ハンドメイド豆知識☆金属アレルギーでも安心して使えるおすすめパーツ
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ハンドメイドが盛んになり、いろいろなジャンルやデザインの個性豊かなアクセサリーがたくさん生まれています。でも金属アレルギーを発症する女性も増えているのが現状です。そのせいでおしゃれを我慢したり、アクセサリー選びの幅が制限されてしまっている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、作り手にも買い手にも知って損はない豆知識!金属アレルギーの方でも安心して使えるオススメパーツを紹介します。
1.金属アレルギーとは?
金属アレルギーといっても、金属そのものに反応してアレルギーが発症するわけではありません。金属性のアクセサリーを身に着けた際、汗などによって金属から溶けだした金属イオンを身体が異物として捉え、過剰反応することで起こります。金属アレルゲンへの許容量には個人差がありますので、ずっと発症しない人もいれば、ある日突然発症する方もみえます。金属アレルギーは、体内に溶け出す金属イオンが蓄積し、自身の許容量を超えた時に発生します。ですので今現在金属アレルギーの症状が出ていない人にとっても、金属アレルギーは他人事ではないのです。
金属アレルギーになったからといって、すべての金属に対し、必ずアレルギー症状が出るわけではありません。個人によって、アレルギーの出る金属と出ない金属があります。パッチテスト等を通して、自分がどの金属に対して反応を起こすのかを知っておくことも大切です。またアレルギー反応は、その時の体調によって変化する方もみえます。体調を崩していたり、疲れが溜まっていることで、いつもはめている指輪やネックレス周りに症状が出ることもあります。症状が出た時には、早急にアクセサリーを外しましょう。
この金属アレルギーは残念ながら一度発症すると完治が難しいのが現状です。一度出たアレルギーが悪化しないよう気を付け、アレルギーを発症していない方も普段から予防を心がけていきましょう。
2.金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状はいくつかあり、症状にも個人差があります。その多くはアクセサリーが接触している部分の赤みやかゆみ、湿疹や水膨れです。ピアスに関しては、つけている部分が熱を持つ・腫れる・汁が出る・粉をふくなどの症状が出ることもあります。肌に異変を感じた時は、速やかにアクセサリーを外し、ひどい時には医師の診断を受けましょう。
3.アクセサリー選びや使用時に注意すること
1.アクセサリーを選ぶときの注意
金属には、溶け出しやすいものと溶け出しにくいものがあります。体内に溶け出しやすい金属ほどアレルギーを発症しやすいのです。金属アレルギーの原因の第一位ともいわれているニッケルは、金属の中でも安価で仕入れられる上に加工もしやすいため、身近にある様々なものに使用されています。安価なアクセサリーですと、ニッケルの表面をメッキ加工したものが多いです。メッキは剥がれやすいので、中の地金であるニッケルが肌と接触してしまう可能性が高く、注意が必要です。金属アレルギーを予防するためにも溶け出しにくい金属パーツのアクセサリーを選ぶようにしましょう。最近ではニッケルフリーと謳っているアクセサリーも多く、そういったものを選ぶと安心ですね。
2.使用時の注意
金属イオンは、金属が汗などと反応することによって体内に溶け出します。アクセサリーを身に着ける際は、こまめに汗を拭きましょう。特に汗をかくような場面では外しておくことが無難です。また、使用後はアクセサリーの汚れを落とし、清潔に保管しましょう。
4.金属アレルギーの方にオススメなパーツ
金属アレルギーの方も安心してオシャレが楽しめる「金属アレルギー対応」のパーツもいくつか紹介します。ただ他人によって金属アレルギー対応のものでも症状が出てしまう方もみえますので、ご自分の身体に合ったパーツを探してみてくださいね。
1.金
金は溶け出しにくい物質なので、金自体がアレルギーを引き起こす確率はほとんどありません。そのためゴールド製のアクセサリーは数多く販売されていますが、よく見てみるゴールド製品にはK24やK18などの表記がなされており、アクセサリーでよく見かけるのが、K18かと思います。Kはカラットの略、数字は金の純度を示しています。純金が100%の場合がK24と表記され、K18の場合純金が75%、残りの25%には他の金属が配合されています。
金属アレルギーのことだけを考えたらK24を…と考えがちですが、金の弱点を考えるとアクセサリーには不向きなので、金の弱点を補うために他の金属を配合する必要があります。そのため、K18のジュエリーが多いのです。主に金で作られているので金属アレルギーの方にも安心なのですが、割合は少なかれ他の金属も配合されているのは確かです。ほんの少量であっても、それに反応してしまうこともありますので注意しましょう。K18の中でも、K18ygやK18pg、K18wgと表記されていることがあります。数字の後は、金の色味を表しています。またその色味を出すために、配合物や量も異なります。
yg→イエローゴールド・・・銀・銅pg→ピンクゴールド ・・・銀・銅・パラジウム
wg→ホワイトゴールド・・・銅・パラジウム
18Kは、アレルギーを引き起こしにくいのですが、pgやwgのようにアレルギーを起こしやすいパラジウムを配合していることで、ygと比べるとアレルギーは出やすくなります。
2.銀
銀自体もアレルギーを引き起こす確率はほとんどありません。ハンドメイド界でよく聞くのが「シルバー925」。こちらは銀が92.5%使用された銀合金です。ほとんどの割合が銀ですので、金属アレルギーが起こりにくいとされています。しかし、シルバー925でも稀にアレルギーを起こすことがあります。これも、残りの7.5%に使用されている他の金属に反応しているからです。似たものに「スタークリングシルバー」というものもありますが、こちらは銀が92.5%、銅7.5%でできているものです。スタークリングシルバーであればニッケル等の配合物の心配がないので、シルバー925でもダメだという方にはこちらがオススメです。
3.プラチナ
プラチナと聞くと高価なイメージが強いかと思います。プラチナは、金属アレルギーを起こしにくい為、結婚指輪を作る際に一番人気が高い素材です。日本人女性の半数以上がプラチナ製の結婚指輪を選んでいると言われています。ただプラチナ製なら100%安全かといわれると、そうでもありません。プラチナ製の指輪には、加工しやすくするために他の金属を配合するために、配合された金属によってアレルギーを引き起こしてしまうことがあるのです。金属アレルギーの方には、Pt900(プラチナ90%)、Pt950(プラチナ95%)を使用したものがオススメです。ただここでいう一般的なハンドメイドには、プラチナはやはり高価なのであまり使用しないかもしれませんね。
4.サージカルステンレス
金属アレルギー対応というと、まずサージカルステンレスが浮かぶ方も多いのではないでしょうか?サージカルステンレス(316L)は、ステンレスの中でも最もアレルギーを起こしにくく、人に優しい金属であるため、医療用の工具にも使用されています。パーツはサージカルステンレスのみで作られているので、金属アレルギーの方でも安心して使用できる素材です。錆びにくい・傷がつきにくい・熱に強いなど優れた特性を兼ね備えているので、アクセサリーをつけたままでも温泉や海などの夏のレジャーも楽しめます。(使用後は、汚れや水分を拭き取って乾燥させて下さい。)また、金や銀等に比べて価格もリーズナブルなので、手に取りやすい素材です。サージカルステンレスを使用しているハンドメイド作家さんも多いですよ。※サージカルステンレスには、ゴールドやピンクゴールド、ブラック等のカラーのものもあります。シルバー以外のカラーに関しては、表面がメッキ加工されているのでメッキに反応してアレルギーが出る方も見えます。金属アレルギーの方はシルバーのものを選びましょう。
5.チタン
チタンはイオン化しないものなので、金属アレルギーを引き起こしにくいものの代表格です。チタンは、サージカルステンレスと比べると軽くて扱いやすく、水や汗にも強いので、金属アレルギー対応のパーツとしてもよく使用されています。そしてこちらも、水や夏のレジャーにもつけたまま楽しむことができます。チタンには「純チタン」と「チタン合金」の2種類があります。チタン自体が高価で加工がしにくいために、純チタンのアクセサリーはあまり見かけません。そのためチタンアクセサリーにはチタン合金が使用されているものが多いです。ですが、チタン合金にはチタンの他にクロムなどの金属が配合されており、稀に配合物に反応してアレルギーがでてしまうこともありますので注意が必要です。またチタン製と謳われていてもアレルギーが出てしまう原因として、チタンが使用されているのはピアスのポスト部分のみで、キャッチ側は実は他の金属だったということも多いです。チタンパーツを使用する際は、できるだけ純チタンのものを選びましょう。
6.樹脂
プラスチック製品のため、金属アレルギーの方でも安心してつけられる素材です。種類も豊富で安価なため、作家さんからしても取り入れやすいかと思います。ですが、樹脂パーツを使うのにはデメリットも・・・。強度がない為、重さのあるアクセサリーには不向きです。パーツの重みで、樹脂変形してしまいます。また雑菌が繁殖しやすいのも特徴です。樹脂ポストなどは、清潔に保つことが難しく、毎日交換することが推奨されています。雑菌が繁殖した状態で使用すると、ピアスホールやちょっとした傷口から体内に侵入してしまい、炎症を起こすことになりかねません。樹脂パーツを使用する際には、毎日取り換えられるような技量も必要です。
※メッキ加工がしてあるもの
メッキ加工が施してあれば、初めのうちはアレルギーを抑えられるかもしれません。ただメッキは剥げやすいので、長期間の使用には向きません。確実に皆が安全に仕様できる金属というと難しいですが、金属アレルギーになりにくいと言われている素材はいくつかありますので、色々試してみてくださいね。
金属アレルギー対応パーツの購入に関しましては、こちらを参考にして下さい。
最近では、金属アレルギー対応のパーツに変更して下さる作家さんも多く見えます。自分好みのアクセサリーが見つかったら、アレルギーだからと諦めないで、まずは一声かけてみるといいですよ。
最終更新日 2024年8月9日
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