協調性も生まれるでしょう。反対にお子さんのぺースに合わせた手厚い指導を望むのならば、個人レッスンがおすすめです。分からないまま進んでしまうことも無ければ、先生から見てもお子さんの苦手な部分が見つけやすく、個のスキルアップがしやすいでしょう。

教材

幼児から始める場合はさほど気にする必要はありませんが、小学生以上であれば学校での合唱の伴奏を目標にしているお子さんもいるでしょう。ピアノの教材は、習い場所によっても取り扱うものが違います。基本は教室で用意された教材に沿って練習を進めますが、個人教室の場合、お子さんの「弾きたい」に合わせて練習曲を選んでもらえるところもあります。またお願いすれば、持参した学校の楽譜の練習をさせてもらえる場合もあります。やはり自分の好きな曲を弾くことがお子さんのやる気にも繋がります。その辺りの融通が利くのかどうかも事前に確認しておくといいでしょう。大人になってから始める場合は、ジャンル選びも必須です。

7.親の負担は?

ピアノ購入や発表会にお金がかかる

ピアノの購入は、他の習い事にはない、大出費ですね。また、発表会の費用も外せません。ドレスと靴、1回着て終わりになることも多く、毎年1万円ほどの出費は決して安いものではないでしょう。

自宅練習の付き添い

毎日毎日練習を繰り返すのは地道な作業で、お子さんにとってはなかなか辛いものです。苦痛で嫌だと思っているお子さんに練習をさせるのは至難の業で、ストレスに感じてしまう親御さんも中にはいらっしゃるでしょう。お子さんがやる気になるような上手な声掛けであったり、親が横に座って練習に付き添ってあげることも必要です。

8.「ピアノを習っても無駄!」はなぜ?

ピアノを習わせたいと思ってネット検索してみると「ピアノを習っても無駄」というようなワードも目立ちます。なぜピアノを習うことが無駄なのか口コミを参考に調査してみました。ピアノは親の目線から見ても、向き・不向きが大きく感じられやすい習い事でしょう。聞いただけでその音が分かる「絶対音感」。これはピアノを始めるのが早ければ早いほど身に付きやすいと言われています。絶対音感があるのとないのとでは、楽譜の覚え方やスピードにも大きく差が出ます。

絶対音感があれば、楽譜を完璧に覚えていなくとも耳に残っている音や感覚で弾くことができますが、絶対音感がないとつまずくことも増えます。つまずくことが増えれば増えるほど子供のやる気も減退。ピアノを弾く上で一番大切なのは本人のやる気ですが、そのやる気を失ってしまえば上達もしにくくなり、親が見ていても「向いていないのかな」と感じてしまうでしょう。またピアノは毎日の積み重ねがとても重要です。デメリットでも述べたように、毎日鍵盤に触れることで鍵盤の位置を確実に習得し、指の動き・開きもよくなります。どんなに忙しくても疲れていても、まめに練習することが大切で、そのためには親の根気もかなり必要となるでしょう。

ピアノを習うには、他の習い事に比べて費用も多くかかります。お金もかかる、時間も取られる、親の労力もかかる、けれど学校の授業で役立つかと言えば必修科目でもないので弾けなくても困らないし、将来の仕事に役立つかといえば役立つ仕事はほんの一握り。いくら上達しても大きくなってピアノに触れる機会がなくなるとせっかく鍛えた指の動きも悪くなります。そうすると親からすれば「これだけお金をかけたのに・・・」と無駄に感じてしまうかもしれません。ただしメリットでも述べたように得られることが多いのも確か。

大人になってからもピアノを弾くことが気分転換になることもあります。もちろんまったく弾かなければ腕は落ちますが、それでも人並みには弾けますし、また積み重ねれば腕を取り戻すこともできます。いろいろと口コミをまとめてみましたが、これってピアノだけに言えることではないと思いませんか?どんな習い事だって毎日の積み重ねは大切で親の労力もかかります。他の習い事と置き換えてもだいたい同じことが言えるので、習い事として「ピアノ」を挑戦させてみるのは決して無駄ではないと言えるでしょう。何にせよ、一番が本人のやる気ですね!

9.こんな子にオススメ!

音楽が好き!

歌うことや音に合わせて踊ったり、音楽が好きな子、もっと音楽と親しみたい子には「音楽への入り口」としてピアノを習うことをおすすめします。一台で主旋律と副旋律を同時演奏でき、高音から低音まで奏でるピアノは、音楽の基礎を学ぶのに最適な楽器だからです。ピアノを弾けるようになれば、譜面も読めるようになり、他の楽器の演奏も含め「音楽」の幅が広がっていくでしょう。

集中力を付けたい!

譜面を見ながら10本の指を同時に動かし、足はペダルを踏み、脳をフル活動させるピアノは集中力の高さを要します。また、毎日の練習の積み重ねによっても集中力が自然と鍛えられていきます。

ステージに上がりたい!

かわいいドレスを着て、ステージに立つお友達の姿を見てピアノを習いたいと言い始めたお子さんも多いのではないでしょうか。また、学校の発表の場でピアノ伴奏や指揮を振る仲間の姿にもあこがれますよね。沢山の人の前で演奏するのは気持ちの良いものです。それを目標にお家での練習を頑張る子もいます。また、小さいうちから人前に立つ経験を積むことも将来きっと役に立ちます。

ピアノは、お子さんの成長へのメリットだけでなく、落ち込んだ時の逃げ道(気分転換)ともなってくれる場合があります。ピアノ教室を卒業した後もピアノを弾くことが日常の楽しみの一つになってくれたらいいですね。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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