サッカー教室の選び方。スクール・クラブチームの違いやかかる費用

子どものスポーツの習い事として人気の高いサッカー。海外に活躍の場を広げる選手も多く、そんなサッカー選手に憧れを抱く小学生やTVアニメをきっかけに関心を持つ幼児さんも多いかと思います。サッカー教室と言えど、スポ少やスクール、クラブチームなど種類も多いので、初心者はどれを選べばいいのか分かりませんよね。そこで今回は、それぞれの違いやかかる費用などサッカー教室の選び方をまとめてみました。

1.サッカーの習い事とは?

サッカーを習うと考えた時、どんなことをするのか頭に浮かびますか?基本的にサッカー教室での日々の練習は準備運動に始まり、フットワーク、パス・シュート・ドリブルの練習、フォーメーションの練習、試合形式の練習などをその時々に応じて組んでいきます。子どもの体力づくりを目的にしているところが大半で、走り込み、フットワーク、ダッシュに時間をかけて取り組みます。

チーム内で試合をしたりして試合の感覚も掴んでいきますが、チームでの練習に加えて他チームとの試合や大会などが入ってくることもあります。現在、サッカーを習うことができる教室やチームは沢山あり、運営形態も様々です。大きく分けると次の3つになります。

スポーツ少年団

小学校に入ると所属することのできるスポ少。サッカーを習うには最も馴染みのあるところでしょう。地元のサッカー経験者がコーチとなり、団員も同じ学校の子であったり地元の子どもが多いので、初めの一歩も入りやすく気軽に楽しく参加できます。

練習日は週末、練習場所が学校のグランドだったり、費用も低く抑えられるので親としても通わせやすいでしょう。他チームとの交流試合や所属する団体の公式大会など試合も積極的に参加するところが多く、先の試合を目標に練習を組んでいます。

サッカースクール

サッカースクールはサッカーの基礎テクニックや個々のレベルアップに特化しています。チーム内で簡単な試合をすることもありますが、基本的にはチームとしての活動はしません。技術を学びたい・磨きたいお子さん向けで、選手登録の必要がない為、スポ少やクラブチームと併せて習うことができます。

未就学の小さなお子さんから通えるところが多いです。人気の高まりに伴い、最近は企業が運営、開催するサッカースクールも増えてきました。こちらでは充実した設備や有名コーチや元プロ選手の指導が受けられる企画の開催などにも期待できます。

サッカークラブ

サッカークラブは、有資格者やプロとしての選手経験がある者がコーチとして指導を行います。チームとしての力を磨きながら、試合に勝つことを目指します。公式の大会に出場することもあります。そのため選手登録が必要です。選手登録は1チームでしか行えないため、チームの掛け持ちはできません。そのためクラブチームに所属している場合、部活の公式戦に出ることもできませんので注意して下さい。

サッカークラブの中には、Jリーグなどが運営するサッカーチームも存在します。プロを目指したり、技術をさらに磨きたい子を対象としています。入団にあたっては、テストのある場合がほとんどです。練習は内容、日程共に厳しく、費用も他と比べ高額になります。

2.メリットとデメリット

サッカーを習うことのメリット

  • 協調性が身につく
    サッカーは11人で行う団体競技です。各々のポジションの役割を果たしながら連携して相手ゴールへのシュートを導いていきます。個人競技と違い、仲間との協力が不可欠であり、対戦中のコミュニケーションも重要となります。チームワークや協調性が育つ機会となります。
  • 基礎体力がつく
    サッカーコートの広さは縦90m〜120m、横45m〜90mと大きく、8人制の少年サッカーでは1試合およそ3㎞走ると言われています。これにより体力や持久力、筋力が鍛えられます。体力がつくことは免疫力の向上にも繋がるため、身体も丈夫になりますよ。
  • 集中力・忍耐力が身につく
    試合時間は試合によってもことなりますが、だいたい30分(15分ハーフ)~40分(20分ハーフ)です。試合中は常にボールの動きを把握し、チームメイトや相手チームとの距離感を考えながら動かなければなりません。また団体競技になるので自分のミスはチームのミスとなり、途中で諦めることは許されません。転んだからといって大きなケガではない限り、すぐに立ち上がってプレーを続けなければいけないのです。そのため自然と集中力と忍耐力が身に付きます。
  • 洞察力・思考力・判断力が身につく
    広いサッカーコートを走りながら、自分と仲間それぞれのポジションを把握し、敵を交わしながらボールを追いかけなければならず、自然と洞察力や瞬発力が身についていきます。そして常に今後の展開を予想し、先を見ながら動かなければなりません。自分の与えられた役割で今何をすべきか考えることで判断力も養われます。
  • 低年齢から始められる
    サッカーは幼児から受け入れているスクールやチームが数多くあります。子どもの習い事の定番である野球やテニスと違い、小さいうちから始められるスポーツです。

サッカーを習う上でのデメリット

  • 親のサポートが必要
    スクールのように教室で個々の技術を磨くのならば送迎程度でいいのですが、試合に出るとなると様々な面で親のサポートが必須となります。サポート内容については、別項目で詳しく説明していきます。
  • 洗濯が大変
    グランドで行うサッカーでは、子どもは毎回まさに泥んこになります。泥汚れは洗濯機では落ちにくく、手洗いでの部分洗いが必要になったり、休日に連日で試合があるときには夜にユニフォームを洗わなければならず、お洗濯は避けては通れない項目です。
  • 遠征や合宿がある
    所属するチームにもよりますが、遠方で行われる試合や合宿のあるところも多いです。交通費や食費などの経済的負担、また親が付き添うとなれば時間的負担も発生します。試合や合宿は休日に行われるので、週末の予定がそれだけで終わってしまうことも多いです。

3.いつから始める?

募集年齢は年長(5歳)からのところが一般的です。3歳から可能なところもありますが、小さなうちはまずはボールに慣れることに軸をおき、サッカーをより好きになることを目的としています。体力や体格を考えると、本格的に始められるのは小学校入学前後であると思われます。でも始めるタイミングは年齢に関係なく、お子さんがボールを蹴ることが好きだったり、サッカーに興味を抱いた時がベストタイミングだと言えるでしょう。もちろん、小学高学年や中学生になってから始めるのも決して遅くはありません。興味を持った時が始め時です。

いつ始めるにせよ、子どものやりたい気持ちが芽生えることが肝心ですが、親が子どもにサッカーに関心を持たせたい場合には、プロの試合を観戦しに行くことがおすすめです。サッカーをやっている友達の試合観戦も良いです。気軽に行けて、サッカーを習うことが身近に感じられるでしょう。また、サッカーの良いところはボール1つあればどこでも楽しめるところ。お家の庭や公園でボールの蹴り合いをするだけでもお子さんの意識が変わってくると思いますよ。

4.月謝の相場

サッカーの月謝の相場、また他に発生する費用は何がありいくらくらいなのでしょう。

  • 月謝
    サッカーの月謝は3,000~5,000円が一般的です。コーチの指導費やチームの備品の購入などに使われます。スポ少ですと1,000~3,000円、プロ傘下のクラブチームですと5,000円以上かかるところもあります。
  • 年会費
    年会費は試合に参加するための登録費用や、運営費、備品の購入などに使われます。相場はおよそ2,000円~10,000円です。年会費がかからないところもあります。
  • スポーツ保険
    スポーツ保険は練習や試合中に怪我をした場合などに補償をしてくれる保険制度で、スポーツを習う場合、必ず加入しなければならないところが大半です。相場は年間1,000円~2、000円です。年会費や入会金に含むチームもあります。
  • 入会金
    入会金の使用目的は年会費と重なる部分が多いですが、コーチや施設費を充実させている、民間企業が運営する教室やクラブチームで必要になることがあります。必要のないところもあります。相場は5,000円~10,000円くらいです。

それとは他に遠征試合などがあるチームでは、交通費や宿泊費、食事代(締めて一泊約12,000円~)などが別途発生してくるでしょう。

5.必要なもの

サッカーを始めるにあたって、最初に揃えておきたい道具やウエアとその相場をまとめました。所属するチームによって必要な物も違い、チームで購入したり指定があることもありますので、必ず確認してから購入しましょう。

サッカーボール

サッカーボールにもサイズがあり、幼児なら3号、小学生なら4号サイズを使用します。デザイン性も高い高級品もありますが、一般的には3,000円前後のもので十分かと思います。お子様好みのデザイン、他人と被らないデザインのものを選ぶと周りの子のものとの区別がつきやすいでしょう。本格的に習うのであれば、日本サッカー協会(JFA)公認の検定球の購入をおすすめします。長く使い込むと表面が劣化してくるので買い替えが必要となってきます。

専用靴

価格はメーカーにもよりますが、5,000円前後が主流です。サッカーといえばスパイク!と思うかもしれませんが、最近では幼児~小学校低学年はトレーニングシューズが主流のところも多いです。グランドによってはスパイク禁止のところもあるので、必ず所属するチームに確認してから購入するようにしましょう。サッカーでのシューズ選びは重要です。サイズのきちんとあったものを購入し、成長に伴い買い替えていきましょう。また所属するチームによっては、練習用と試合用の2足が必要なところもあります。

試合用ユニフォーム

サッカー試合用ユニフォーム
サッカー試合用ユニフォーム

試合用のユニフォームは、チームや教室で指定され、メンバーで揃えて着るものが主流です。10,000~15,000円が相場ですが、購入の必要のない教室もあります。

練習着

サッカーの練習着はプラクティスシャツ・パンツと呼ばれ、自由のところが多いです。スポーツブランドのものでも上下各1,000~3,000円程度が相場です。ブランドにこだわらなければ、上下セットでも3,000円前後で購入できるものもありますよ。

ロングソックス

サッカーロングソックス
サッカーロングソックス

サッカーでは、膝あたりまであるロングソックスが主流です。耐久性のある厚手でしっかりとした生地のものも多く、滑り止め加工がなされているものもあります。価格は、700円~1,200円が相場です。

すね当て

サッカーでは、ボールを蹴り合っている間に相手の足がスネにあたってしまうことも多いです。そのため、試合でもすね当ては必須となっています。ハードタイプとソフトタイプがあります。価格は、700円~2,000円くらいです。

他にも、冬場の試合にあると便利なベンチコート、ゴールキーパーをすることになればキーパーグローブなどが必要となってくるでしょう。

家での練習にあると良いもの

サッカーゴール

サッカーはボールがあればどこでも練習ができるのが魅力ですが、本人が本格的に打ち込むようになれば、自宅にサッカーゴールがあると自宅練習もより充実します。価格も3,00円ぐらいから購入できます。

6.どこに通う?選び方のポイント

  • 通いやすさ
    一番は練習場所への通いやすさです。近くであれば、子ども一人で行けますが、いけない場合は親の送迎が必須となります。親の仕事はもちろん、子どもも学校の宿題をしなくてはいけません。本格的に習いたくてどうしても所属したいチームがある場合は別として、親子ともに負担にならない範囲内で選べるとよいでしょう。
  • スケジュール
    練習と試合の日程は少ないところで週1回、多いところで週3、4回となります。1回の練習時間も場所によって様々で1時間から半日とその差も大きいです。平日は学校や幼稚園保育園が終わる夜間や夕方の1~2時間程度、土曜日・日曜日は午前若しくは午後の2~3時間、試合となれば丸一日になる場合もあります。こちらも他のことと両立できるか、無理はないか、親子で事前に確認しましょう。
  • 練習内容やレベル
    レベルや練習内容もチームやスクールにより様々です。レベルや年齢別に、クラスを分けているところもあります。一回の練習人数が少なければ、その分目をかけて見てもらうこともできます。練習内容にはコーチの指導方法も関わってきます。それらを判断するには体験教室に行くのがベストで、親も一緒に参加し、コーチの指導の姿や人柄などみておくと安心です。まずは、お子さん自身の技術のスキルアップを目指したいのか、それとも試合を経験させたいのかを明確にしておくことも重要です。
  • 定員数
    スポーツ少年団などは募集人数の制限はないと思いますが、スクールやプロ傘下のチームなどは定員を定めているところもあります。そこでは手厚い指導が受けられ、個々の技術の向上が期待できます。逆に人数の多いところでは、沢山の人とふれあう機会ができ、協調性が身につくことでしょう。
  • 費用
    サッカー教室にかかる費用は、他のスポーツの習い事と比べ安めですが、遠征試合や合宿の多いチームは費用がかさみます。こちらも事前に確認するとよいでしょう。

7.親の負担は?

前述した通り、サッカーを習うには親のサポートが不可欠なところもあります。

  • 当番制度
    任される主な事柄は、コーチへのお茶出しや道具の準備、片付け、怪我など練習中の子どものサポートなどです。練習の始まりから終わりまで参加します。当番が回ってくる頻度はチームの人数にもよります。
  • 遠征試合や合宿の付き添い
    試合があれば、子どもたちの送迎やサポート、道具の運搬、開催者と手続きのために、親の付き添いが必要となってきます。合宿や遠方の試合では宿泊の可能性もでてきます。付き添いをするとなった際、小さな兄弟がいるご家庭は、下の子の預かり先も検討しなければなりません。企業が運営するスクールでは、そういった親の負担はほぼなく、送迎のみすればよいところもあります。

8.こんな子にオススメ!

  • 仲間と一緒にスポーツがしたい!
    仲間と連携してボールを運び、ゴールを守るサッカーは、チームメイトとの連携なくして成り立ちません。試合で勝った時や、連携プレイでゴールが決まった時の喜びも個人競技とはまた違った感動があります。
  • 内向的な子に!
    サッカーは仲間との協力なくして成り立ちません。そのため人見知りが激しかったり、内弁慶な性格の子には特におすすめです。チームには、学校や学年を越えていろいろなお子さんが集まるところも多いです。そのため限られた範囲の子とだけ関わるのではなく、いろいろな組織を越えて幅広い交友関係を掴むきっかけともなります。

    様々な環境の子と関わることは社会性にも繋がりますよ。またサッカーという競技は前へ前へと進んでいくことがカギとなるスポーツですので、自信のなさから誰かがいないと前へいけない子には自主性と自信を育てるいい機会となるでしょう。

  • 体力をつけたい!
    広いコートを駆け回るサッカーは自然と持久力がついてきます。練習メニューである走り込みも、最初は辛くても続けていくうちに、耐えられるようになってスピードも上がり、体力の向上を実感できるでしょう。
  • 走ることが得意!
    試合中は瞬発力やスピードが常に求められます。走るのが得意な子、一日中外で走り回っていても疲れ知らずで、体力があり余っているような子におすすめです。

サッカー教室は多種多様です。理想は親子で楽しく通えること!まずは実際に足を運んで見学し、雰囲気を見ながら無理なく続けられる教室が見つかるといいですね。

投稿者プロフィール

Yukari
Yukari
物心ついた頃からお菓子作りやハンドメイドにはまり、
暇を見つけては手を動かして、自己満足でお家時間を満喫しています。
毎日の暮らしをちょっとおしゃれに、楽しく、無理しない♪がモットー。
中学生と小学生、一男一女の母。
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