体操教室は意味ない?幼児・小学生の体操教室の種類や選び方

基礎体力や運動神経が鍛えられる子供の習い事として注目されている体操教室。ケガをしにくくなったり、どんなスポーツにも生かせるので、まずは体操をやらせてみようと思われる方も多いのではないでしょうか?でも調べてみると「体操教室 意味ない」と出てくるので不安になったり、種類もいろいろで何から始めたらいいのか迷ったり・・・。そこで今回は、幼児・小学生の体操教室の種類や選び方をまとめてみました。

1.体操教室とは?

体操教室は全身を使って体を動かし、基礎的な運動神経を育てることを目的とした教室です。プロの先生や体操の経験者が指導者となってその子に合った適切なトレーニングを考え、体操の正しいやり方を教えます。体操教室には主に3つの種類があります。

体操教室

幼児から小学校低学年を対象とした体育教室は、マット運動や跳び箱、鉄棒、縄跳び、トランポリンなど、体の柔軟性を伸ばし、基礎体力を作ることに重きを置いています。普段の生活ではしないような動きで体感を鍛え、バランス感覚が養えることも体操教室の特徴です。練習内容は、マット運動では四つん這いで前進したり寝転んで回転して進んだり、跳び箱では上り下りから始め、体操に慣れ親しみ、その後基礎体力を作るための練習を重ね、高度な技にも挑戦します。低年齢の幼児では、体を動かす楽しさを味わってもらうためにゲームや遊びの要素の大きい運動が多くなっています。未就学児から受け入れている教室もあり、そこでは手遊びやボール・フープを使って体を動かすことをお母さんやお父さんと触れ合いながら取り組みます。

器械体操教室

主に鉄棒や平均台、平行棒などの「器械」を使う体操を習います。幼児期にスタートする場合は、最初から器械を使うのではなく、跳び箱や平均台、マット運動など小学校の授業の延長のような内容から学んでいくので、恐怖心なく徐々に進められ、高学年になると難易度の高いダイナミックな技にも挑戦していきます。器械体操では、技の難易度のほか、ダイナミックさや美しさ、安定度を競う競技なので、反射神経や動体視力を養うことができます。上達してくると大会に出場し、そのための練習に取り組むようになります。

新体操教室

新体操は、リボンやフープ、ボールなどの手具を使って、音楽に合わせて体操を行います。技の難易度のほか、ジャンプ、投げた手具のキャッチ、回転などの美しさや表現力も評価の対象となり、スピードや瞬発力も求められる競技です。最初のうちは体操教室のような取り組みを行い、徐々に手具を取り入れた練習をし、ある程度の技が習得出来るようになれば、大会に出場し上位入賞を目指して、大会用のプログラムに取り組みます。新体操は人前で披露する機会が多く、表現力が身につくだけでなく、自分に自信が持てるようになることも期待できますね。

2.メリットとデメリット

メリット

  • 基礎体力がつき運動神経が発達する
     基礎体力がつき運動神経が発達する
    体操教室の大きなメリットは基礎体力や運動神経が養えることでしょう。子どもの神経系の発達は5歳までに80%、5歳から10歳までにほぼ100%に到達すると言われています。その時期に正しい身体の動かし方を学び、繰り返し運動を行うことで、基礎体力がつき、身体の可動域を伸ばすことができます。身体機能の向上という点においては、球技などの他のスポーツの習い事より優れているといえるかもしれません。また基礎体力がつくということは、免疫も高まるので、風邪をひきにくい丈夫な身体作りにも繋がります。
  • 体幹を鍛え、柔軟性が養える
    日常生活ではしないような動きを練習するのが体操教室です。それによって全身をうまくコントロールできるようになり、習得される柔軟性やバランス感覚は他のスポーツに通用する基礎を作り、体幹を鍛えることができます。小さいうちから体幹を鍛えておくと、小学校中・高学年に他のスポーツをはじめてもスムーズに始めることができますよ。また、身体に筋肉がつくことにより姿勢も良くなります。柔軟性も養えるのでケガをしにくい身体作りにも繋がります。
  • 運動が好きになる
    鉄棒やマット運動を苦手とするお子さんは少なくないですよね。幼少期にうまくできないと運動嫌いになり、一生に影響を与えかねません。苦手意識を持つ前に克服して、自信をつけてあげられるのが体験教室のメリットであるでしょう。また、運動すること自体が好きになり習慣となれば、大人になっても健康な身体を維持できます。身体の基礎を作るためにも、小さな頃から運動する習慣をつけておくのはとても良いことです。
  • 自信がつく
    体操にもいろいろありますが、跳び箱、鉄棒、マット、トランポリン・・・と練習すれば練習しただけ上手くなり、できることが増えるので達成感が味わえる機会も多いです。「できる」ということは自信にもつながりますし、「練習すればできるようになる」をたくさん味わうことで諦めない強い心が育ちます。

デメリット

  • 怪我をする恐れがある
    年齢の低いうちは心配は少ないですが、上達してきて難度の高い技に挑戦するようになると、怪我の危険性も高まります。コーチやスタッフが怪我を防ぐ正しい行い方を指導し、安全面も十分配慮しているでしょうが、完全に防ぐのは難しいでしょう。
  • 費用が高め
    幼児や小学校低学年向けに開催される、体力向上を目的とした体操教室は比較的低額ですが、新体操など本格的な体操教室は、月謝など高額になる傾向があります。上達してきて選手育成コースになると、コーチの指導や練習内容が濃くなる分、月謝も高くなります。また新体操では個人で使用する道具の購入に費用が掛かります。5つ全て揃えると結構な金額になり、途中で買い替えの必要も出てくるでしょう。

3.いつから始める?

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サッカーや野球などルールを持つスポーツとは違い、体操は小さな子でも無理なく取り組むことができるスポーツなどで早いうちから始めるのが良いでしょう。体験教室の募集は3歳頃が一般的ですが、それ以下でも入れる教室もあります。また、身体機能の向上という点に置いても、低年齢のうちから始めた方が高い効果が期待できます。幼児は体が柔らかく軽いので逆上がりや前転・後転・側転など簡単にマスターできることが多いのも、低年齢から始めるメリットと言えます。

子どもが何かスポーツをやりたいと言った時に体操教室での経験は必ず役立ちます。やりたいスポーツを見つけるまでの準備として体操教室に通わせるのもおすすめです。とは言え、小学校中学年以降に始めるのも決して遅くはありません。やりたいと言った時が何より一番のタイミングです。

4.月謝の相場

月謝

体操教室の月謝は週一回で、¥4,000~¥7,000が一般的です。月謝は、幼稚園や公民館などで行われている体操教室は比較的安めで、本格的な設備を備えている教室は高めの設定となっています。また、少人数指導が行われている教室や選手育成コースなどになると、月謝が高くなる傾向があります。

年会費

年会費は運営費や施設費、備品の購入などに使われます。相場はおよそ¥3,000程です。教室によっては不要なところもあります。

スポーツ保険

スポーツ保険は練習や試合中に怪我をした場合などに補償をしてくれる保険制度で、スポーツを習う場合、必ず加入しなければならないところが大半です。相場は年間¥1,000程です。年会費や入会金に含むチームもあります。

5.必要なもの

体操教室も通う場所によって、必要なものも様々です。中には全く不要なところもあります。

ユニフォーム・ウエア

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ウェアは指定もしくは個々で購入します。教室によっては形の指定があったり、動きやすければ普段着で良いところもあるので事前に確認しましょう。トレーニングウェアが必要な場合、価格は上下で¥3,000~が目安です。新体操と器械体操では、レオタードなどのユニフォームが必要となります。教室で規定されているのが一般的なので、確認しましょう。価格は¥5,000前後となります。

シューズ

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シューズも教室により指定があったり、不要なところもあります。幼児の場合、園で使用する上履きで良い教室もあります。こちらも購入前に確認をとりましょう。一般的な運動靴、トレーニングシューズを使用する場合、価格の目安は¥3,000~¥4,000となります。

手具5種(新体操の場合)

新体操で必要となる、手具と呼ばれる個人で使う道具です。相場は以下の通りです。何を使うかは火曜場所によっても違います。
ボール(¥2,000~¥8,000)・ロープ(¥2,000~¥6,000)・フープ(¥3,000前後)・リボン(¥2,000~¥3,000)・クラブ(¥6,000~¥8,000)

6.どこに通う?選び方のポイント

目的と内容

教室を選ぶ際、最も大切なことは習う目的です。幼いうちに運動能力や基礎体力をつけたい、運動音痴を克服したいということであれば、一般的な幼児・小学生低学年向けの体操教室で十分でしょう。ただし体操教室といっても、戸外で行うもの・室内で行うものとあります。また、鉄棒や跳び箱の上達に力を入れているようなところもあれば、側転やブリッジなどのマット運動を主としているところ、体力作り、総合的に体幹を伸ばすことを目的としているところなどがあります。

場所によって、プログラム内容(跳び箱・鉄棒・平均台など)も違うので、お子さんにどんなことをさせたいかを明確にして、一度足を運んで見学させてもらうといいでしょう。レベルの高い教室では厳しい指導でますます運動嫌いになってしまうかもしれませんので、お子さんが無理なく通える内容の教室を探しましょう。体操選手を目指して本格的に体操をさせたいのであれば、幼少期でも先を見越して、全国大会レベルの指導者が所属し選手育成コースのある教室を選ぶことをおすすめします。

設備や広さ

本格的に体操を習わせたい場合、施設の設備もチェックポイントになります。練習器具の数や種類が十分揃っていたり、練習スペースが広いところが良いでしょう。

定員数

定員数とは、指導者一人あたりに生徒が何人いるかです。少なければ、生徒一人に対する指導者のアドバイスや指導の時間は多くなり、見てもらえる回数も増えます。また、同じ機械を使う場合順番も早く回ってくるので、練習量も多くなるでしょう。一方生徒の数が多ければ指導を受ける量は減り、練習量も減ることが考えられますが、仲間づくりもでき、お互いを刺激し合いながら楽しく通うことが期待できます。定員数は、密度の濃い指導や練習を望む場合は特に確認すべき事柄でしょう。

7.親の負担は?

体操教室はその内容にもよりますが、他の習い事と比べて比較的負担は少ないように感じます。しいて言えば、送迎ぐらいでしょう。ただし、本格的にやるとなると以下の点での負担が生じます。

費用

体操教室の中には選手育成コースもあり、優秀な先生の指導を受けるようになると月謝も上がります。大会出場の遠征費なども発生するでしょうから金銭的な負担は大きくなるでしょう。また新体操は、個人で使用する手具と呼ばれる道具を5つ購入する必要があります。一度に揃えなくても良いでしょうが、全て揃えると約¥15,000以上かかります。

8.こんな子にオススメ!

  • 基礎体力をつけたい
    全身を使い運動を行う体操教室は、基礎体力や運動神経を伸ばしたいお子さんにぴったりの習い事です。幼児期は神経系の発達時期でもあります。他の球技などのスポーツと違い、身体に無理なく体力や能力の向上が叶えられることもおすすめできる点です。また、基礎体力や柔軟性は全てのスポーツに必要な要素なので、スポーツの習い事の入り口としても最適です。
  • 運動の苦手な子
    保育園や幼稚園で、鉄棒の逆上がりができないことをきっかけに自信を無くしたり、運動自体を嫌になってしまうお子さんも少ないでしょう。小学校の体育の授業が始まる前に苦手意識を克服させるには、体操教室に通わせるのも手段のひとつです。入学後でも、逆上がりや何かの技をできるようになると自信につながります。体操教室は個人練習なので、チームでプレーする責任やプレッシャーもありません。自分のペースで練習できるので、運動が苦手な子でも安心して通えるでしょう。
  • ○○ができるようになりたい!
    逆上がりや倒立など何かの技を習得したいとお家や幼稚園で練習するやる気のあるお子さんもいますよね。「できた!」はお子さんの大きな自信につながります。でも練習は親の都合や、場所・時間を選ぶもの。教え方に迷うこともあるでしょう。体操教室であれば、先生の適切な指導を受けながら十分に練習することができます。体操教室は長期休みなどに短期で開催されることもあるので、技の習得が目的であればそちらを利用するのも良いでしょう。

基礎体力や運動神経を鍛えるのに最適な体操教室。体幹を鍛えることは、これから生きていく上でのメリットもたくさん!のびのび身体を動かして、体力作りができると良いですね。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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